第60話 どんな姿になっても私は
登場人物
新堂あかり:第2章の主人公。第1章の主人公の市川匠の彼女であり幼馴染。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。魔女名アカリとして冒険の旅にでる。
飛鳥:幽霊となって出てきた娘。真夏の姉。アイドルだったがトップアイドルを決める祭典の決勝戦で不慮の事故で亡くなった。
ラファ/真夏:四大天使魔女の一人。真夏という名前でアイドル活動をしているらしい何かしらの目的があるようだが。アイスが好物な娘。
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。本編、物語の先にあるものはの総主人公。
「はぁ‥‥‥いい加減でてきたらどうですか?飛鳥さん」
「‥‥‥うっ」
何か気まずそうな顔でひょっこりでてきたのは、さっきの幽霊だった。
「ずっと物陰からみてましたね。どこまで聞いてました?」
「彼女がでてきてそのまま引っ込んで物陰から見てたけど、世間話しかしてなかったでしょ」
「あっ‥‥‥」
そうか、あの魔法は幽霊でも効くのか?いやでも‥‥何かおかしい‥‥つじつまが合わないだけど仮にも四大天使魔女だから、都合の良いようにできたのだろうか。
「どうかしました?」
「いえ、大丈夫です‥‥‥それと‥‥えーと‥‥‥もしかして‥‥‥」
「あなたが思っている通りですよ、真夏は私の妹ですよ」
このできすぎたパターンはそうだろうなと感じた。
「そうですか、でどうするんですか?」
「どうするって?」
「あなたが幽霊って事は、何かしらの理由で成仏できてないんですよね」
「そう‥‥‥かもね」
「なんか実感してない様子ですね」
「うん。私もなんで此処にいるのかわからないんですよね。特にやり残した事もないし、真夏がトップアイドルになったら成仏できるのかな~?なんて」
「飛鳥さんはトップアイドルに興味はなかったの?」
「私?うーん、私はただ歌うのが好きだっただけだからな~」
「本当に?他には何かあったりするんですか?」
「え、なんでよ」
その後、私はしつこく彼女問いかけた。
「うっ、なんか疑り深いですね‥‥‥」
「いえ‥‥‥すいません。私も色々な旅をしてきましたから、疑り深くなってしまって」
「あなたも色々あったのね。まぁいいわ、どうせバレると思うし‥‥‥トップアイドルとは関係ないけど一つ気がかりな事があってね。もしかしたらそれが関係あるのかも」
私は、飛鳥さんに連れられてとある場所にきた。
「ここは‥‥‥病院?」
連れられてきたのは病院だった。
「此処になにかあるんですか?」
「まぁ、来て」
私は、怪しまれないように他人に認識されない魔法をかけた。
「ここ‥‥‥」
案内されたのは病室だった、そしてその病室にいる人の名前を見ると。
「えっ‥‥‥どういう事?」
名前は、さき程まで話していた真夏さんの名前が記載されていた‥‥。
「そんなバカな‥‥‥」
「私も意味がわからなかったよ」
「私もこの状況が理解ができません」
「とりあえず開けてみるよ」
ドアを静かに開けるとベッドに、寝ている真夏さんがいた。
「‥‥‥真夏さん‥‥‥?」
「ずっと寝たきりなんだって」
「原因は?」
「詳細の事はわからないけど、元々真夏は身体が弱くてね心臓移植の手術の予定があって最近、心臓移植の手術を‥‥‥」
「‥‥‥」
‥‥そんな事はあり得るのか?
でも、あの真夏さんはあの時はたしかに存在していた、彼の件でも魔女の魔法が効いていた。そして私と一対一で話していた。
もしかして、今まで見てきた真夏さんは思念体?幽霊?
だがこの世界は狂っている‥‥‥もしかしたらそういう事もあるかもしれない。
そしてもう一つ気になる事が‥‥‥飛鳥さんが此処に存在できる理由、仮に移植された心臓が飛鳥さんの場合だとしたらまだ心臓に意思がある‥‥‥そう考えれば可能性は。
「もしかして、真夏の心臓が私の心臓って考えてた?」
「えぇ、多少は考えてましたでも‥‥」
「じゃあ、なんで寝たきりの真夏が元気よくアイドル活動できてるかって事でしょ」
「そうですね。どうしても説明がつかない」
「もしかしたら‥‥‥あなたみたいな魔法を使ってたりして?」
「えっ‥‥‥」
確かにあり得なくもない。
「なんで、そんな事を思ったんですか?」
「うーん。なんか、真夏が歌ってる時に時々天使の羽が見えるんだよね‥‥‥」
「それはなんとも不思議ですね」
私はそれとなく頷いた。
「でも、私の勘違いかもしれないし。結局は真夏が優勝しないと私自身どうなるかわからないしそれに期待しましょう」
「それしかないですね‥‥‥」
「じゃあ‥‥応援グッズ作ろうか」
「‥‥‥私がですか?」
「私、幽霊だし!」
「わ、わかりました」
これから何が起こるかわからない、でも私の目標のためには避けては通れない今回は、ハッピーエンドで終わってほしいなと思ったのであった。




