表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/44

第二十話・宴の始まり

夜会が始まり最初にエスコートしてくれたルイスとファーストダンスを踊る。


子供の頃からダンスの練習相手はルイスだったので、いつ踊っても踊りやすい。

クルクル回りながら不意に、そう言えば今日の主役である隣国の方には挨拶してないなと、今更な事を思う。

いつもなら陛下や王妃様の後に入場しその傍にいらっしゃるので、最初の挨拶の時一緒に挨拶するのだが……


「ねえルイス、隣国の方に挨拶してないけど?」


本当に今更な疑問を問いかけると、何故か一瞬だけルイスは嫌な顔をした。

すぐに笑顔に戻していたから他の人には気付かれて無いだろうけど、こんなルイスは珍しい。


「到着が遅れた為、準備に時間が掛かっているそうです。会場入り次第陛下からご紹介頂けるでしょう」


初めから予定されている夜会に遅れるなんて、余程大変旅路だったのだろうと同情してしまう。

隣とはいえやはり距離はそれなりにあるし、長旅には予想外の事態も多々あったのだろう。


そういえば……


「私、どなたが何で来たのか誰からも聞いてないのだけど……」


「義姉さんは、気にしなくても良いんですよ」


全力天使の笑顔久々に見た気がする……それもこの近距離で……

周囲の若い娘さんから悲鳴にも似た黄色い声が聞こえ、頬を赤く染めながらこちらを凝視している。

お嬢様がた凝視するのは止めようか、顔は可愛いのに目が肉食獣みたいで怖いよ。

何人か倒れた令嬢もいるようで、運ばれていくのが視界の端に見えた。


それを見て私も強くなったな、なんて感慨深く思ったりもする。

前までの私なら腰を抜かすくらいしただろう。

だがしかし!今の私は日頃のかいあってこのくらいじゃ動じません!!

いちいちこれで赤くなってたら身が持たないのよ!!


それにこれは、ルイスが私に都合の悪い事を隠す時の常套手段だと知っている。


「何かあるの?」


「何もありませんよ」


絶対嘘だ、わざわざ引き寄せて距離を詰めたりして、どう見ても私の動揺を誘ってる。

何か隠されていると確信した私は、なおルイスを尋問しようとしたが、丁度良く曲が終わって距離が離れる。

すると間髪居れずに横から手を差し出された。

そこには殿下が微笑んでおり、私が手を添えるのを待っていた。

本来なら最後の礼が終わるまで次のお相手は待つものなのだが、何度かルイスが手を離さず連続しようとした事があるので、殿下は私達相手の時は容赦なくやって来る。


開いている方の手を殿下の手に重ねれば、ルイスは簡単に手を離した。

普段無作法くらいの嫌味は言うルイスがあまりにあっさり引いたので、やはりこれは何かあると今度は殿下に探りを入れる事にした。


「今日の主役である隣国の方はどういったかたなのですか?」


「隣国の王子殿下と王女殿下だよ」


ターンのついでとばかりに殿下に尋ねてみる、また誤魔化されるかと思ったけれど意外な事に殿下はすぐに答えてくれた。

都合が悪かったのはルイスだけなのかしら?


「今回はどういった御用で……」


「そのドレスやっぱり似合うね」


殿下は教えてくれるみたいだし、色々聞いてみようと思ったのだけれど、話を逸らされた。

ルイスだけでは無いのか……これはますます怪しい……

不信な目で殿下を見ていると、殿下は私を見ながら愛おしそうに目を細め、身体を寄せると耳元に囁いた。


「今日の君は私の為の花……だから、今夜は私から離れてはいけないよ」


腕の拘束が緩み、距離を開けるとき殿下の瞳は妖艶に笑っていて。

簡単に私の頬は熱を持ってしまった。

ごめんなさい、慣れたなんて言い過ぎました。

まだまだ初心者もいい所なので、もうゆるしてください……


ストック切れました……

UPが少々遅れがちになるか、文が短くなるかもしれません。

ご容赦頂けますとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