第36話 最終節 最後の始まり、そしてまた動き出す
まず初めに、ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます。
そして2017年からもし読んでくださった方いましたら、本当にお待たせしました。
初投稿が2017年で、作品を消し改めて加筆修正し、改めて書く楽しさを思い出しました。
そして4年間この最終節で悩み続けました。やっと、更新が少しずつできる目途がたちましたので、ここにお知らせします。
とはいえ、ちょっと更新頻度が落ちるかもしれませんが(どっちだよ)引き続きよろしくお願いいたします。by峰尾ゆい・旧みるくぷりん
登場人物
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと関わっていく。本編、物語の先にあるものはの主人公。
最終節主要人物
市川匠:あかりを助けるためにやり直しをした。掟の全て終え最後の戦いに向かう。
新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。二年生
生徒会メンバー
花宮さくら(咲良)、元魔女。誰とでも交流できる性格。三年生
篠原ゆき(由紀):天才と言われた少女であり元研究者。今は研究者を引退している。一年生
新聞部
部長:時風さゆり:魔女から生まれた物語を進めるモノ。
研究室。
「よいしょ‥‥‥久しぶりに、何かをつくると大変ですね」
私は、一件が終わり少しの期間、学園の休みを取りとある事をしていた。
「さて‥‥‥できた。もしもこの非現実的な世界がなくなってもし‥‥この世界が残っていたのならあなたは、この学園を守って。そして少しずつ人の事を理解して‥‥‥恋というものを知ってみて、アイ」
私は、新しい娘を生み出した。
名前が同じな理由?恥ずかしいので言えないわ。
「ん、なんかアイの脇の所になにか挟んである‥‥」
私は、挟まれているものをとった。
「‥‥‥これは」
早く会長に報告しなきゃ。
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「え、もう終わったのにまだでてくるの?」
「終わらせてはくれないようですね」
私は、アイの脇に挟まれていた文書を会長に渡した。
「そういえば時風さんはどうしたんですか?」
「‥‥‥」
「会長?」
「時風さんはもういないわ」
「え‥‥‥」
「なんか、急な親の転勤で一緒に、由紀ちゃんが休んでる間にもう‥‥‥」
「急ですね」
恐らく、由紀ちゃんは私が嘘をついている事はきっとわかっているだろう。
時風さんは、役目を終え魔女の元に帰った。
魔女は何を考えているんだ。
「さて、さて内容はっと」
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3つの掟を破り正しい方向へ導いたモノ最後の課題だ。自分自身の選択を信じよ。それが正解の道。
一方、開けてはいけないパンドラノハコが用意されているそれを絶対に開けるな。開けさせるな。
開けたら最後、シンの終わりに近づくだろう。
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「パンドラノハコ?それってあのパンドラの箱ですよね‥‥ゼウスがパンドラに渡したあらゆる災いの詰まった箱。本来は壺ですが‥‥‥」
「なにか開けてはいけない箱でもあるんですかね‥‥‥」
「現状、何もないけどあるとしたら‥‥‥いや、なんでもないわ」
「会長‥‥‥?あ、そうだ。この3つの掟を破り正しい方向へ導いたモノって匠さんの事ですよね」
「そ、そうね」
「うーんでもなんかおかしくないですか?これ、支離滅裂してますよ。最初の文書では、3つの掟を破り正しい方向へ導いたモノは願いが叶う。失敗した場合は全てのものがなくなり。この時間軸上から遠ざける。と書いてありました。だったらもう匠さんがやりたい事は叶えられているはずでは?掟は、終わっているはずなのに何も進展がない」
「確かにそうだけど。多分、掟の効果がなくなってるのかなって」
「え?」
「由紀ちゃん、あなたが変えたのよ」
「‥‥‥そんな訳」
「簡単に説明するとね。あなたも大原さんと一緒に消える運命だったのよ」
「バカな事を言わないでくださいよ」
「本当の事よ。あなたの強い意志があってからこそ敷かれた物語から変えられた‥‥‥と思っている」
私は、そう言うと。
あかりちゃんが少し笑ったようにみえた。
「由紀ちゃん?」
「あぁ、ごめんなさい。それと、会長も疑問に思っているかもしれませんが結局、この文書ってなんなんでしょうね」
「うーん」
「なんていうか、結局なにをしたいのかわからないんですよ。単にだらだらと説明しかしないし。私は、そういうの好きじゃないんですよ結果を先にだしてほしいんですよね。もちろん過程は大事ですが」
「確かにそれはあるわよね」
「はぁ‥‥‥さっさと終わってほしいですよ」
「あはは‥‥‥」
私は、苦笑いしながらもあかりちゃんの話を聞くのであった。
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「お疲れ様です。少し掃除で遅れました」
「ん、お疲れ~」
季節は、秋を過ぎ冬になっている。文化祭も色々あったが無事に終わっていた。
え?色々って例えばなにって?
