第13話 生徒会長花宮さくらのカイソウ
登場人物
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと、関わっていく。一応、物語の主人公ポジション
生徒会長:花宮咲良、三年生。彼女の過去が明かされる
如月つぼみ:匠のクラスに転校してきた転校生。時の少女。
市川匠:第1章の主人公 二年生
新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。二年生
生徒会メンバー
副会長:塚田まさき、三年生
書記:大原かえで(楓) 二年生
広報:柊えみ(恵美)、三年生・篠原ゆき(由紀)、一年生
新聞部
部長:時風さゆり。三年生
3つの掟の一つ目時の少女に関する事が終わって少し経ったある日。
俺は花宮会長に話があると言われ屋上に向かっていた。
本当にこれでよかったのか‥‥これであかりを助けられるピースが埋まったのかそれが不安だった。
そして、これまであった事を思いだした。
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魔女のあの空間がなくなりその場には会長だけがいた。
「会長‥‥‥」
「匠くん‥‥‥」
「聞かせて下さい。会長‥‥‥いや花宮さくらの事を」
俺は覚悟を決めた。
そして会長は口を開く。
「じゃあそうだね、うーんとじゃあ初めから君も知っている通り、私は記憶がない‥‥‥」
「会長、いきなりそんなこと言うんですね‥‥‥でもそれは嘘ですね」
花宮会長は驚く顔した。
「なんで、そんな事がいえるか理由が聞きたいな」
「‥‥‥俺は選ばれた者でそして、魔女がいる」
「‥‥‥」
「これだけでも理由になりませんか」
「はぁ‥‥‥色々と飛んでるけど理由にはなりますか」
すると再び笑みを浮かべいつもの会長に戻る。
「じゃあ話すわね」
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私は、普通の家庭で生まれた。
ただ普通に生きてご飯を食べて平凡で幸せな人生を歩む‥‥‥と思っていた。
しかしながら、能力に目覚めてしまった。
その能力は未来がみえたりする能力だった、前に時風さんにはこの場所この学園と私自身が危険になる場合にしか能力が発動しないという話もありましたがあれは嘘です。
普通に考えれば見え見えの嘘なんですけどね。
本来の能力は過去と未来が無条件で見え任意にその時間軸に移動できる能力です。
本当に笑っちゃういますよね。どこのチート能力なのか。
後はもう王道ですね。
私はその能力を使い色々な事をした。
ただ、自分では思っていないほどの強力な能力だったらしく私が時間を飛ぶたびに歴史の改変が起きていたらしい。
そしてそれを気づかずに私は再び時間移動していたある日のことだった。
時間移動しているときはワープホールのような所を通って移動するのだが少しの間、時間がかかる。
当たり前なのだが私以外の人はいなく一度も会った事がない、ただ今回は違かった。
とある人(?)と出会った。
「う、嘘でしょ……」
容姿は魔女のような帽子をかぶっていて服は普通に私服だった、そして特徴的なのは手に本を持っていた。
「あなた、誰?」
「ありゃ、話せたんだ。まぁいいか、なんていえばいいのかな……神様って言えばいいかな」
「あなた何言ってんの?」
少しイライラしたが落ちつきながら言う。
「時間を自由自在に動ける人に言われたくないな」
彼女の態度がすこし変わったように見えた。
「なんで知っているの?いや、この空間にいる時点でおかしいか」
「まぁ神様‥‥‥というより私は……魔女だからね」
「あっそ。で、その魔女さんが私に何の用なの」
「あなたに少しの罰を与えようとね来たのよね」
「はい?意味わからないんだけどそんなことできるの?この私に?」
「そうですねやろうと思えば。おっとその前に私の名前は……聞きたい?」
「別に」
「ノリが悪いなぁ……」
「うるさい」
「とりあえず私の名前は天之御中主神って言うんだ。まぁ呼びにくいからアメノ・ミナガって呼ばれてるんだよね」
ドヤっとした顔でいう彼女。ただその名前をきいて一気に状況が変わった。
「な……。え……ウソ」
