第67話 ユキの出会い③ 終
登場人物
新堂あかり:第2章の主人公。第1章の主人公の市川匠の彼女であり幼馴染。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。魔女名アカリとして冒険の旅にでる。
ユキ:アカリが途中出会った研究者。元の世界にいた由紀ととても似ている。
ユウ:ユキが創ったアンドロイド。感情を持つ。
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。本編、物語の先にあるものはの総主人公。
四大天使魔女
ミカ:四大天使魔女の長。血の気が多い。イメージカラーは赤
ウル:四大天使魔女の一人。イメージカラーは黄色
リエル:四大天使魔女の一人。イメージカラーは緑
「あぁ‥‥聞こえてましたか‥‥」
「!?」
話をかけたのは、ユウさんだった。
「結局は私は、繋ぎの一つでしかないんですよ」
ユウさんは、呟く。
「繋ぎ?」
「はい繋ぎです、例えば何かが壊れた時に修理を出す時に代替機を貰う‥‥‥それが私なんですよ」
「‥‥‥そんな事ないですよ」
「ありがとうございます。でも所詮私は機械です」
「機械‥‥‥」
「どんなに人間に近しい行動をしてもプログラムをされている、そして彼女は私にテンプレートの情報を入れた‥‥‥その事がどういう事だかわかりますか?」
「‥‥‥」
ユウさんは、私にわざとわかるように言う。
なので私もはっきり言う事にした。
「ユキさんが貴方の事を大切に思っていないと」
「…‥‥仰るとおりです」
「そう‥‥‥あなたがそう考えるのでしたらいいんじゃないでしょうか?」
「フォローしてくれないんですね」
「‥‥‥私は‥‥‥魔女ですから」
「そういう冗談も言うのですね、私は好きです」
本当はなんとかしてあげたい。
でも‥‥‥それは私が、するべきではない事だ。
「‥‥‥そろそろ‥‥‥もどりますか」
ユウさんは終わり告げるように言った。
「そうだ、アカリさん」
「ん?」
「私、こういう風に本音をいえる人に出会えたのは初めですこれからも仲良くしてください」
「いいえ、こちらこそ私も変なこと言っていないか心配ですが私で良ければ」
「ありがとうこざいます」
お互いに寝室へ戻った。
「仲良くね‥‥‥」
魔女になってから色々な人出会った、でも‥‥‥魔女になったからこそわかる、また一波乱ある。
「いつになったら、私のこの旅は終わるのだろうか」
それは私にもわからない。
ただ、私はその時がくるまで進み続けなくてはならない。
「寝よう」
私は、ゆっくりと目を瞑った。
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朝。
「‥‥‥?」
目が覚めてすぐ嫌な予感が私によぎった。
私は‥‥杖持ち部屋をでる。
「…‥‥気のせい?」
「気のせいではないと思うよ」
「っ!」
後ろをとられた、まずい。
私は、すぐに振り向いてしまう。
「ユキさん‥‥‥?」
「ふふっ‥‥どうやらあの娘を探してるみたいね」
私の考えている事が読まれた。
「まぁ、あの娘もいい素材にはなったよ」
「素材‥‥」
「一応ね、改めて言っておくよ」
「‥‥‥」
「私はね、あなたが知っているユキって言う人とは違うんだよ」
何かが割れる音が聞こえ、建物が崩壊していく。
「あぁ‥‥‥」
そしてその周りには…‥。
「凄いでしょ‥‥このガラクタ達‥‥‥」
ユウさんに似た、アンドロイド達の山が積みあがっていた。
「‥‥な、なんで‥‥?」
「なんでって‥‥‥?使えないものは捨てる‥‥‥当たり前な事をしてるだけじゃない?」
「…‥‥」
何も言い返せなかった。
「あなたも魔女ならいつまでもくだらない事をしてないで早く自分の目的のため行動した方がいいんじゃないの?」
っ‥‥説教‥‥。
「う、うるさい‥‥‥あなたに何が‥‥‥」
「わかるよ」
「嘘をつかないで!」
「‥‥‥はぁ‥‥これは重症ですね」
ユキさんは、ポケットの中から杖だした。
「<<凍れ>>」
「ま、魔法!?」
「少し頭を冷やして」
足、そして手が氷に覆われしだいに、顔に近づいて‥‥‥。
「っ‥‥」
私は、完全に氷の中に閉じ込められた。
「‥‥‥アカリさん」
ユキさんが近づいてくる。
早く逃げないと‥‥‥。
(‥‥‥)
しかし、動かない。
「動かないかそりゃそうか私が凍らせたんだし‥‥‥しょうがない‥‥悪者は嫌だけど‥‥‥こうするしかないよね」
ユキさんは、寝転がっていたアンドロイド達を踏みつぶしていた。
「あはは!壊すのって楽しい~!やっぱりあんた達はできそこないだわ!私が作った最高傑作のあの娘に到底近づけない」
ぐしゃぐしゃと、踏みつぶし壊れる音がする。
何度も、何度も踏みつける。
感情もないただそこにあるものを壊し壊す。
「壊してこそ次に進める、捨ててこそ新しい発見が生まれる‥‥‥そうじゃなきゃ未来はないわ!魔女アカリ!今のあなたじゃあ匠さんを助けられない!」
‥‥‥!
