第9話 魔女と二人
魔女:ある目的のために物語を創る人、執筆者。神出鬼没で何を考えているかわからない。助言等で、今後でるキャラクターと、関わっていく。一応、物語の主人公ポジション
市川匠:第1章の主人公 二年生
新堂あかり:主人公の市川匠の彼女、現時点では幼なじみである。とても優しく可愛げのある娘しかしながら天然もちょっぴり入っている。二年生
生徒会メンバー
生徒会長:花宮咲良、三年生
副会長:塚田まさき、三年生
書記:大原かえで(楓) 二年生
広報:柊えみ(恵美)、三年生・篠原ゆき(由紀)、一年生
新聞部
部長:時風さゆり。三年生
如月つぼみ:匠のクラスに転校してきた転校生。長いロングヘアでクールっぽい娘 二年生
「あんたのせいで‥‥‥あんたのせいで‥‥‥」
おもいっきり包丁を振りかざす如月さん。そして続けざまに言う。
「でも、今回は違うこれで未来は変わる!私は勝った!死ね!」
私は”彼女が来る”とわかっていたのでその場を動かなかった。
鈍い音が聞こえた。
「間に合いましたか」
”彼女”の持っているほうきが包丁と重なる。
「‥‥‥っち、いつでもオマエは私を邪魔するな‥‥‥」
如月さんは彼女に向かって舌打ちをしたのだった。
「ギリギリセーフ相変わらずですがこんな早く‥‥‥いや今はそれ所じゃないですね。私は何度も注意しましたこれで何回目ですか?」
「うるさい!何回やろうが何百やろうが私の勝手だろ。私には時間がないんだ。”魔女お前と同じなんだよ”お前も同じだろ!何度この物語を続けてるんだよ!!!」
「‥‥‥っ!」
魔女と呼ばれた”彼女”は下を向く。
「あ、あの‥‥‥」
私はおそるおそる口を開く。
「黙れ!お前がいるせいで‥‥‥私は‥‥‥私は‥‥‥」
怒りで震えているのだろうか今にもまたとびかかりそうな状態だった。
そして、魔女と呼ばれた彼女は如月さんに対して。
「如月さん!一方的に怒りをぶつけないでください!落ち着いてください!」
「落ち着いていられるか!目の前に私がこうなってしまった原因がいるんだ!今度こそ今度こそ‥‥‥!」
魔女は懐から杖をだした。
「はぁ‥‥‥もう何度も何度も繰り返しているのに少しは学習していると思いましたがここまでですか‥‥‥仕方ないですね」
魔女はそう言いおわった杖を振った。その瞬間に如月さんが倒れた。
「う‥‥‥魔女‥‥‥お前‥‥‥。くそ‥‥‥。」
「あ‥‥‥え‥‥‥なにが‥‥‥」
私は、何も言葉が出なかった。純粋に恐怖が彼女に対して生まれた。
「よいしょっと」
その場に倒れた如月さん軽々と持ち上げる彼女。
「あ、死んではいませんよ。そうですね、要するにみねうちですよ」
ニコニコと魔女は言う。
「‥‥‥あ‥‥‥あ」
私自身、未来が視える能力を持っているが”彼女”は危険すぎる。身体が今すぐこの場から逃げたい離れたいと言っていた。
「あ、逃げる前にちょっと待ってください」
「‥‥‥な、なんでしょう」
近づいてくる魔女、怖い、怖い、怖い。
「毎回、遠目からしか見てないから改めて近くであなたの事をみたのですが相変わらず可愛いですね‥‥‥それに先輩とも似てる!」
「え?」
「あ、ごめんなさい。こっちのお話です。えっとまず初めにこのようになってしまった事お詫びします。すみません。あなたもわかっていると思うのですが悪気があった訳じゃないんです」
「はい‥‥‥存じてます」
私は、記憶がない。でも記憶がないと言っても実は隠したりしている事もある私は‥‥‥。
「察していると思いますが、これが彼女‥‥‥如月さんにとって最後のチャンスなので」
「はい。そして、選ばれたモノがすべてのカギを握ると」
わかっていたかのようにわざとらしくびっくりしたような顔をする魔女。
「そ、そうですね。ただ”彼”には押し付けになり申し訳ない気持ちでいっぱいですね」
「ですがそれを考えたら”彼”にも目的があるのでしょう?」
