第7.2b回:【ヨアケマエ】世界の日本戦艦『扶桑』型中編部
──前半急に始まったティータイムもそろそろ終わりなようで──
ム:(満足げな表情で)はぁーっ、最近のコンビニスイーツっておいしいねーっ。紅茶にもコーヒーにも合うから、ケーキ屋さんとかに行かなくっても充分って感じぃ。やっぱ作者を近くのコンビニまで走らせて正解だったねーっ♪(彼女達は一体何杯飲んだのだろうか)
ガ:ムラリン…今更言うのも何だけど、流石にアレはないんじゃない? 一応私達はあの作者のアシスタントなんだから、本来は作者の求めに応じて私達が買い物に行くってのが筋なんじゃないの?(心配げな表情で常識的な事を口にする)
ム:全くもって問題ないっしょ。日頃運動不足の作者には丁度良かったって。走って行ってきたみたいだからゼーゼーいってたけどもう回復したみたいだし。それよりガンちゃんだって結構食べてたじゃない。多分クリームたっぷりのロールケーキは私より食べてたと思うよ(あっけらかんとガンちゃんの事まで口にする)。
ガ:それわっ、作者が酷い事言うからよっ。お茶菓子にワカメとコンブ、どっちがいい? なんて聞くから。いくら私達が元々ウニだからって人型の時は人間の食べ物を普通に食べるって事を知っているはずなのに。もちろん彼なりの冗談って事は分かっているけど、それにしたってありえなくない?(いつもと口調が変わるくらいエキサイトしている)
ム:確かにコーヒー紅茶に酢昆布や茎ワカメはないわーって感じだよね。お茶もお茶も梅昆布茶の缶を手にしてたしね。
ガ:それだけじゃないじゃないっ。酢昆布とか断ったら「やっぱり生の方が良かった?」なんて言うのよ? 一瞬毒のトゲ…じゃなくて手が出そうになったわよ、本気で(プルプル震えながら怒りを堪えている)。
ム:まあまあ、ちゃんとしたお菓子を買ってくれたんだから良し、としよ? それに私、茎ワカメとかも好きだし。
ガ:私だって好きだけど……(大きく1つため息をつくと吹っ切れたようで)…そうね、こんな事いつまでもグチグチ言っていても生産的ではないわね。それではそろそろ『扶桑』型の説明の続きを始めましょうか。
ム:それじゃあ今日? も張り切っていきましょー♪(元気だけど引っかかるワードが…)
ム:…で今回は『扶桑』型の激動の人生を語るんだっけ?
ガ:人生という程長くはないわ。せいぜい半生ってくらいかしら。それに仮にも戦艦なんだから人生って表現も微妙だと思うけど。
ム:今は人の姿(それもカワイイ女の子)をした軍艦も多いから別にいいんじゃない?
ガ:あれは擬人化した姿でしょ。現実にはまだ準人型の機動兵器だって存在しないのだから、残念な事に(本当に残念そうな顔をしている)。もっとも人型だから有利って事ばかりではないから、人型ロボットには兵器以外の存在として頑張ってもらいましょ……って、脱線した所で終わったら[兵器紹介]の意味がないじゃない。ちゃんとした紹介に戻すからムラリンもついてきてねっ(本当にガンちゃんは真面目です)。
ム:はーい。
ガ:まずは練習戦艦時代からだけど、とりあえずは下の画像と諸元を見て頂戴。
■『扶桑』型練習戦艦時
/扶桑型練習戦艦
★【ヨアケマエ】練習戦艦時諸元
全長:214.6m、全幅:28.0m、基準排水量:22,500t、吃水:7.2m(基準平均)
機関:4軸2基11缶16,000hp、速力:18.0kt
主砲:45口径35.6㎝連装4基8門
副砲:45口径12㎝単装8門、45口径12㎝連装2基4門
対空:45口径12㎝連装高角砲2基4門
雷装:61㎝(空気)魚雷連装2基4門
装甲:船体部撤去、主砲塔前盾280㎜、天蓋75㎜
搭載機:水上機1機(最大2機)、カタパルトなし
同型艦:扶桑、山城
★【ヨアケマエ】新造時諸元(参考)
全長:214.6m、全幅:28.0m、基準排水量:29,500t、吃水:8.7m(基準平均)
機関:4軸2基24缶45,000hp、速力:23.0kt
主砲:45口径35.6㎝連装6基12門
副砲:50口径15.2㎝単装16門
対空:未装備
装甲:舷側最大305㎜、水平最大34+31㎜、主砲塔前盾280㎜、天蓋75㎜
搭載機:未装備
同型艦:扶桑、山城
ム:史実だと『比叡』だけが練習戦艦になったんだよね。【ロンドン海軍軍縮会議】の影響で。
※作者注:以下【ロンドン条約】と表記します。【ワシントン海軍軍縮会議】も同様です。
ガ:そうね。でも【ヨアケマエ】世界では少し事情が違っていて、【ワシントン条約】により『扶桑』型の練習戦艦化が決まったの。
ム:どゆこと?
