第59話 アイスが溶けるまで
お久しぶりです。また期間あいて申し訳ございません。
読んでくださってる方に最大の感謝を。
登場人物
新堂あかり:第2章の主人公。第1章の主人公の市川匠の彼女であり幼馴染。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。魔女名アカリとして冒険の旅にでる。
ラファ/真夏:四大天使魔女の一人。真夏という名前でアイドル活動をしているらしい何かしらの目的があるようだが。アイスが好物な娘。
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。本編、物語の先にあるものはの総主人公。
「美味しい~」
「‥‥‥美味しいです」
さて、問題です。
私は何故このような事をしているのでしょう?
答え‥‥‥私にもわかりません。
「あ~ごめん、ごめん」
「‥‥‥」
「私がなんでこんな事をしているのかって事でしょ」
「それもありますけど突っ込み所が多くて私も何をどうすればわからないんですよ」
「うーん。そっか、じゃあ結論から言うね、私は今トップアイドルを目指してるの」
「‥‥‥トップアイドル?」
「うーんなんて言うんだろう私も元々は人間だったんだよね」
私もか‥‥‥。
恐らく、私が人間だという事はわかっているのだろう。
「気づいてると思うけど、あなたが元々人間だったって事はわかるよ、というか誰かに魔女させられた?」
「‥‥‥」
「‥‥‥言いたくないならいいや」
「察していただいてありがとうございます」
「本題に戻るわね。私がトップアイドルを目指している理由は、今はもういない姉の為」
「お姉さん‥‥?」
「えぇ、アイドル頂点を決める大会があってその決勝の当日事故で亡くなってしまったけどね」
「‥‥‥」
「よくあるパターンだと思った?」
「‥‥‥いえ」
「まるで笑っちゃうよね、まるで誰かに仕組まれたような」
「失礼ですがお名前は‥‥」
「飛鳥って名前」
「飛鳥さんですか‥‥‥どこかで聞いた事が‥‥‥あっ、もしかして有名なグループから抜けてソロでビューした‥‥‥」
「あ!!そうそう!!もしかして‥‥‥」
お互いに気づいてしまった。
私たちが同じ世界にいた事を。
「いえ‥‥やめときましょう、もしもこの事を認めてしまったら大きく何かが変わってしまう」
ラファは‥‥‥真夏さんはそう言った。
「そうですね」
「後は、なんだろうなぁ」
「えっと大変言いにくいのですが‥‥‥私の目では天使の羽が生えていているのですが‥‥‥」
「あなたにはそう見えるのね。多分これ魔女とか特殊な能力、異質な存在にはそう見えるのかもしれないね」
「異質‥‥‥」
「だから、普通の一般の存在には、私は真夏という存在で認識されている。そして、いい機会だからこれも言っとこうか‥‥‥」
「?」
「私がなんで四大天使魔女をやっているか‥‥‥」
四大天使魔女‥‥。
やはりこのワードを聞くと身震いがする。
一瞬にして彼を‥‥‥。
「ミカに関しては、異次元の存在だよ」
「うっ」
「え?」
「考えが読まれているなって」
「顔に思いっきりでてましたよ。あなたもそろそろ自分が何をもってこの世界に存在をしているかを自覚しては?」
その一言で少しイラっときた。
「してますよ」
「でも‥‥あなたは男の魔女を助けられなかったでしょう?薄々自分の存在している意味がわからなくなってきてる」
「‥‥‥」
「でも、私もそんな感じだったよ。理由は違うけど急に、四大天使魔女になってしまった。私は普通に姉のためにトップアイドルを目指したいだけなのに‥‥‥」
「じゃあなんで四大天使魔女なられたんですか?」
「才能‥‥?元々私が天才だから?というのは冗談だけど、ミカに誘われたんだよね」
「ミカに‥‥‥」
「そうそう、私は普通の魔女やっていて物語を完成させようとしたんだけど‥‥‥」
「物語?」
「あれ?知らない?」
「魔女になった存在は、その目標のために物語を完成させなきゃいけないの」
「よくわからないですけど。そうなんですね‥‥‥」
真夏さん曰く、魔女になったモノはなにかしらの物語に関わり完成させなければならないらしく、それも完成させる物語の数はそれぞれ違うという。
真夏さんは2つの物語を完成させ、やっとスタートラインに立てたらしい。
「多分あなたも覚えがあるんじゃないですか?魔女じゃなかった時の」
もしかして‥‥‥たっくんの‥‥‥。
「ありそうですね。多分、それだと思いますよ。もしかしたら、利用されてるなんてことも片隅に置いた方がいいかもしれませんね。まぁ詮索はしませんが、おっとまた脱線しましたね」
「‥‥‥」
「そんな感じで、私は四大天使魔女の長のミカに誘われたんだよね、あなたには何かを感じると‥‥‥」
「そんな理由ですか‥‥‥」
「私も、そう思った。そんなこんなで私は、天使の力を得たって事」
「‥‥‥でもそれって本来の、真夏さんの目的とズレるような‥‥‥」
「そうだね‥‥‥でも男の魔女の件があって、その後色々とあったんだけど。今は好きにやらせてもらってるんだよねそれに‥‥‥」
真夏さんは、そう言うと立ち上がり服を脱ぎ始めた。
「ちょっと‥‥‥人が‥‥‥」
「あぁ‥‥そうだった、じゃあこれで」
「あっ‥‥‥」
周りの時が止まり。
私と真夏さんだけの空間になる
「これで、いいかな~」
「は、はい」
「じゃあこれ見てよ」
改めて服を脱ぐ真夏さん、とても綺麗な身体で透き通って‥‥。
「身体が‥‥透き通ってる‥‥」
「そう、もう時間がないんですよね」
「時間‥‥‥?」
「人間も寿命があるように魔女にも寿命があるの、でもそれは老いとはちがって、物語を完成させなければらなくてそれにタイムリミットがあるの、それを過ぎると自然と消滅して記憶からなくなるって訳」
「‥‥‥そんな事って」
「そしては私は、リーチかかってるんだよね‥‥‥ミカもすごく反省してたよ。すまないってね」
「‥‥‥」
「正直、冗談じゃないって思ったし殺そうとはした。だけど‥‥‥さっきも言ったけどミカは異次元の存在だし私は確実に殺される。でも、今は好きにさせてもらってる。だから私は‥‥‥」
「‥‥‥」
「私の物語‥‥トップアイドルを目指す」
彼女の目は本気の目をしていた。
自分の命を引き換えに何故そんな事ができるのか‥‥と聞きたかったが私も、たっくんの為に全てをかけている。
「そして‥‥そのアイドルの頂点を決める祭典が明日始まる‥‥よかったら応援してね!」
「せっかくですし。そうしますね」
「ありがとう!」
そう言うと真夏さんは空間を解いた。
「ぎゃああああ!」
「!?」
「アイス溶けてる……」
「‥‥‥」
真夏さんはアイスがとても好きなんだなというイメージが強くついたのであった。
そして、彼女とはその後、世間話をし明日の準備のため別れた。
「はぁ‥‥‥いい加減でてきたらどうですか?飛鳥さん」
「‥‥‥うっ」
何か気まずそうな顔でひょっこりでてきたのは、さっきの幽霊だった。




