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物語の先にあるものは  作者: 峰尾ゆい
第2章 ショウジョノ冒険
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第61話 歌姫は輝いている

登場人物


新堂あかり:第2章の主人公。第1章の主人公の市川匠の彼女であり幼馴染。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。魔女名アカリとして冒険の旅にでる。


飛鳥:幽霊となって出てきた娘。真夏の姉。アイドルだったがトップアイドルを決める祭典の決勝戦で不慮の事故で亡くなった。


ラファ/真夏:四大天使魔女の一人。真夏という名前でアイドル活動をしているらしい何かしらの目的があるようだが。アイスが好物な娘。幽霊の飛鳥の妹。


魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。本編、物語の先にあるものはの総主人公。

「できた!!!」

「やっとできた‥‥‥」


真夏さんの応援グッズを自作で作り私は、ヘトヘトになっていた。でも、誰かのために一生懸命になれる気持ちはわかる気がする。


「不格好ですが大丈夫ですかね?私、この手のアイドルの様なライブイベント参加したことなくて。むしろ今ってこんな事をしてたりするんですかね?」

「わ‥‥‥わからない‥‥‥」

「現役だったあなたがわからないって一体何を見てるのよ‥‥‥」

「‥‥‥あはは」


困惑する飛鳥さんだがその目はどことなく光が失っていて興味もない目をしていたというのは私は見逃さなかった。

そうか‥‥‥彼女は、本当に興味がなくてただ歌だけを歌いたかっただけなのかもしれない。


「じゃあ‥‥‥行きますか~」

「お~」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

会場の控室1人椅子に座る四大天使魔女ラファこと、真夏。


「必ず‥‥‥私は、勝つ。そしてトップアイドルになって物語を完成させ‥‥やり直すんだ!」

「いよいよねラファ」

「誰!?」


振り返ると、そこは見慣れた天使の羽そして、私を天使魔女にさせた本人ミカが居た。


「‥‥‥」

「ここは、真夏と言った方が良いのかな?」

「どうでも良くない?どうせあなたから、見えてる私は魔女なんだし」

「今見えてるものとそこに存在しているのは本当は限らない。誰しも皮を被っている。そうとは思わない?」


何を言ってるかさっぱりわからなかった。

私は、私だ。

私でしかない!

私として存在している!

私はトップアイドルになって、()()()()()()()()()()()()()その使命を果たすために魔女になったんだ。


「あなたに、私の何がわかるの?」

「全てわかるよ、いえこれからわかるのかもしれない」

「っ‥‥‥いきなりでてきて、お説教まがいの事して物語の邪魔をするんだ」

「‥‥‥いえ邪魔は‥‥しにきてません。ちゃんと謝ろうときたのです、ラファ」

「なっ」


彼女は、私に近づきそっと腕を後ろに回し私を抱いた。


「ごめんなさい。あなたには素質があるって言ったばかりにあなたを天使魔女に連れ込んでしまって、元々人間に近いあなたの制限時間は短かった。でもあなたを救いたかった‥‥‥」

「救いたかったって‥‥‥今更‥‥‥」

「でも、こうしてあなたは立派に成長し今、此処にたっている。私は、確実に物語を完成させてほしかったのよ‥‥‥」

「‥‥‥絶対に優勝してみせるよ。だから見ててミカ」

「えぇ、頑張って」


そして、私はそっとミカから離れる。


「真夏さん~。そろそろお時間です~」


係の人が私を呼ぶ。


「じゃあ‥‥‥行ってくるね」

「行ってらっしゃい」

「行ってきます」


ドアを閉め、私は舞台袖に向かい、今か今かと待つ。


「~~~~~ありがとう!」


前の人が壇上からはける、会釈をする。

さぁ‥‥‥いくよ‥‥‥私!


「みんな!お待たせ!いくよ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


祭典が始まって数日後、宿屋の中で幽霊の飛鳥さんとテレビを見る通りすがりの魔女こと私アカリ。


「決勝は‥‥‥まぁ‥‥‥真夏さんになりますよね‥‥‥相手も実力はある人ですし‥‥‥」

「うん‥‥‥」

「どうしたんですか?何か顔色が悪いようですが」

「いえ‥‥‥なんでもありません。大丈夫です、それはそうと決勝ですね!応援しないと!」


何か引っかかるような言い方だったが、彼女はすぐさま切り替える。

明日は、大事な決勝だ。物語がどう動くかはわからない、今度こそはいい方向に動いて欲しいそう思った。

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