この暖かく少し懐かしい呼び方。
そ、そんな事って…‥‥。
「‥‥‥た、たすけ‥‥‥」
積みあがった、アンドロイド達の中から微かに声がする‥‥‥。
ユウさんの声だ。
(っく‥‥この氷をどうにか)
「あんたまだ‥‥生き‥‥‥動いてたの‥‥‥私の前から消えなさい」
ユキさんは、詠唱を始め巨大な氷の柱の様なものをつくる。
そして…‥‥。
「さようなら」
そのまま氷の柱が、助けを求めたユウさんに落ち。
嫌な音がした。
(っあ‥‥‥っ‥‥この‥‥‥)
絶対に許さない。
絶対に許されちゃいけないんだ!
「‥‥やっとうるさいのが消えたようね」
私は‥‥この娘を‥‥‥殺る。
<<燃えろ>>
「なっ」
その瞬間、私の周りが火に包まれていき次第に氷が溶けた。
「‥‥ぅ‥‥嘘でしょ」
身体が熱い。
「髪の毛が‥‥‥ひ‥‥‥緋色に‥‥‥そんなの聞いていないんだけど」
「‥‥‥消えろ!ユキいいいいいいいいいい!」
私は、彼女に制裁をくだした。
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「‥‥‥って」
ここは何処‥‥誰かの声が。
「お‥‥‥きっ」
私は少し寝てたい‥‥。
「起きてってば!」
「はっ!」
「やっと起きた」
「ここは‥‥‥?」
「ん、ここは私の家」
「えっと‥‥えええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
「うわ、うるさ…‥‥」
「ななななな、なんで、四大天使魔女の‥‥‥リエルが‥‥‥」
そこには四大天使魔女のリエルがいた。
その髪の毛はあのミカとラファとは違い緑色だ。
「あぁ…‥‥私、四大天使魔女、クビになったの」
「クビ?」
「あ、クビというより本来の魔女の使命を果たしなさいって上に言われちゃった‥‥‥クロノ様もいじわるだなって」
「‥‥‥クロノ様」
「やば‥‥まぁ‥‥‥あなたの世界で言う上司よ上司‥‥‥見た目はじぇ~け~?って言うらしいんだけどあなた知ってる?」
「あ、えっと‥‥‥」
私は、リエルに私の世界でいうじぇ~け~?を教えた。
「なるほど一つ勉強になった‥‥うーん、さてと‥‥私は行くよ」
「行くって?」
「故郷に戻ろうかなって‥‥‥」
「故郷‥‥‥」
「来る?」
「えっと‥‥‥」
ついて行っていいのだろうか。
「いいんじゃない?」
「うっ‥‥‥また読まれた」
「あなた、結構口にだしてる事多いから気を付けた方がいいかもね」
「っ‥‥‥」
「て、言うのは嘘で魔女だし‥‥多少はね」
「あっ‥‥‥」
「まぁ、話してるのもなんだし行こうか」
「‥‥‥お世話になります」
「お世話になってください」
「そ、それでなんですが故郷に何しに行くんですか?」
「んーと‥‥‥お見合い?結婚?」
「…‥‥えええええええええええええええええ!!!」
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「はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥」
「うっ」
「良かった間に合って‥‥‥」
「す、すいません‥‥‥会長」
「はぁ‥‥‥由紀ちゃん‥‥‥あれはちょっとやりずぎよ」
「あはは‥‥‥ちょっと盛り上がっちゃって‥‥‥私、舞台女優になれるかな」
「‥‥‥相変わらずすぎる」
「でも‥‥‥今のあかりさんの現状が知れてよかったですね」
私は、杖のあったポケットの中に手をいれ機械をとる。
「ぽちっとな」
積み上げられたアンドロイド達の姿が消える。
「‥‥‥技術って進歩しているのね」
「そうですね‥‥‥小型投影機‥‥‥これで嘘の世界を作りました」
「‥‥‥」
「私が、あんなことをする訳ないじゃないですか‥‥‥私は…‥‥もう何も失いたくないから」
「‥‥‥そうね」
「会長、次どうするんですか?」
「私達の目的はひとまず達成した、少しでもあかりちゃんが私達が存在してるって事を植え付けられたそれだけでも」
「‥‥‥」
「‥‥‥でも、アイツを引きずり出すのにはまだ3人足りないアカリちゃんに託すのも申し訳ないけど‥‥‥私達は出来る所からやるしかない」
「はい、私はついていきます」
ぐ~。
私の、お腹がなった。
「あ」
「由紀ちゃんお腹すいた?」
「すいません」
「食べに行こっか」
「そうですね」
吹雪がおさまり、日差しに照らされた道を私達は歩いて行く。