ガ:詳しい事は他の所で説明されると思うから端折りながら説明すると、【ヨアケマエ】世界の【ワシントン条約】は史実より少し(?)ゆるくてね、日本は米英と同じトン数の空母を保有する事が認められた上に、条約前に完成していた艦が古くなったら、条約により廃艦となるはずの艦を代艦として戦力化していいとなっていたのよ。当然他の国にも同じような権利が与えられたけどね。
ム:そしたら『八八艦隊』の内『六四艦隊』が完成だ(かなり目が輝いている)。
ガ:そこまで都合良くないわ。代艦として認められるのは2艦までだし、もしムラリンの言う『六四艦隊』が作られたのなら、【ヨアケマエ】世界で活躍するはずの空母が少なくなってしまうわ。『天城』型2艦と『土佐』型2艦が『赤城』型と『加賀』型大型空母になるのだから。
ム:なるほど、うっかりしてた(本気で存在ごと忘れていたようだ)。
ガ:で『天城』型2艦を完成前からモスボール保存してその日に備える事が決定する。その際旧式艦として廃艦処分されると決まったのが『扶桑』型という訳。このあたりの事は結構面倒くさい事になっているから、ちゃんとした説明を待ってね。読者の皆様もそのようにお願いします。
ム:本来より旧式の『金剛』型でなく『扶桑』型が選ばれたのは…言わなくても分かるか(なんか淋しそう)。
ガ:でも結果『金剛』型は後に大活躍したわ。そう考えれば当時の責任者の決断は正解だったのよね。もし逆だったらどうなっていた事やら。けど後に日本海軍がやった裏技と同じような事ができたら、その『扶桑』型は『金剛』型以上に活躍したかも知れないけど、ifのifを考えてもキリがないからこの辺で止めておきましょう。
ム:そうだね。でもそれと練習戦艦化が早まったのは別の話だから、その辺は聞かせて。
ガ:それはあまり難しい話ではないのよ。単に「どうせ戦争しないのだから練習艦として存在だけはさせておこう」というだけなのだから。つまり【ロンドン条約】の一部が前倒しで実行されただけなのよ。だから史実【ロンドン条約】において「廃艦だけど練習戦艦としてなら残せる」とされた艦は同様に【ワシントン条約】で練習戦艦に変更されているわ。その分【ヨアケマエ】世界では強力な艦=40㎝砲艦(一部38㎝など)が多く存在する事になっているけど、このあたりの事も別の機会に詳しく紹介されるはずだから、それを待っていてね。
ム:なんかメンドくさそうだね、【ヨアケマエ】世界。if戦記だから史実と違うのは当然だけど、他の作品と違って細かい所だけ変更させたみたいで。
ガ:そう? 私は根本から思いきり変えるけど、変えなくてもいい、もしくは変えるとかえってバランスが崩れそうな所は変更させてないって印象なんだけど。
ム:(ガンちゃんと意見が合わず投げ出した感じで)まあその辺は個人の意見という事で尊重しあいましょ。それより練習戦艦としての『扶桑』型はどうなの? 史実『比叡』みたいな感じになっているのかなあ。
ガ:概ねそうなるかしら。戦闘力を減らすために主砲を2基4門撤去(『比叡』は1基2門)、装甲の撤去(主砲塔自体の装甲は工事の手間を考慮して残された)、機関の軽減を行ったところは同じね。とはいえ36㎝砲4基8門はかなり強力よ。火力だけなら『金剛』型と同じな訳だし、装甲が紙の巨大な砲艦と呼んでも差し支えないくらいにね。このあたりは史実の『比叡』とさほど変わりないけど、『比叡』よりも練習艦っぽい所はあるわ。『比叡』では廃止した水上機運用能力は残したし、砲塔式の副砲や旋回式の魚雷発射管まで装備していたわ。この頃の戦艦には魚雷が装備されているのが一般的なんだけど、吃水線下の固定式水中発射管が基本かしらね。
ム:なんか潜水艦みたい。
