第14話 第1節エピローグ 時の少女の最期
登場人物
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと、関わっていく。一応、物語の主人公ポジション
生徒会長:花宮咲良、三年生。
如月つぼみ:匠のクラスに転校してきた転校生。時の少女。
市川匠:第1章の主人公 二年生
新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。二年生
生徒会メンバー
副会長:塚田まさき、三年生
書記:大原かえで(楓) 二年生
広報:柊えみ(恵美)、三年生・篠原ゆき(由紀)、一年生
新聞部
部長:時風さゆり。三年生
「よいしょっと」
屋上のドアを開けた。
「待っていたよ匠くん」
そこには花宮会長がいたそして隣には魔女がいた。
「こんばんは。匠さん」
「なんで魔女がいるんだ‥‥‥」
疑問を投げかけると魔女は。
「うーん。反省会をしようかなと」
「はぁ‥‥‥なるほどでも今更、反省会しても戻りはしないのに」
「あはは‥‥‥」
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如月つぼみの叫び声が聞こえカノジョの消滅光が強くなる。
そして花宮会長の消滅光が収まった。
魔女は、如月つぼみに近づいた。
「‥‥‥如月さんはよく頑張りました。本当に誇らしいです。ただ‥‥‥あの事があることを忘れていませんか‥‥‥あ、そうだその前に如月さんと私しか聞こえてないような空間をつくりましたから」
私は、その事を彼女に伝える。
「あ‥‥‥まさか‥‥‥アレか‥‥‥魔女の‥‥‥?」
「はい‥‥‥その通りです」
「あなたも知っている通り魔女の物語の中に他の魔女は加入できないんですよ。でもなんでできるか‥‥‥後はわかりますよね?」
「まさか‥‥‥私はあんたのコマにされていたのか‥‥‥?」
「優秀な魔女だったあなたがそこに気づかなかったのは私にとっても想定外でしたよ。私の過去は知っているのに未来がわからないあなたの悪い所ですよね」
「そうか‥‥‥周りがみえなくなるって事はこういうことだったのか‥‥‥生き物は極限にまで追い詰められた時に力を発揮する、それに期待していたが。辞められなかったそして私は‥‥‥」
「間違っていたというわけですよ」
「あはは‥‥‥ん、いやでも待てよ、それだと矛盾しないか?その理由だとあんた私の物語にちょくちょくいて私は、あんたの事を書いていない‥‥‥」
「あぁそれはそうですよ‥‥‥だって私は神ですし」
「あぁ‥‥‥そうか‥‥‥そういえば‥‥‥そうだったなあはは‥‥‥もう全てがどうでもよくなってきた」
本当の私の名を知っていた、如月さんに対して一番の皮肉の言葉送った。
「アイツとは記憶は共有していたとはいえほんと最高すぎて最悪すぎて憎たらしい」
如月さんは怒ると思ったが笑っていた。
「まぁ、仕方ないか。これはお前の物語だもんな。潔く割り切るよ。あ、ちょっとこの空間、解除してくれるか」
「はい」
私は二人で話せる空間を解除する。
如月つぼみの消滅光が輝きながらも匠さんの方へ向かう。
「市川匠くん。面倒な事に巻き込んですまなかったな」
「いいえ、そんな事はないです‥‥‥」
「まぁ君にもなにか果たす事があるしなそれを私は邪魔したかもしれないな」
「な、なんでそれを」
「私は、元魔女だぞ。それくらい分かる」
「‥‥‥」
如月さんはその後少し声のトーンが落ち喋りはじめた。
「改めて言うが‥‥‥残りの2つの掟について君がどう選択するかわからないがあまり自分を責めないでくれ、今回は私が消える役になってしまったが君は悪くはない」
「はい」
「彼女‥‥‥あかりさんをちゃんと助けるんだぞ。それと花宮さくらをよろしく。そして‥‥‥あの魔女も‥‥‥よろしくな」
「‥‥‥はい」
「これはほんの少しのお詫びだ」
柔らかい感触がほっぺに伝わる。
「それじゃあね」
如月さんはそういうと次に花宮さくらのところへ向かう。
「‥‥‥あなた、本当にやさしいのね」
花宮会長は意外な言葉を送った。
「当たり前でしょ!何だって私はあなたなんだから!」
「そうだね‥‥‥」
「後は、頼んだよ」
「うん」
「それじゃあまたね‥‥‥私」
如月つぼみの消滅光が更に強くなる終わりが近いそして強く光ったあとだんだんと光を失い消えかかった、最後の力を振り絞って如月つぼみは‥‥‥。
「私はもっと生きたかった。如月つぼみとして色々な物語に関わりたかった、ただそれももうおしまい。最初は未来を変えるって一点に集中していたけ。アイツがウザかった。でも本当は私は楽しいことをもっといっぱいして、この能力で色々な事を幸せにしたかったな。ああ、もうなにかもっと言いたいことがあるけどもういいや……さようなら」
