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物語の先にあるものは  作者: 峰尾ゆい
第1節 時の少女
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第3話 花宮咲良の誘い

登場人物


市川匠

いちかわたくみ

:第1章の主人公


新堂あかり(しんどうあかり):主人公の市川匠の彼女。現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。


生徒会長:花宮咲良

はなみやさくら

学園の生徒会長。


生徒会メンバー:次回

「たっくんごめん!今日は会議があって残らなきゃいけないの‥‥‥また明日ね!」


放課後。

あかりにそう言われ。男友達にも部活があるのでダメだったというよくある展開になり、仕方がないので1人で帰ろうとし教室をでた。


「んーないなー‥‥‥どうしよう」

「ん?あれは‥‥‥」


何か探し物をしている生徒会長だった。

下の方をみるとなにか落ちていたので俺は拾い会長に渡す。


「あの、会長さんこれですか?」

「あー!!それ!!」


立ち上がった会長は目をうるうるとさせながら手を握ってきた。


「おぉ!これを探してたの!ありがとう!」

「よかったです」

「ぜひお礼をさせて!うん!そうしよう!」

「そ、そんな大したことをしてないので大丈夫ですよ」

「いいから♪」


すると腕をがっつりつかまれぐいぐいと引っ張られそのまま連れていかれた。


「着いた♪着いた♪」


これ‥‥‥まさか生徒会室に連れていかれるのだろうと思ったのだが‥‥‥。


「ここは‥‥‥」

「生徒会室だけど」


予想通り生徒会室と書かれたプレートのドアの前に連れていかれたのだ。

そして、そのあとに予想されることは‥‥‥。


「パイソンを見つけた!そして帰ってきた♪」


パイソン?パイソンって‥‥‥なんだ?

ドアを勢いよくあけ。破天荒ヒロインのようにガツガツと中に入っていく、そしてストラップをみせる会長。

どうやら、そのストラップのキャラの名前らしい。


「ようこそ生徒会へ!私の権限で今日からあなたは生徒会に入れる事になりました!よろしくね!」

「えっ」


生徒会役委員一同という声とともに。


「えーー!たっくんなんで!?」


聞こえ慣れた声が聞こえた。

実際に思い付きで生徒会長が生徒会に入れちゃう謎の権限しかし‥‥‥否定の気持ちはなかった。


「たっくん‥‥‥」


心配そうに俺のを目をみつめるあかり。

そして、みわたすとあかりの隣を順に真面目系メガネ女子、金髪ロリツインテ女子、クールなお姉さん系女子と座っていた。

恥ずかしながらも生徒会役員は、花宮会長とあかりしか知らなかった。

すると、真面目系メガネ女子ちゃんが口を開いた


「会長、また連れ込んできたのですね」

「また......?」

「やれやれ」

「またってどういう事ですか?」

「私たち全員連れてこられたんですよ。ですよね会長?」


キリッと真面目系メガネ女子が花宮会長をみる。


「そうだっけ、忘れてた♪」


ニコニコと笑顔の花宮会長。


「という事で、みんな新人君に自己紹介!」

「では私から」


先ほどから話していたメガネ女子だった。


「2年の大原かえで(楓)です。書記を担当していますどうぞよろしく」


そして次にクールお姉さん系の女子。


「3年の柊えみ(恵美)です。役職は‥‥‥うーん、なんだろう広報なのかな‥‥‥自分から生徒会に立候補した訳じゃないからわからないけど一応、広報って事にしとくわね」

「え、どういう事ですか?」

「ふふふ、教えてあげましょう!」


大原さんと柊さんの間にポツンと座っていた金髪ロリツインテ女子が得意げに話した


「楓さんは、全校生徒の人気投票で1位になって特別枠として選ばれたのですよまぁ要するに生徒会に対する人気集めですね!とはい楓さん本人は嫌がってたのですが会長が無理や‥‥‥説得して連れてきたんですよ!」

「‥‥‥なるほど」

「あはは‥‥‥」


花宮会長は少し苦笑いをしていた。

そういえばこの学園は人気投票で何かを決めるというのをやっていたな。


「そして、この私1年の篠原ゆき(由紀)です!ゆっきーと呼んでください!このツインテールは取り外し可能なんです!キラっキラっ」


‥‥‥。


「私、スベッてました?」

「うん」


一同、そう言う。


「最初が肝心だと思って、異質なキャラを演じたのですが‥‥‥入学して自己紹介のときにも同じような事をしたらかわいそうな娘を見るような目でみられていた気が‥‥‥」


しゅんとする篠原さん。


「まぁこうみえてゆっきーは一年で成績トップなんだよね。それでゆっきーも特別枠として無理や‥‥‥じゃなくて入ったの!」


たしかに人気投票とは別に成績優秀者で決められてたりするシステムも確かにあったなと思い出した。


「じゃあ次は私、といっても紹介しなくてもわかるよね。役職は風紀委員をやっているよ」


照れながらもちゃんと自己紹介をするあかり。


「じゃあ‥‥‥最後に私!花‥‥‥」

「ちょっと待った!」


その声と共に男がドアを思いっきりあけて中に入ってきた。


「俺の事を忘れてないか?」

「あっ」

「ごめん塚田くん忘れてたよ~」


適当に流している会長もしかしたらこの人はいわゆるギャグ要員?


「ようこそ!新人君!俺は3年の塚田まさき(正樹)という!副会長をやっているよろしくな!男が来てくれてありがたい肩身が狭かったからな!」


「ふふふ......良かったね塚田くん後で私にマシュマロ奢ってね」


何故‥‥‥マシュマロ。


「さて、最後に私、花宮咲良さくら生徒会長をやっているわよろしくね♪」


全員の自己紹介が終わり次は俺の番だ。


「市川匠です。花宮会長のストラップを見つけただけですがひっぱられ成り行きで生徒会に入ってきましたが皆さんよろしくお願いします!」

「よろしく~!」

「あっ記念に写真を撮りましょうよ!」


ツインテールの篠原さんが言う。


「おっ、いいね前にも撮ったけど更新だな」


塚田先輩はポケットに何故か持っていたカメラをタイマーセットした。


「はい、3.2.1!」


ーーーーーーーーーーーーーーー

「ふぅ‥‥‥ここまでは順調ですね‥‥‥さて、仕込みは終わりましたがどうなる事やら」


魔女は‥‥‥静かにその姿を見つめるのであった。







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