第39話 彼女が追うものはなんだったか
登場人物
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと関わっていく。本編、物語の先にあるものはの主人公。
最終節主要人物
市川匠:あかりを助けるためにやり直しをした。掟の全て終え最後の戦いに向かう。
新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。二年生
生徒会メンバー
花宮さくら(咲良)、元魔女。誰とでも交流できる性格。三年生
篠原ゆき(由紀):天才と言われた少女であり元研究者。今は研究者を引退している。一年生
「さて、久しぶりに語り手のような役をやってみますか。近づく最後に向けてのパフォーマンスの一つとして」
誰もいない空間を創り、喋り始める。
本当はこんな語り手みたいな役やりたくないんだけどね。
「さて、私は《Overwrite》という再構築魔法を使い、今までの物語をリセットさせた。なんで再構築魔法を使ったって?それは‥‥‥奇麗に物語を畳むのがめんどくさなっただけ。え?じゃあ3つの掟なんて創らないで、そのまま《Overwrite》をつかえばよかったって?」
認識できないナニかが質問をしている、それを答える。
「目的達成のために私達、魔女がやらなければいけない事があってそれをこちらで設定して必ずやらなきゃいけないんですよね。それまでは《Overwrite》は使えないんですよ。使おうとすると、なんか起きるんですよね、やったことないんでわからないですが。そしてやらなければならないことのその一つが3つの掟。これが達成しない限り永遠に次の段階に進めない。そしてそれが達成し《Overwrite》を使えた。こんな説明で理解はできましたかね?」
「まっ、そんな事はどうでもいいですよね。要は、物語は進めばいいんですよ。私のためにね」
すると、ドンっという音が空間に鳴り響く。
「あら?ごめんなさい、珍しい来客のようです、ちょっと行ってきますね」
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「クリスマス、一緒にデートを行こう」
「え‥‥‥」
会長は、察したのかあかりを離した、そして由紀ちゃんと会長は言う。
「大胆」
「たったっくん!?も、もももももちろんだよ!」
あかりは恥ずかしながらも答える。よかった。
「匠さん男ですね…惚れ惚れです」
由紀ちゃんが、俺の腕をツンツンする。
「う~ん。ごちそうさま~。青春って良いな~。私も恋をしたいな~」
「会長はモテるから大丈夫ですよ。きっと‥‥」
「最後の言葉が気になるけど」
するとちょうどいいのか悪いのか、下校のチャイムが鳴る。
「そろそろ帰らなきゃだね。外も暗いし、みんな気お付けてね。ていうか今日、終業式だったね。あはは今年の生徒会は終わりだね。皆、一年お疲れ様!良いお年を。それと匠くんとあかりちゃんクリスマス楽しんできてね」
「はい!ありがとうございます」
俺とあかりは会長と由紀ちゃんに別れを告げて、生徒会室をでた。
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「良かったんですか?行かせちゃって」
由紀ちゃんが私に、話をかける。
「うーん。良いんじゃない。私たちには、何もできないし。それにこの先の未来は見たくても見えてしまっているしね」
「え‥‥‥それはどういうことですか?」
「うーんなんでしょう、わからないんですけどこの世界は本来の世界じゃないと思うの」
「そんなSF的な事ありえます?」
「ありえると思うよ私は。たとえば、私達がいるこの世界線に神様がいて、その神様の機嫌一つで全て変えちゃうって事‥‥‥」
「‥‥‥」
由紀ちゃんは、何も言わないで無言を貫いている、きっと理解しているから無言が続いているのだろう、この世界が元々いたものではなく世界をすべて変えられ‥‥‥いや物語自体を変えられている事に。
「そうだよね。魔女」
ドンっという音ともに生徒会室の空間が歪み変わった。
そして何もない無のような空間が広がっていて魔女が1人、椅子に座っていた。
「あらあら、ここまでくるとは、イレギュラーですね。まぁ元魔女だから可能性の一つとしてあったから仕方なかったですね」
「で、正解なの?」
「そう、正解。ここは新たなる世界」
「‥‥‥‥」
正解がわかり私と由紀ちゃんは悟った、もう終わりだと。
後は、この物語を結末を見なければならないと。
「パンドラノハコは、新堂あかりではなく、あなた達が開いてしまったらしいですね」




