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第二十七話・始まったストーリー

それから数日後、件の男爵令嬢が転入してきた。

やはりと言うか予想通りと言うか、毎日どこかの誰かと揉めては仲裁に入る日々。


これが男爵では無くもう少し高位の貴族だったなら言ってくる人物も少なかったのかもしれないが、何せ男爵だやれマナーがなってないだの、態度が偉そうだの、終いには本当に娘なのかと直接聞く者まで出てくる始末。

それも普通の令嬢なら涙の一つでも浮かべてしまうだろうにこの令嬢、物凄く強くてその都度倍にして言い返すものだから途中から掴みあいの喧嘩に発展した事もある。


ちなみにティファは初日にこのリリーナ嬢に『悪役王女ね!私負けない!!』などと言われて以来一切仲裁を手伝ってくれなくなった。


「ちょっと貴女」


結局今日も、礼儀を習い始めたばかりなのだし、もう暫し温かい目で見てあげて欲しいと仲裁に入り。

私の顔を立てて令嬢達が去ってくれた所でリリーナ嬢に声を掛けられた。

公爵令嬢の私に声を声を掛けるのは百歩譲っても、貴女って……


本当に最低限の礼儀作法はマスターしてから学園に入ったのか疑問になってくる。

それでも私まで礼を欠く訳にはいかない、淑女の手本を見せ何とか学習してもらわなければ。


「どうかしまし……」


「いつもいつもさっさと助けに来られると迷惑なんだけど」


「はい?」


返事に被せてくるなんて礼儀がとか言う前に我が耳を疑った。

助けられて迷惑って?


「貴女が毎回助けに来たら攻略対象が助けに来ないでしょう!!攻略の邪魔なのよ、モブの癖に弁えなさい」


顔を真っ赤にして怒るリリーナ嬢は、そのままドカドカと歩いて行ってしまった。

足音は立てず粛々と歩きましょうって言いたかったけれど、それどころではない。

正直話を聞いた時から嫌な予感はしていた。

あれでしょう?これはきっと私が捜し求めていた『ヒロイン』なのではないだろうか。

それも一番最悪な『転生我侭ビッチヒロイン』の可能性を物凄く感じる。

まあね、ティファに言っていた言葉でも半ばそうじゃ無いかと思ってたけど、今日ので確信したわ。


考えてみれば良くある乙女ゲームって、最終学年一年やって最後に卒業と共に……だったよね。

そうか、そう考えれば今なのか。


あんなにはっきり言うって事は、私と違ってリリーナ嬢はこのゲームを知ってるって事なのかしら?


しかもリリーナ嬢曰く悪役はどうやらティファらしいので、私では無かったようだ。

毎日仲裁に入る私はさしずめサポートキャラて所かしら?


でも、あまり嬉しくない。


転校数日でヒロイン属性を遺憾なく発揮し、学園内の男性を悉く虜にしたリリーナ嬢は、ティファに虐められていると男性達に泣き付いているようなのだ。

確かにティファは最初私にしたように『育ちが……』『男に媚売って……』などの嫌味は言っていたようだ。

ただ、噂で聞くようなリリーナ嬢の所持品を壊すといった真似はしていないはずだ。

彼女はツンデレゆえに嫌味は言うが、実害のあるような事は決してしない。


円滑な断罪の為に冤罪を今からかけ始めているのかもしれない……


友人のティファを悪く言われるのは、断罪の恐怖に怯えるより胸が痛かった。


また上げたつもりで最終確認OK押し忘れました……

次話上げてから気付いたので、飛ばして読んでしまった方申し訳ございません。

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