番外編 1話 魔女の〇〇
ここでは、番外編として魔女が普段になにをしているのか?というのを描こうかなとおもいます。
物語を語る上で、事前情報って必要ですからね。本編で本来は、語らなければならないものを、ここで補完しようかなと考えたり…(本編でまとめろよ)
今回は、この世界での魔女の役割、目的ってなに?っというのを簡単に描いています。
登場人物
魔女:ある目的のために物語を創るため色々な事をしている3つの物語が終わることにより、目的が達成される模様。
フィーネ:魔女の1人。色々と謎深い人何を考えているかわからない。死という単語に敏感な魔女
プリンス・サーニ・アナニスト:同じく魔女の1人。明るく。他の魔女とは少し違う雰囲気をだしている。彼女もまたある目的のために物語の完成を目指している。
「べ、べつにネタに詰まった訳ではないですよ。ただ書く時間がないだけなのです。溜めてるだけです」
私は慌てて目の前にいるもう一人の魔女に言う。
「そんなのはどうでもいいでのですがネタを溜めていてそれがどんどん溢れすぎたり設定忘れてなんかおかしな事になったりはしないですかね?」
「だ、大丈夫です‥‥‥」
「まぁ、貴方がそういうのなら大丈夫でしょうが目的を忘れずに‥‥‥」
「はい」
もう一人の魔女はやれやれといった様子でちょっと散歩してくるといいその場から去った。
「散歩って‥‥‥まぁ彼女らしいか、さて今日は‥‥‥」
と言いかけたその時、突然胸が締め付けられ周りが負のエネルギーの纏った空間になった。
さっきの魔女とは違うもう一人の魔女が現れた。
「あら、こんばんわ」
ケロッとした様子で挨拶する魔女。
「こ、こんばんわ」
苦しい。もう苦しい事はいやなのに彼女は‥‥‥一体になにをおもっているのだろうか。
「あ、ごめんなさいまたいつもの癖がでていしいました」
彼女はしまったという感じで懐から出した杖をクルッと回す。
「はい!これで大丈夫かと」
すると胸が締め付けられる事もなくなり周りの空間もいつもの空間になった。
「あんたね‥‥‥」
何度も同じような状況があったが未だに慣れない。
「今日は何をしてたんですか?」
彼女は言う。
「あぁ、私がつくる物語そろそろ飽きてきてしまってる人がいるかもしれないので魔女について話せるとこまで話そうかなと」
「そうでしたか」
「はい。そういうことで協力してもらっても大丈夫ですか?」
「私は、大丈夫ですけど‥‥‥あのこは?」
「散歩しにいきました」
「あのこ散歩すきですね」
彼女は笑って返したが、瞳の奥は笑っていない。自分でも不気味と思うけど彼女はそれ以上なのだ。
「えっと......とりあえず始めましょうか」
「魔女、と言ってもほかの世界では知りませんがこの世界ではのけもの扱いや悪者という訳ではないです」
「いきなり嘘つきましたね」
「えぇ......」
「魔女は、物語を創るために色々な世界に出没したりします。例えば未来過去現在そして異世界や創造の世界など色々と、しかしながら魔女同士の戦いで命を奪い生きてくなどや魔女になる際に契約というのもなかったりします」
「そうですね。魔女になった大半は、何かしらの理由があって魔女になった‥‥その目的を達成させるには、物語を完成させなくてはならない。完成させる物語の数はその魔女によって違います、理由はわかりませんが‥‥‥今は、そう思っていただければ構いませんね」
彼女は言う。
「そうですね」
「おっと色々と段階を踏んでませんでしたが自己紹介忘れてました。私の名前はフィーネです。宜しくお願いします」
「私は......いえ......名乗るほどでもないのでいいです」
彼女.....フィーネは私をじっとみる。
「ワケありって感じなのは前々からわかっていたのでべつにいいのですがこの機会で言うかなと期待していたので残念です」
ちなみにフィーネも私の名前をしらない。
「時間が経てば自然に分かるでしょうし続きをしましょうか」
ちなみに散歩していった魔女の名前はプリンス・サーニ・アナニストさん名前が長いのでプリンス・プリンと呼んでいる。
名前だけ見るとお嬢様のようだがその行動は、まったくお嬢様らしくない。そして魔女の名前に関しては魔女になった時点でランダムで決まっており自然に相手から名前を聞かれた時、答えられるとういう都合の良いシステムになっている。ただ、私は、それを反して言わないようにしている‥‥‥いや言えないのかまだ名前がないのか微妙な位置なのだ。
言い忘れてましたが魔女は名を知られてると消えるとか恐ろしいことが起こる話を聞きますが、この世界ではあまりそういうのはないです。
なのでフィーネさんなどの魔女は交流など深めるため名前を晒していたりしてます。
私は違いますけどなのでフィーネさんなどにはあなたとかキミとかと呼ばれています。
私は一息つく。
「今、言えるとこはこんなことでしょうか?」
フィーネさんに聞く。
「大事な事わすれてますよ」
「大事な事?」
「そうですよ、物語を失敗したらどうなるかですよ」
彼女は急にトーンを落とす。
「‥‥‥」
「これがないと私達、魔女が好き勝手に自分の目的のために動いてるって思われます」
「‥‥‥そうですね。物語を失敗したらその魔女は消えます。ただ、その目的に対しての気持ちが強ければ強いほど‥‥‥」
「消えない‥‥‥」
「そうですね」
まるで、悲劇のヒロインで、嫉妬深い人だ。
「はぁ‥‥悲しい話はここまでにしましょうか」
フィーネさんは口をはさむ。
「さて、私はいきますね」
フィーネさんは、箒をとりだしその場去った。
「私も行きますか‥‥‥」
つづく‥‥‥?