天之御中主神……どっかの教科書とかで聞いたことが……もし私が今考えている事とそれが一致したなら……。
「あなたが思っている通りですよ。私は元々天之御中主神だったんですよね。そしてとある理由で魔女に転生をしたですよね。それでね……」
「あ……あ……」
「そして私は、最初に生まれた魔女、その能力は、あの時とは違えど神話にでてくる全知全能の能力も持ってるよ。あなたの世界で言うならすべてのチート能力を最大限に引き出しなんでもできるとでも言っときましょう。面白いでしょ……だからね、あんまり時間を飛んだりしてほしくないんだよね」
「……」
「友達のね、クロちゃんが困っているの。クロちゃんってクロノスって娘ね」
「クロちゃん……」
おそらく、時間の神のクロノスが転生をした魔女のことだろう。
「わ、私は何もしてないただ……みんなが幸せになるよう……」
「……なにぬかしたことを言っているんだ……調子にのるなよ」
「……」
彼女の圧倒的な威圧で私は恐怖を感じた。
「なんちゃって!だからねとりあえず罰は受けてもらうよ!頑張って!それじゃあ!バイバイ~!」
気づいたときには彼女はいなく私は自分が存在している時間軸にいて自分の部屋にいた。
私は少し考え恐る恐る外へでた、案の定誰もいない。
ただ何故かガスや水道電気は通っている。
「なるほどね……とりあえず、できる事を考えるか」
まず私は能力が使えるかどうか試した。
「時は来たれり、我が過去へ」
私は詠唱的なものを唱える。すると時間移動が始まった。
「能力は使えるか」
ただ、過去に行っても誰もいなかった。気持ちの良い風が吹く。
「気持ちいい、誰もいない世界……こういうものだったのね。」
私はまた詠唱的なものをいう準備をする。
「(でも人がいないのはやはり異質だな……)」
「時は来たれり、我が未来へ」
目をあけるとそこは未来だった。現代の時間から何百年後の時代。名前もわからない機械などがたくさんあった。すると人らしきものが私に向かってきた。人型のアンドロイドのようで容姿も人間そっくりだった。
「こんにちは」
「こんにちは」
「あなたは、もしかして人間ですか?」
「そうよ、この時代ではないけどね」
「初めてみました人間さん。すごいです。タイムスリップでもしたんですか?」
「そうよ、この時代の人間はどうしたの」
「人間は……人類は絶滅しました」
「……簡単に生物って絶滅するものなのね」
「原因は私達のせいですね。元々は人間が創ったものですが」
「……人間が創ったものに支配されるのか、悲しいな」
……待てよ、何故、人間がいなく機械はいるんだ……案外あの魔女も適当なのか……?何が狙いなんだ。
「どうかしましたか?」
「いや、こっちの問題だよ。気にしないで。少しの時間だったけどありがとう」
「いいえ、こちらこそ、貴重な経験になりました」
「それじゃあ、私はこれで」
「あっ、どちらに行かれるのですか?」
「とりあえず自分がいた時代に戻るよ」
「そうですか。お元気で」
「あなたも元気で……時を来たれり、我が時代へ」
目を開けると。
「よいしょっと。とりあえずは戻れたわね」
周りをみたがやはり人の気配がなどはなかった。
「家にかえろう」
家に帰るといっても誰もいないけどね。
「ただいま」
ドアを開ける。
「おかえりなさい」
そこには私と似たような人が立っていた。
「やぁ。私、何を驚いているんだ?頭の良い私ならわかるだろ?」
「いや、全然意味わからないんだけど」
「意味わからないって……まぁいいわ、あなたにとって対になる存在だよ。ほらよくあるだろ人は表と裏の顔があるって。私はお前にとっての裏の存在……名は……如月つぼみ」
「……それでその如月つぼみが私になんの用事?」
自称私は、ニヤリと笑った。
「こんな世界を抜け出したくないか?そしてこんな事をしたバケモノに復讐しないか?」
「……」
べつに悪い案ではない。しかし何かが引っ掛かった。私は頭をフル回転させた。
私を誘いそのまま私ごと取り込むつもりかもしれない……だがあの魔女に復讐をしたいというのは意見が一致している。良いだろうやってやろうじゃないか。
「どうだ?」
「いいですよ。それで私はどうすれば」
「簡単な事さ、魔女になればいいのさ」
「はぁ‥‥なにをバカな事を言っているの」
