第42話 第1章 最終節 最終話 恋という名のパンドラノハコ
登場人物
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと関わっていく。本編、物語の先にあるものはの主人公。
最終節主要人物
市川匠:あかりを助けるためにやり直しをした。掟の全て終え最後の戦いに向かう。
新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。二年生
生徒会メンバー
花宮さくら(咲良)、元魔女。誰とでも交流できる性格。三年生
篠原ゆき(由紀):天才と言われた少女であり元研究者。今は研究者を引退している。一年生
「寒い‥‥匠遅いなぁ‥‥‥これだから男ってのは」
イライラしながらも、匠を私は待つ。まぁ‥‥‥最後くらいは甘えるか。
そんな事を思いながらも少しドキドキはしている。
信じたくないが何かモヤモヤした気持ちだ。なんでこんなにモヤモヤするんだ。もしかして‥‥‥。
携帯が鳴った。
「ん?匠からか」
『もう少しで着く』
「‥‥‥よし、行くか」
匠がこちらに向かって歩いてくるのが見えたので、私は走っていく。
「たっくん~」
「あかり!そこで待ってろ!!!!!!!!!!!!!!!」
匠が、大きな声で叫ぶ。
「待ってろって、なんなのよ」
そして、匠が横断歩道を駆け足で渡っていく。
が‥‥。
一瞬、時が止まった。
「え?たっくん?」
突然の出来事で私の目の前で起きてしまった。
彼は、横たわっていた。
私の周りは、何もなく灰色のような世界が広がっており、時が止まっていた。
何が起きたかわからず私は、横たわる彼を抱き寄せた。かろうじで心臓は動いていた。
「じょ、冗談だよね!?」
そして、頭の中にピキっと何かが走った。
「あ、あれ‥‥‥え??」
「彼を助けたいですか?」
誰かの声がする。
声の方向に目をむけると、一人の女性が立っていた。
「ども」
「あ、あなたは‥‥‥?」
「私ですか?そうですねこの世界では、魔女と呼ばれている存在です、魔女と言っても悪い事をす‥‥‥いやちょっと悪い事をする魔女です」
ふふふと笑いながら、冗談を交える自称魔女と言う女性。
「で?助けたいですか‥‥‥?」
「わ、わからない‥‥‥」
「ずいぶん曖昧な答えですね」
「そ、そりゃ‥‥‥なんなのこの状況‥‥‥?」
「あぁ‥‥そうでした。あなたの事を書き換えたままでした。口調も入れ乱れてますね」
「書き換えた?」
「まあ、面倒ですしとりあえずこれまでの事を全部、あなたの記憶に入れときますよ」
彼女は、本を取り出し何かを書いている。
「ん‥‥ん‥‥っ‥‥‥痛いっ」
私の頭に、記憶が流れてくる。
「っ‥‥‥たっくん‥‥‥」
「お約束はこれくらいにしようか。もう潮時ですしね」
「な、なにを‥‥‥」
彼女の周りからただよう殺気なような、オーラがみえる、それは現実的なものではなく表現ができなかった。
そして‥‥‥髪の毛が緋色になった。
「あ‥‥ぁ…に、逃げっ‥‥‥」
「た、たっくん!?」
横たわっていたたっくんが力を振り絞って伝える‥‥。
置いていけないと言いたいが‥‥‥。
「…‥‥」
「わ、わかった‥‥‥」
私は‥‥‥逃げた。走って走って魔女から逃れるために。
「あら逃げちゃいましたかまぁ……運命は決まっているしいいか。さてさて匠さん、生きてましたか。もう死んじゃうですけどね、真実を知って死ぬのって実に愉快ですよね」
「っ‥‥‥ま、魔女」
「そう、元々あかりさんは、死んでいなかったですよね。あなたが、死んでいたんですよね」
「‥‥‥っ」
「これがパンドラノハコの本当の真実、そして物語の幕が閉じる。実際、恋とか関係ないんですけどねかっこいいからタイトルにそれを付けただけですし矛盾も色々してますがようはあなたが死ねば物語は終わるんですよね‥‥‥ん?あれ聞こえてます?あらら、まっいっか、それじゃあ最後に一発‥‥‥さようなら。またどこかで」
結局、物語はどうあれ終わればいい。ずっとループから抜け出せなかった。しかし今回は抜け出せた。
少し引っかかっている所はあるがループから抜け出せたことそれだけでも今回はよしとしようそして次に進める。
私は、本をしっかりと握った。




