表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
物語の先にあるものは  作者: 峰尾ゆい
最終節 恋という名のパンドラノハコ
45/87

第40話 開いてしまったパンドラノハコ

登場人物

魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと関わっていく。本編、物語の先にあるものはの主人公。


最終節主要人物

市川匠:あかりを助けるためにやり直しをした。掟の全て終え最後の戦いに向かう。

新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。二年生


生徒会メンバー

花宮さくら(咲良)、元魔女。誰とでも交流できる性格。三年生

篠原ゆき(由紀):天才と言われた少女であり元研究者。今は研究者を引退している。一年生

()()()()()()()は、新堂あかりではなく、あなた達が開いてしまったらしいですね」


魔女は落ち着いた声で、そして嘲笑うかのような口調で言う。


「‥‥‥」


何故こうなってしまった。未来は見えていたはずだった、だが行動に移せなかった。


「こ、怖い‥‥」

「か‥‥‥会長?」


身体が震えている。怖さで、押しつぶされそうになる。


「あらあら、まぁいっか。本当は、新堂あかりをパンドラノハコのトリガーにしようと思ったんですけどね」

「それってどういう意味?そもそもパンドラノハコって何なのよ!?」


隣にいるゆきちゃんが魔女に問う。


「そうですね。新堂あかりが市川匠に恋をしたら箱を開くという設定でこの世界の真実を知ってもらう、要は、新堂あかりはもう死んでいてこの世界は、別の世界であり市川匠はその悲劇から逃れるという事を知ってもらおうかなって思いました」

「っ!なんてくだらない‥‥‥でも待って、この世界では匠さんとはもう恋人同士なんでしょ?もうハコは開いてるじゃない」


ゆきちゃんはこんな時でも冷静を保っていて気になる点をずっと探し質問している。

この娘は本当に天才なんだなと改めて思ってしまった。


「ん?新堂あかりが市川匠に恋をしたらってさっき言ったばっかりでしょ」

「‥‥‥てことは?」

「そう、新堂あかりはね、市川匠が()()()なんだよね」

「う、嘘だ…今まで‥‥‥ずっとあんなに仲良く‥‥‥」

「あれは全部演技なんだよ、いやぁ‥‥‥嫌な‥‥‥じゃなく最高だよね。もう傑作、幼なじみ同士が結ばれるという話は世にいっぱいあるけどそんな簡単なもんじゃない、それにつまらない。幼なじみ同士が繋がるそんなテンプレートをぶっ壊したくってね、でもその中で市川匠と、新堂あかりはそれを乗り越えて無事に恋人になる矛盾してるけどそれ必死になってる人を見ると楽しいのよね。新堂あかりが本当に、恋をしてパンドラノハコが開きそして死ぬ、幼なじみ同士の恋はこうして儚く散っていく。うふふ面白いわ~、誰かが幸せになるのって私、嫌いなんですよね」

「あんた‥‥自分が、何をしているかわかっているの」


あかりちゃんはそう言うと同時に、魔女に飛びかかる。


「よっと」


しかし、軽々と避けてしまう。


「ただ、そんな事をしなくてもイレギュラーですが世界の真実を知る、それだけでも達成できてよかった。世界を知るという事は、全てを知ってしまう。そこにいる元魔女のおかげですよ。ありがとうございます」


魔女は、私の方を見る。


「まぁ、面白かったですよ。わくわくしました。そして‥‥あなた達にまだこの世界に居てほしいんですよね、私の保険のために」


そう言うと、魔女は本を開き‥‥何かを書いた。


「さて、こんな茶番は時間稼ぎにすぎませんしさっさと物語を終わらせましょうどう結末をむかえるのか、そこにいる一緒に見届けましょうよ」


魔女は指をパチンっと慣らし、私達が元いた世界へと戻した。


――――――――――――――――――――――――――――


「わかってる‥‥わかってる‥‥私はたっく‥‥市川匠が嫌い。幼なじみだからって私に付け込んで‥‥」


いつの頃か‥‥私は、たっくんを嫌いになっていた。理由はわからない本当は好きだったはずなのに。


「今まで、好きだったものが嫌いになる事、やっとわかった」


気持ち悪い。ムカツク。そもそも男が嫌い。

そんな汚い言葉しか思いつかない。

そして‥‥今日は、そんな全てを決着をつけるとき。


「大丈夫‥‥大丈夫‥‥ちゃんと‥‥気持ちを伝えれば」


私は、市川匠との約束の場所に向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