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物語の先にあるものは  作者: 峰尾ゆい
最終節 恋という名のパンドラノハコ
46/87

第41話 いつもとなりにいたのは

登場人物

魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと関わっていく。本編、物語の先にあるものはの主人公。


最終節主要人物

市川匠:あかりを助けるためにやり直しをした。掟の全て終え最後の戦いに向かう。

新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。二年生


生徒会メンバー

花宮さくら(咲良)、元魔女。誰とでも交流できる性格。三年生

篠原ゆき(由紀):天才と言われた少女であり元研究者。今は研究者を引退している。一年生

「‥‥‥よし‥‥‥必ず運命を変える。今日がその日だ」


身支度を終え、あかりとの約束の場所へ向かう。


「‥‥‥魔女、いるんだろ」

「呼ばれて飛び出てっと」


俺の部屋に姿を現した魔女、いつもと変わらない恰好で、そして必ず持ち歩いている本を手に持っていた。


「気になります?この本?」

「いいや、やるべきことがあるからね」

「そうですね、この本の事を知ってもあまりつまらないでしょうし」

「‥‥‥はぁ」

「珍しいですね、溜息だなんて」

「かっこいいような雰囲気をだしたけどやっぱり駄目か」

「あ、これは嫌な言い方をしましたね、あなたにとって今日が勝負ですからねすいません」

「ただ‥‥‥何をどうすれば、回避できるかまだ思いつかないんだ」

「そうですか」

「なにか良い案はあるか?」

「さぁ?」

「さぁ?って」

「私が助言したって変わらないと思いますけどね」

「変わらない?どういう事だ?」

「だって、誰かに相談するって事は、自分の中で答えがあるって事でしょう」


魔女の言われた通り、薄っすらと自分の思い描いて事を浮かんだ。


「神様‥‥もしもいるなら‥‥」

「神だよりですか‥‥‥」

「しょ、しょうがないだろ‥‥‥もうこれしかないんだから」

「まっ、良いでしょう。ん?雪降り始めましたね」


窓に近づき外を見るとうっすらと雪が降っていた。


「これが、吉とでるか凶とでるか」

「‥‥‥お前が言うと不吉だからやめてくれ」

「あはは」

「‥‥‥魔女」

「はい?」

「俺は、今まで頑張ってきたと思うか?」

「‥‥‥」

「何も言わないんだな」

「‥‥‥その答えを知ってどうするおつもりですか?」

「どうもしないよ、ただ自分はちゃんとできていたのかなと?」

「ここまで来れたって事はそういう事なんじゃないですか?」


魔女はそう言うと細い腕を伸ばしそして美しい手を俺の額に当てた。

あの時と同じで、落ち着く。


「さて‥‥‥時間です。というよりもここでお別れですね」

「え?なんで」

「最後は、匠さんが決める事なので私は、傍観者の一人として見ていますよ」

「そっか、今までありがとう」

「いえ、こちらこそ。あなたに幸せが訪れるように願っています」


額の手は少しずつ離れていった。

そして、魔女は部屋の窓を開け箒にまたがる。


「これでさよならです」

「魔女、最後に聴きたい事がある」

「ん?なんでしょう」

「俺と過ごしていて楽しかったか?」

「はい、私、魔女ことーーーーーはあなたと過ごしてとてもたのしかったですよ」

「その名前‥‥‥待てっ!」


瞬きをすると目の前には誰もいなく、窓が開いていた。

いつもとなりにいたような誰かが消えた。


「寒い‥‥なんで窓があいているんだ」


窓を閉め、時計を見る。


「まずい、もうこんな時間」


何か違和感を感じながらも俺は、約束の場所にむかった。

オヒサシブリデス

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