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物語の先にあるものは  作者: 峰尾ゆい
第2節 霊の少年
30/87

第26話 霊の少年は何をみるか

登場人物

魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと関わっていく。一応、物語の主人公ポジション


第2節主要人物

副会長:塚田まさき、三年生。2節の主要キャラ。掟における霊の少年。

書記:大原かえで(楓) 二年生 2節の主要キャラ。真面目ちゃん。



市川匠:第1章の主人公 二年生

新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。二年生


生徒会メンバー


生徒会長:花宮咲良、三年生

広報:柊えみ(恵美)、三年生・篠原ゆき(由紀)、一年生


新聞部

部長:時風さゆり。三年生


「‥‥‥どちらかを選ぶ事はできない。そして、選ばないという選択もできない。だったら二人を選ぶ。

二人が幸せになるのが一番です。俺はどちらも消さない。消させはしない」


パリンっ!

その言葉を放った瞬間、なにかガラスのように割れる音が鳴り、時が止まったように見えた最初は魔女がなにかをしたのかと思ったが。


「‥‥‥えっ?嘘でしょ…?いやなんで‥‥?それじゃあ意味が‥‥でもそうか‥‥‥」


魔女がそう呟き何か焦っているようにみえた。

そして、思いもよらない事が起きた。


「あぁ、やっぱり。抗えないか」


声がする方向を向くと、何度かみたあの光、消滅光が先輩をまとっていた。


「あぁ‥‥‥今度こそ今度こそいけると思ったのになやっぱり運命は変わらないか。何度も失敗を繰り返しているなにがいけないんだ‥‥」

「や、やだぁ!」


必死に抱きつく大原さん。それを受け入れるかのように、抱き返す塚田先輩。


「な、何で‥‥‥何で‥‥‥俺の選択は間違っていたのか‥‥‥?」


自分の選択は間違っていなかったはずだった。

先輩を選べば大原さんが消滅する逆に大原さんを選択すれば先輩が消滅するはず‥‥‥。

だったら、どちらも選べば‥‥‥あの時の魔女が言った事は嘘だったのか‥‥‥?


「‥‥‥市川匠くん」


先輩にフルネームで呼ばれ身体が震えが止まらない‥‥‥俺は取り返しのつかないことを‥‥‥。


「せ、先輩」

「おいおい、そう落ち込むな、これは初めからわかっていたんだ」

「わかっていたって」

「だって俺は、掟の中のモノだからな‥‥‥幸せなんてひと時もくれないんだよ‥‥‥いや‥‥‥違うな、かえでと付き合えてとても幸せだった」


泣きながら抱きつく大原さんをもう一度ぎゅっと抱きしめながら俺に言う。


「市川匠くん。短い間だったがありがとう。会長にはごめんと伝えてくれ。後、魔女には‥‥と伝えておいてくれ。少しでも足搔こうと俺もがんばったが、叶わなかった‥‥‥すべて仕組まれているのかもしれない。まぁ、最後の置き土産でもしとくか最後の掟、始まりの場所のモノは恐らくはあの二人だと思う‥‥‥」


先輩がおかしな事を言うが、掟に関して今のいままで生徒会の人達が大きく関わっているそうなると‥‥次は‥‥‥。


「ま、まさか‥‥‥そんな偶然が?もしこれが偶然じゃなかったらこれは魔女が仕掛けたもの?」

「いや、君が選択したあと魔女の表情は焦っていた‥‥もしかしたら・‥‥でも確定要素があまりにもなさすぎるんだ‥‥‥そうなるべき運命なのか、でも前回とはちがう解答だったったんだ‥‥それとも君がそう仕組んだのか‥‥‥」

「俺が‥‥‥?そんなまさか‥‥‥」

「消えるとわかった瞬間すべてがどうでもよくなった運が悪い事に次はないそう思った。君の秘密を知っているし今、それに向けて全てをかけているのもわかっているそして、現状うまくいっているんだ。俺は何も手助けできないが、良い選択をそして、後悔しないこと」


先輩は、真っすぐと俺に言う。


「さて‥‥‥そろそろかな」


先輩は、そう言うと何かを大原さんに言って、そっと大原さんを放した。

そして先輩は魔女に向かって言った。


「魔女‥‥‥」

「なんでしょう?」

「‥‥‥なんでもない」

「そうですか。じゃあ‥‥‥眠りなさい第二の少年‥‥‥そして‥‥‥」


そう魔女は言うと、先輩は消滅光と共に消えてしまった。

屋上には、静けさが残ると同時に大原さんの泣いている声が響いていた。

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