第29話 天才とは裏腹に
登場人物
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと関わっていく。一応、物語の主人公ポジション
市川匠:第1章の主人公 二年生
新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。二年生
生徒会メンバー
生徒会長:花宮さくら(咲良)、三年生
広報:柊えみ(恵美)、三年生・篠原ゆき(由紀)、一年生
新聞部
部長:時風さゆり。三年生
私はずっと一人だった。
幼い頃から才能を持っていた。
ただ、そんな才能とは裏腹に何かを失うというお約束‥‥‥というべきなのか。
私の周りには、いつの間にか誰もいなくなっていた。
唯一信じていた、両親も私の事を捨てどこかに行ってしまった。
何かしらの理由があったのだろう。
でも心当たりはある私が両親に何気なく放った言葉が原因なのかもしれない。
私に関わらないで
反抗期だったのか、いまだにわからないけどその一言で両親との縁は切れてしまった。
とてもこんな事じゃ、切れるはずがないっと思っていたが両親のメンタルは弱かった。
別に両親が私を置いて捨てたのは気にしていもない、それほど手に負えられなかったのだろう。
一人で生きていけるか初めは不安になったものの、私はこの才能があれば生きていけると感じた。
この才能が世界を救えて、もしも両親にいつかまた会えるのなら謝って、親孝行をしたい。そんな気持ちもあった。
そして両親の代わりに一緒にいてくれたのは私が創った、汎用人型人工知能のアンドロイドだ。
見た目も人間そっくりでほぼ人間だ。
しかし、ずっとそばにいてくれたその娘も、失ってしまった。
理由はわからない、朝起きていたら居なくなっていた。
私は、初めて悲しい気持ちを覚えた。
彼女を失って悲しいんじゃない、見つけてあげられなかったのが悲しかった。
そこからだろう私が全てのものに興味を持たなくなったのは。
だから一人で生きる事を望んだ。
でもとあるきっかけで、学園生活を送らなければならなかったそして、ある人物との出会いが私の人生を変えた。
今だから言える事だけど、私の性格もその人と出会いで少し変わった。
「由紀ちゃん!」
「‥‥‥」
「どうしたのぼーとっして」
「いや‥‥‥なんか急に昔の事を思い出してしまって」
今は花宮会長と二人きりだった。柊先輩と、あかりちゃんと匠先輩は今はいない。
あれ‥‥‥あともう二人いたような‥‥‥いや初めから私達、生徒会は、私含め5人だけか。
「昔の事か、時々思い出したくなってくる時ってあるわよね。ふふっ由紀ちゃんと出会った時思いだしちゃった」
「あはは‥‥‥」
ある人物との出会い、花宮会長との出会いそれが私の一つのターニングポイントであった。
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そう私は、有名人であった。
汎用人型人工知能を完成・そして仮想空間に教育機関をつくるという特殊な事をしていた。
自分自身は、人や物に興味もないのに何かを救う物を創る、矛盾があるがこれが私の研究者のエゴなんだろうと。
そうそう花宮会長との出会いだったね。
日を重ねる上で才能は歳を重ねる事に失われていき柔軟な発想や、裏を返す発想はもうできないと確信し。
私は、研究者を引退した。お前一体、何歳なんだよ?って言うツッコミはあると思いますが1年です。
そんな事を思いつつ、この学園にやってきた。
やってきたものは良いものの私はどこからか来た有名アイドルみたいなおもてなしはなく、誰もよりつかなく友達もできなかった。
そんな事が何日間続いたある日のこと、私は学校にある花壇の横でご飯を食べていた。
花を見ながらご飯を食べるのがとても好きだからだ。
「君はいいな。水をあげるだけで成長するんだから」
私は、しゃべらない花と会話をしていた。
「‥‥‥こんにちは、貴方が篠原由紀ちゃん?」
誰かに話をかけられた、私に話をかけるのなんて悪趣味だなと。
「そうだけど貴方は‥‥‥」
「おっと自己紹介するの忘れてたわ、私は花宮さくらこの学園の生徒会長よ」
「生徒会長さんがわざわざ私になにか用事?」
「うーん…‥‥そのツインテールって動いたりする?」
「え?貴方なに言ってるの?」
「‥‥‥そのツインテールが気になるのよ調べたいから、生徒会に入りなさい!」
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「っていう感じに強引連れてこられましたね‥‥‥」
「ツインテールってゆらゆら動いてて気になって」
当時の生徒会は会長以外にもう一人いた。それが‥‥‥。
「こんにちは。少し遅くなりました」
「あ、えみちゃんこんにちは」
柊えみ先輩だった。
ここ最近私は、柊先輩をみると何故か胸が苦しくなり切ない気持ちになった。
なんでだろう、可愛いから?それとも好きだから‥‥‥?いやいやあり得ないあり得ない!今までこういう事なかったのに。
「ん‥‥‥顔が赤いけど」
先輩が近づき私のおでこと私のおでこが触れ合う。
「ちょ…‥‥」
本当にまずいこれ以上は。
「んーまぁ大丈夫かしらね」
先輩のおでこが離れ一安心する私。
あぶないあぶない、いつもこういうような事をしてくるのだが少しだけあの娘に似ていると勝手な重ね合わせをしてしまうのであった。
あの娘、私が昔作ったアンドロイドの娘。
トントンっ。
「新聞部の時風です」
「はい、どうぞ」
入ってきたのは新聞部部長時風さんだった。
「えっと‥‥‥花壇の横に置いてあったのを見つけたのですが」
時風部長が手に持っていたのは、見慣れた文書だった。




