1. 転生の回数の多さが草
おはこんばんにちわ。
誤字・脱字などご指摘よろしくお願いいたします。
暖かい紅茶をすする。
改めて、自分は死んだんだな、と思う。
___また。
「いやぁ、面と向かって話すのは久しぶりだね!クライズ君、いや、マスタル君……いや、やっぱり___」
「英冶でいいよ。」
「ヒデハル?ああ!最初の名前ね!!」
そう、最初の名前。
「今回の世界はどうだった?あんまり無双系じゃなかったからビミョーだったかな?」
「……いや、まぁ、まずまずかな。」
まぁまず何を言っているかわからないと思う。
言ってしまうと、自分は複数回転生している。
何回かはもう忘れてしまった。
「あの時なんかつらかったでしょ~、ほら、回復薬をさ___」
彼女は俺担当の女神、とでも呼ぶべきか。
マルミエル、という名前があるらしい。
「早速だけど、一息ついたらまた転生しよっか!!」
「ずいぶん唐突ですな……」
さっき死んでからはや数分、もう次の世界に行けという。
もはや鬼か、この女。
「もう精神的にも疲れた~!!!もうモンスターとか魔王とか知らねぇよ!!安全第一!!平和主義!!」
「ウ~ん……しょうがないなぁ。ま、今回で『祝!百回目転生!!』でキリいいから、御所望の安全なところにしてあげるよ。」
ん?
今百回って言った?言ったよね!?
「いつの間にそんなに……」
「さぁ行こうか!!準備はできてるよ!!」
ドアが開く。そしてそこに吸い込まれる。
もう慣れた演出だが、相変わらずすごい迫力だ。
「安全なところったって、モンスターだろ?魔王だろ?勘弁してく___」
「健闘を祈りまーす!!」
どうせまたモンスターだろ?魔王だろ?
そう思っているうちに、目の前が真っ暗になった。
「今日から高校生ね、サカキ!」
「うん」
「じゃ、いってらっしゃい!」
「はーい」
……。
…………。
…………………。
「おはよ、サカッキー!!」
「おはよう」
「今日もいい天気だね!!」
「うん」
……あれ?
「入学式、晴れて良かったね!最初から雨か曇りなんて、これから先の雲行きが怪しいもんね!あ、今うまいこと言ったよね、ね!」
……モンスターは?
「ねーってば!!聞いてる?」
……魔王は?
「……どうしたの?具合でも悪___」
「なんか違あああああああああああああう!!!!!」
いや、たしかにたしかに?安全なところって言いましたよ?
だけどさ?普通さ?もっとこう……モンスターとかいるとこにしない?
空気読んでさ。
「あ、時間やばくない?ちょっと急ごうよ。」
どゆこと?
ダメだ、戦争ボケしてるせいで信じられない。
セレクトおかしくね?だってここは本当の俺の故郷の___
___東京、だぜ?
頑張るけど、不定期かも。
でも応援よろしくお願いします!!