彼女は消滅光と共に消え、そこには何も残っていなかった。
「彼女も彼女なりの精一杯のことをしたんだ。私はそれを無駄にしないようにする。そして残りの2つの掟を必ず‥‥‥.」
花宮会長はそう言うと魔女に話をかける。
「あなたにも世話になったわ。ありがとう」
「いえ、別に私は何もしていませんが。ただこの事は最低限、他言無用で」
「分かっている。私も魔女だものお互い様」
「よろしくお願いします」
下校のチャイムが鳴る。
「さて匠くん。行きましょうか。また忙しくなるかもしれないよ」
「はい」
「それじゃあ私たちは行くわね、魔女。さようなら」
「はい。さようなら」
魔女一人を残し俺たちは帰宅の途に着くことにした。
「会長ちょっといいですか」
「ん、何?」
俺は立ち止まって少し考えたあとある事を聞くのをやめた。
「いえ、やっぱりなんでもありません」
「そっか」
彼女の能力はどうなったか聞こうとしたのだがまぁ今度の機会にしよう‥‥‥。
こうして、3つの掟の1つ時の少女、関わらべからずという掟は幕を閉じた。
ただ、スッキリしたものではなく俺たち第三者の選択によって色々と完結をしてしまったことだけだった。
それも何かの運命なのかそれとも仕組まれたのか‥‥‥。
まだその時の俺自身は分かっていなかったのだった。
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屋上。一人きりの私、花宮さんと匠さんは帰った後だった。私は、懐からとあるものを出した。1冊の本。そして開く。
タイトル 『恋という名のパンドラノハコ』だ。
「とりあえずは一節は終わりましたか。無理やり感はありましたが。良い感じになりましたね。前回も無理やりやったのですが.....でも私も納得がいきましたし、1番の成果は完全に如月つぼみを消せた.....それだけでも大きい。やはり書くだけではなく直接関わった方がいいですね。ふふっ。あれでもなんでだろうか前の時も関わったはずなのに.....まぁいいか」
次のページを開こうとするとガチャっと屋上の扉がひらく。
「あら、来ましたか」
そこには次の物語の主役である少年が立っていた。
「ハッキリした事は分からないが。図書館にいた時に記憶が無くなったのはお前の仕業だな」
「そうだったら?」
「‥‥‥」
「何をしようとしているかわからないが、俺はお前の言いなりにはならないからな」
「そうですか」
「っち‥‥‥」
「まぁ頑張ってください。ただ最後の選択は彼に委ねてありますよ‥‥‥ふふっ」
「‥‥‥」
彼は私に言いたい事だけ言うと、扉を乱暴に開け帰っていった。
「また1つの物語がまた開く。叶うぬ恋を必死に叶える者。そして自身に近づく1つのタイムリミット‥‥‥ここの物語の人達は、時間に余裕がないですねいや、私がそうさせてるのか‥‥‥あはは、何度目かのこの物語ここまで順調にすすんでいる。そしてこれが最後のチャンス....仕方ないから最後に幸せは見せてあげましょうかただ、その幸せが続くかは‥‥‥」
そして魔女の本の開いたページには、『第2節 霊の少年、還すべからず』と書かれていた。
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場所は移り、ここは魔女の間。
色々な魔女が集まったりできる、コミュニティルームという感じでイメージしてほしい。
そしてそこに、とある魔女2人が物語を見守っていた。
「とりあえず終わらせたんだね。あいつ」
そう言うのはプリンス・サーニ・アナニストさん。
「まぁなんとかおわりましたね。何度目かの先輩の魔女の介入まぁ...ここまではいいと思うけど」
フィーネこと魔女の私は、そう言う。
「(本来なら同じ事を繰り返すかと思いましたが‥‥‥頑張ったとでも褒めてあげましょうか)」
「ん、薄気味悪い笑い方をしているんだ」
「いいえ、してないですし」
「うわあ‥‥‥まあでもなんというかさこの物語……恋愛関係ないじゃん!」
なんとなく皆が思っていた事をプリンスは言った。
「次に期待しましょうよ。プリンスさん」
「本当に期待できるのか?ただでさえあの魔女は私たちと少し違うんだぜ」
「まぁまぁ、それを言うならあなたも」
「私の場合は……ほらなんていうか。お人形みたいな‥‥‥存在だったし」
「あ、すみません。過去の事を掘ろうとしている訳じゃないんです」
「わかっているわよ!気にしてないから!それも私はあんまり後悔してないし!」
「‥‥‥良かったです」
「2節どうなるかじっくりと見守りましょうか」