ガ:(苦笑しながら)まあそう言えなくもないかしら。サイズも53㎝だったようだし。これが『八八艦隊』艦になってくると61㎝の水上発射管が採用される予定だったみたいだけどね。でもいずれも改修時に撤去されたみたいだから使いにくかったのではないかしら。
ム:だろうねぇ。近距離で並走しながらの戦闘でもない限り使えそうにないもの。潜水艦の方が艦首or艦尾を敵艦の方に向ければ狙って発射できる分だけ命中が期待できそうだし(「昔の人はムチャしたなぁ」といった感じで)。そういった意味では『八八艦隊』艦の方が使えそうだけど、米海軍だと巡洋艦にすら魚雷を装備しなかったみたいだし、戦艦はやっぱ魚雷を撃つのではなく撃たれる方だよねぇ~(かなりアブナイ発言)。
ガ:まああくまで発射手順の練習用として搭載したものだから当てる必要はないのよ。たとえ一応標的を狙って撃ったとしてもね(こちらも問題発言かも)。
ム:役に立たない魚雷はもうほっといて(ヒドイ…)、他の改造点についてもっと教えて。私的には艦中央部の四角い所が気になるんだけど。
ガ:(手にした資料を目にしながら)その部分については後に回して、渡された資料の順番通り話すわね。まず水上機運用能力について。さっきも言ったと思うけど、史実の練習戦艦『比叡』は水上機やそれに関連する設備を廃止したのだけど、『扶桑』型練習戦艦では敢えて残したわ。練習巡洋艦である『香取』型でも装備されているでしょ。だったらより大型の『扶桑』型で水上機運用の練習を行わないのはもったいないじゃない。
ム:でもカタパルトらしき物が付いてないよ?
ガ:史実日本でカタパルトが採用されたのが28~29年にかけてなの。それも空気式やバネ式のね。日本軍お得意の火薬式はそれよりも後の登場になるわ。24年末に改造工事が終わり25年初めから練習戦艦として運用された『扶桑』型に取り付けられてないのは当然の事よ。もちろん【ヨアケマエ】世界では前倒しで完成していたとする事もできるけど、全部それではリアリティがなくなってしまうと作者が避けたみたいなの。だからクレーンで海面に降ろして自力で離水してもらう必要があったのよ。そのクレーンは艦橋の後ろにあるブームが長いものね。そして元々艦載艇置き場の半分に水上機を1機を常用、最大2機搭載する事が可能だったわ。その代わり艦載艇は積めなくなるけどね。
ム:それって大丈夫なの?(本気での不安と呆れが入り混じっている)
ガ:救命艇代わりのカッターなどは最低限搭載できていると思うから大丈夫なはずよ。ただあの作者が描くのが手間だからと言って省いただけだし。
※作者注:言い訳に過ぎませんが、そこまで描き込むと自分の画力では見栄えがより悪くなってしまうため省かせていただいております。
ム:まあ乗組員の安全に問題がないなら別にいいんだけど……(何か思い付いたように)そうだっ! あの四角の上に水上機を載せればいいんじゃない? クレーンを工夫すれば水上機の上げ下ろしくらいできるだろうし。
ガ:ムラリンはどうしてもあの場所が気になるみたいね。でもそれより先に副砲について話すから。副砲は全て『金剛』型と同じように45口径12㎝に換装したわ。しかもケースメート式の半分8門を撤去して、代わりに同砲の連装砲塔2基を後部に増設したの。あと同砲の高角砲型が連装2基増設されたわ。この高角砲も両用砲として使えるからね。
ム:前回見た改装後『金剛』型より高い位置に付いてるけど、ホントに水面を狙えるの?(結構鋭いツッコミ)
ガ:(軽くキレ気味に)あくまで使えるは使えるというだけ。それに練習艦なんだから実際に敵艦艇を撃つ事なんてないんだからっ。
ム:まあまあ、当時の海軍関係者じゃないんだから落ち着いて。それより対空関係と言えば機銃は? どうせ省略されているだけだろうけど。