「まぁまぁ、落ち着けよ。人は人を傷つけられる。そして魔女は……魔女を傷つけらるんだよ。魔女と対等にならないと始まらない‥‥‥あるいは選ばれた…‥今はこれはいいか」
「なるほど」
「そして魔女になった私たちは使命がある。目的のために物語を創る事になっているんだ」
「目的?」
「目的ってのは、それぞれ違うんだが私達の場合はあのバケモノへの復讐」
「……」
「そして条件として3つの物語を創る。見事3つの物語を完成すればその魔女の人生はリセットされやり直せるあとはわかるだろ?」
「リセットされその先の未来が同じだから魔女を堕とすことができる」
「そうだ」
「ふーん良いじゃないの面白い」
「という感じだ。じゃあそろそろ行くぞ目をつぶって」
「うん」
すると、如月つぼみは私のおでこに手をふれた。何も起きなかったのだが少し身体が軽くなったとおもった。
「もう目開けていいぞ」
そういわれるとガヤガヤと人の話し声がきこえ、私の知っている光景がひろがっていた。
「も、戻ったの?」
「うん。もどったよ」
「さて魔女は神なんだよね。これをみて」
如月つぼみはいつの間にか持っていた本を開き何かを書き始めた。
「例えば、あの野球少年今、三振したよね」
「うん。もしかしてあれを」
「ご名答」
本に書き終わった後、本が光った。すると三振する前の時間に戻っていて少年はヒットを打っていた。
「こんな感じかな」
「これって……改変なのでは……」
「魔女は、なんでもありなんだよ」
「う、うん」
「じゃあ始めようか私の物語のために」
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場所は移り魔女の間。その中で最上位の間と言われる場所。
「おい、良いのか?あんな雑魚にあんな事されて。私は終わったからいいけど」
クロちゃんことクロノスちゃんが言う。
「んーどうしたの」
「あ、あなたその本は……」
「良いわけがないのだけどさ、よく私の創った空間を超えられたねーって思っただけ」
「これも仕組まれた事だと思うとあいつらは嫌なやつに捕まっちまったなと」
「私に敵う相手なんていないよ……。物語を変えられたら変えるさ。努力しても変わりはしない現実はそう甘くないんだ」
「うわぁ……こわい」
筆を握り、オリジナルの表の彼女、花宮さくらと裏の如月つぼみの物語を少し弄った。
「これでアイツも少しはたのしめるだろう」
「お互いの話が嚙み合わないようにするか‥‥‥」
「そうだ。こういうのは嘘話があった方がいいんだよなあはは!」
「じゃあ結局どっちが本当の事を言ってるの?」
「そりゃ、花宮さくらだよ。あいつは表だからな」
「結構優しいのね」
「う、うるさい‥‥‥こっちも秩序を守らないといけないんだよ」
「は~ん」
「でも、まぁ‥‥近々厄介な事が起きそうなんだがな・‥‥今は一生懸命魔女をしているが‥‥‥いつか私たちの前に立とうであろう存在は現れる‥‥‥と期待したい」
‥‥‥いつかここまで来ることを期待してるよ‥‥だが‥‥‥悪魔は神には勝てない。
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魔女業をはじめたある日の朝。
なぜか2つ目の物語までの記憶がなくてなぜか完成されていた。ただ今回が問題だった。
自分でもわからないのだけど3つ目の物語を完成させてはいけないと思って、如月つぼみを邪魔していたのだった。
そこからだろう私と裏の私が対立し始めたのは。一体だれがやったのだろうか。
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「……と今に至る訳」
「……」
花宮会長はこれ以上なにも言わない。
「それはそうと魔女にも神と呼ばれる存在がいるんですね。不思議です」
「そうだね。ただ悪い奴ではなかったのかなって」
「というと」
「やっぱり神って自分で言っているんだし間違ったことは嫌いなのだと思う。だからそれに気づくためにチャンスをくれたんじゃないかなって……だからそれを無駄にしたくない匠くんが誰を選ぼうと私は悔いはない」
「わかりました……。ありがとうございます」
「それじゃあ匠くん、またね!」
そういうと会長は生徒会室を出ていった。その後ろ姿は少し光っていて消えかけていたのだった。