「さぁ?」
とぼけた返事をする魔女。
「そこははぐらかすんですね。まぁいいです」
すると魔女が私の事をまた見つめてくる。
「ん~あれ‥‥‥あなた‥‥‥消滅光?」
「あ、ぅ‥‥‥ばれちゃいましたか。抑えてたのにやっぱり無理でしたか」
「あ、いえいえ‥‥‥事情はわかってます」
「‥‥‥」
「さてと」
魔女は身支度をする。
「これから私は約束の時‥‥‥最後の審判の準備をします。時の少女どっちに転ぶかは、彼に託されました”物語を進めるためにも”」
「‥‥‥!似たような言葉‥‥‥どこかで‥…いやでも私が思い描いてるのとちが‥‥‥」
「う‥‥‥痛った‥‥‥」
倒れていた如月さんがフラフラとしながらも立ち上がった。
「はっや‥‥‥。どんなバカな身体能力をしてるんですかあなたは」
驚く魔女だったが冷静であった。そして如月さんが私に向かって言ってきた。
「さ、最後に言っとく。私はお前だ。そしてお前は私だ。今日は邪魔な魔女がきたからな‥‥‥ここは一旦ひく‥‥‥わかっていると思うが時間がない。私はある程度あがくつもりだ。選ばれしモノに”選択”される最後まで」
だとすると私は‥‥‥。
「わかっています。私も本気であなたを潰します」
自然と言葉が出た。
パチンっ。
「はい!そこまで!これ以上やるとまた熱くなるのでやめましょう。お互い悔いの残らないように頑張ってくださいね!それと私も早く終わらせたいので”彼”いや‥‥‥匠さんとのコンタクトは一度だけです。よろしくお願いします。如月さんあなたは‥‥‥」
「わかってる」
「ならいいのです」
うなずく如月さん。
「花宮さんは」
「構いません」
「では話がまとまりましたね。お互いコンタクトをとったその後、匠さんに決めてもらいましょう。時の少女の最期を‥‥‥」
そういうと魔女と如月さんはその場からいなくっており。トントンとドアのノック音がした。
ーーーー
「まずいな‥‥‥忘れ物をするとは」
由紀ちゃんとの花壇の作業を終え帰ろうとしたのだが生徒会室に、家の鍵を忘れてきたらしい。
「さ‥‥‥に、言っとく‥‥‥私はおまえだ、‥‥‥えは、私だ‥‥‥」
誰かの声が聞こえる。
「ん?まだ話してたのか、失礼し‥‥‥」
ドクンっ
「え?」
急にあの感覚、時が止まる感覚がきた。身動きが取れない。
「ま、まさか魔女」
生徒会室のドアの隙間が少しあいていてそこから覗くとやはり魔女がいた。
「~コンタクトは一度だけです」
と魔女が喋っている途中彼女と目が合ったような気がし背後から声がした。
「あらあら匠さんではないですか、どうしたのですか?というか目合っちゃいましたね」
「忘れ物をしたんだよ。それより、俺の目から見るとあんたが2人になった見えるのだが大丈夫なのか?」
「そこをツッコみますか、相変わらずセンスがいいですね!」
つっこみをする魔女。
「‥‥‥」
「いや!ドン引きしないで下さい‥‥‥ちなみにこれは、思念体みたいなものですよ!」
「は、初めてみた‥‥‥本当にあるのかそういうのが」
「とりあえず匠さん、なんとなく今聞きたいことがあると思いますが結論を先に言います。如月さんが時の少女です」
「っ!!」
「まぁ、私もここに居ますしさっきの怒号聞こえてましよね」
「あぁ‥‥‥」
「そういう事です!」
「という事は‥‥‥どっちかを選ばないときいけないのか‥‥‥」
魔女は煩わしいように言う。
「匠さんに申し訳ないのですが後程お2人からコンタクトがあると思います。いきなりですかどうかご対応を、如月さんに関しては私を通じて、そして花宮さんはいずれどこかでお呼び出されるでしょう」
「わかった」
「うふふ‥‥‥とりあえず私はこれで!如月さんを止めなきゃいけないので」
そう言うと魔女のあの空間がなくなり身体も自由に動かせた
そして、少し開いた生徒会室の扉を覗くと如月さんと魔女がいなく会長だけがいた。