ガ:えっ、あっと、そうね。画像では省略されているけど、機銃座はいくつか設けられているわね。この頃の機銃と言えば13㎜だろうから、それの単装・連装・4連装のものが装備されたはずよ(なんとか取り繕った)。もしかしたらより小口径のものも装備されたかも。
ム:作者にはその辺頑張ってもらいたいものだね~。
※作者注:機銃に関しては描き分けの問題と表示サイズの関係で省略させていただいてます。ですが今後は「機銃座」だけでも描き込むようにはしていきたいと考えております。また高解像度の画像だけ別の形で公開(「みてみん」などで)しても良いかも知れません。
ム:それよりそろそろアノ話してもいいんじゃない?(すごい期待に満ちた目で)
ガ:(母親のような微笑みで)はいはい、それじゃあご期待に応えて……と言いたいところだけど、ガッカリしないでね。ムラリンがさっきから気にしていた建造物は「工場」よ。
ム:こ、こうじょおっ!?(意外すぎて驚きが止まらない)
ガ:そう「工場」。とは言っても「工作艦『明石』」のように他の艦を修理する事まではできず、普通の軍艦が艦内で出来てしまう事をより大規模に行える程度の工場だけどね。
ム:他の艦が自力でできるような事しかできない工場なんて、なんでわざわざ作ったの?(全く理解できないらしい)
ガ:それはこの艦が練習艦であり、主砲を撤去した事で出来たスペースを利用する方法を考えた時、工作艦等で働く工員やそれを監督する立場の士官を養成するためね。単純に工員を育てるだけなら陸上の施設の方が効率が良いのでしょうけど、たとえ波の静かな泊地内で作業するとしても全く動揺しない訳ではないでしょう? そういった感覚を養うために作ってみたらしいのよ。2基の主砲塔を撤去したおかげで2,000t以上軽くなったし、結構なスペースが出来てしまったから、何もしない訳にはいかなかったのよね。
ム:う~ん。工場を作った理由は何となく分かったけど、『扶桑』型でそれをやる必要があったのかなぁ。他にちゃんとした工作艦を作って工員の養成は行い、『扶桑』型練習戦艦は純粋に戦闘訓練にのみ用いた方が良かったんじゃないの?
ガ:それを言われたら作者泣くわよ(作者注:泣きまではしません)。確かに『八八艦隊』計画には『明石』よりも大きな工作艦(19,000t級)を建造する計画があったみたい。でも【ワシントン条約】によって『八八艦隊』計画が白紙になった影響で、その工作艦も建造されなかったの。これは史実だけでなく【ヨアケマエ】世界でも同じみたい。だけどあの作者の事だからその工作艦の資料が入手できたら、【ヨアケマエ】世界内では作ってしまうのではないかしらね。サイズ的には『神威』を一回り大きくすればイイ感じになりそうだし、この頃存在した工作艦『関東』が『扶桑』型の改造工事終了の直前に失われてしまったのだから。
ム:ガンちゃんにしては「イイ感じ」なんて珍しいくだけた表現だね。でも私もその工作艦の建造には賛成だなぁ。『扶桑』型に工場を設ける設けないを別にしてね。国家予算的には『八八艦隊』の中止で余裕が生まれたのかも知れないけど、補助艦は量産しておくべきだよ。下手したら主力艦以上に必要なものだし、その主力艦+巡洋艦以下の戦闘艦の建造が制限されている内に量産できれば、予算にも建造ドックにも余裕があるんだし。おい作者ーっ、聞いてるーっ。今からでも遅くないからその工作艦を作りなさーいっ。そして『扶桑』の工場もナシにしましょーっ。
ガ:(ジト目で)どさくさに紛れて何本音を混ぜ込んでるのよ。でもまあ私だって補助艦の建造うんぬんに関しては賛成よ。そしてムラリンには朗報を。あの作者、工場がないバージョンの画像も作ったみたい。それと工場ありだけどクレーンの位置を少し変更したものもね。ちょっとそれらを見てみてよ(と言って画像のある下の方を指差す)。