そこまで、大したことないから気にしないでね。
そしていつもの生徒会室。
そこには、生徒会長と由紀ちゃんがいた。
そして‥‥‥。
「あかり、お疲れ」
幼なじみのたっくんがいた。
いつもの風景、ここが私の居場所の一つだ。
でも、一番はたっくんが一緒に居る事が一番うれしかった。
昔からずっと一緒で。
そんな私は、彼に恋をしていたのかもしれない。
なんて言うんだろう好きなんだけど、好きになっちゃいけない、好きになったら何もかも変わってしまうようなそんな気持ちだった。
こういうのは、恋愛小説で私達みたいな幼なじみ同士の話でよく見るんだけど、幼なじみを好きになって関係が崩れるかもしれないから一歩が踏み出せないそんな感じかな。
って私、誰に説明してるんだろう。
そんなこんなで私が告白しようとしてもたっくんはきっと幼なじみとしか思ってないだろうな、私なんて取柄もなくていつも迷惑かけてるし、駄目駄目だよね。
それに、会長も可愛いし由紀ちゃんも可愛いし。
うぅ‥‥‥勝てない。
「うーんしょっと」
私は、腕を伸ばした。
そして、会長が。
「あかりちゃん、どうしたの?」
「ちょっと考え事をしてたら‥‥‥ちょっと肩も痛くなってきちゃって」
「あかりちゃん胸また大きくなった?」
会長の手がわたしの胸に近づく。
「ひゃっ!やめてください!」
必死の抵抗も虚しく、揉まれる。
「か、会長やめっ、たっくんこっち見ないで!」
「うん」
あ、あれ‥‥以外と反応が薄かった、たっくん。
会長もそれに気づいてか手を弱める。
「はぁ、はぁ」
「あかりちゃんごめんね~」
「い、いえ‥‥‥大丈夫です」
「うーん。匠くんちょっといい?」
「えっ」
「あかりちゃん、ちょっと匠くんまた借りていくよ」
「あ、はい」
会長は、ちょっと怒っている様子で、たっくんを生徒会室の外へと連れだした。
「う~む。このケーキ美味しい‥‥もぐもぐ」
「由紀ちゃん相変わらずですね」
そういえば、久しぶりに由紀ちゃんと二人っきりになったような気がする。
由紀ちゃんは体調を崩して、何週間か休んでいた。
そして、垢抜けたかのようにトレードマークだったツインテールではなく髪の毛を長く伸ばしていた。
本人曰く、失恋をしたらしく髪の毛切ろうかなって思ったけど、面倒くさくて今の髪型になったらしい
「あかりさんもどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
私は、由紀ちゃんから出されたケーキをたっくんを待ちながら食べる事にした。
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私は、本を持ち筆をとる。
「気づくのは時間の問題だったけどやっぱり気づいてしまったようですね。あの2人は。まぁ、あの文書なんてフェイクですよね。正直、どうでもよかった」
今さらながらもこの物語を成功させるには変化が必要というのがわかった。
とても単純、今までの選択はそのままで、その中での過程を大事にしていたがそんな事が問題じゃなかった。掟に反すればよい事だったのだ。
「なんでこんな考えればわかる事、今更気づいたんだろう」
それと、篠原由紀に関しても偶然の産物。
最後どう、着地させるか。
失敗を考えるな。
今回は違う‥‥‥必ず。
「‥‥‥ふふ、まだまだ道が遠いのに1つ目の物語でこんな事を考えてしまう。駄目ね、この迷いがもしかしたら物語の完成を邪魔しているのだったら‥‥いっそのこと‥‥‥」
私は目的のために動くだけだ、どんなに物語がぐちゃぐちゃになろうとしても綺麗に終わらせるなんてしなくていい、ただ終わらせばいいんだ。
私から主人公への‥‥‥いいえ‥‥‥匠さんへの課題。
そう幼なじみの同士の恋愛‥‥‥乗り越えてそのいきつく先は。
「ぞくぞくしますね‥‥‥ふふっ。だけど、まずやらなければならない事がありますね」
私は、服を全て脱いだ。
あまり肌を露出するのは好きじゃないけど。
いや、そんなことどうでもいい。
これをしないと恐らく、また書き換えられる。
もうしないと決めていたが。
ここを逃したらまた後悔する、だったら。
「やるしかないですね‥‥‥《Overwrite》を」