/扶桑型練習戦艦Ⅱ
/扶桑型練習戦艦Ⅲ
ム:(工場なしの画像を見ながら)なんだ作者、やればできるじゃないっ♪ よっぽどこっちの方がスッキリしてていいわよ(相変わらずアシスタントなのに厳しい…)。
ガ:言うと思った。確かに工場ありの方は窮屈な感じがあるわね。反面工場なしの方は甲板上に余裕があるから、連装の副砲砲塔と高角砲座の間に1機だけなら水上機を搭載できそうね。それも副砲の旋回の邪魔にならずに。それどころか専用の飛行機甲板を設けて、その形状と支柱の配置次第では2機搭載も不可能じゃないかも。
ム:(ぱあっと表情を明るくさせ)ガンちゃんもそう思うぅ。そのためにはクレーンをもう1基取り付ける必要があったり、水上機を2機搭載する場合は高角砲座の高さの変更も必要となるけどねっ(嬉々として話していたが、急に真面目な顔になり)……それよりガンちゃん、改めて気付いたんだけど、工場の上のマルとか四角とか何? 横から見たら棒みたいなヤツね。小さいからよく分からなくて。
ガ:それはね、吸気筒と排気筒(煙突)なのよ。前の四角い2つが吸気筒で、後ろの丸い3つの方が排気筒。工場には必要でしょ。排気筒が長い煙突になったのはすぐ後ろに高角砲座があって、その砲手達に影響があるといけないからそうしたのよ。
ム:りょーかいっ。だとしたらクレーンの高さや位置を考えないと水上機が引っかかっちゃうねぇ。工場の天井を搭載位置にするなら。
ガ:そうなの。だから最初はそれを避けたらしいのだけど…考えている内に出来そうと思えてきたみたい。だからその内修正案が出るかもね。工場ありの第Ⅱ案は工場なしのバージョンを描いている内に修正点を思い付いて描いたものだしね。それで最初の画像よりクレーンの位置に無駄がなくなったり、開口部にシャッターが描かれたりしたのよ。こちらの方がリアルだから工場ありに決まったら第Ⅱ案が選ばれると思うわ。
ム:(右手を高々と挙げながら)それでもやっぱり工場はない方がいいと思いまーす。
ガ:今回に関してはムラリン全然ぶれないね。でもまだどうするか作者も決めてないみたいだから、誰かがしっかりとした意見を持っている方が良いのかもね………それよりそろそろ『扶桑』型練習戦艦の話は終わりなんだけど、改造スケジュールについて確認しておくね。史実と異なり【ワシントン条約】の影響で練習戦艦への改造が決定したので、22年4月1日から改造が始められ24年12月31日に終了。翌1月1日より練習戦艦として運用が始まった…ここまではOK?
ム:おっけーでーっす。
ガ:【ワシントン条約】は史実より1ヶ月長くかかってまとめられたの。少しややこしくなってしまったからね。それでも改造開始まで1ヶ月以上間が空いているのだけど。
ム:その理由は?
ガ:(肩をすくめながら)特にないわ。新年度だから丁度良いと作者が思っただけなのよ。【ヨアケマエ】世界は作者が作り出したものだから、我々他の者があれこれ口を出すべきではないわね。多少理不尽な事であっても。この事は別に理不尽でも何でもないけど。
ム:「特にない」と言われるとコケそうになるけど、たしかに理由なんていらないね。まあそれ以上遅くなると他の国から色々言われるかも知れないけど。
ガ:練習戦艦として特筆すべき事はあまりないかな。ただし訓練は厳しかったみたいよ。「鬼の『山城』」なんて史実でも言われていたくらいだから。もっとも大抵の戦艦は訓練が厳しかったと思うけどね。
ム:まー軍艦の中でも花形だからねー。多少訓練が厳しくっても戦艦乗り組みになりたかった兵士は多かったみたいだし(自分はラクな職場の方がいいと思っている感じだ)。
ガ:そして『山城』就役から15年が経過した32年4月1日をもって再び大改装に入る。この改装、いや改造は練習戦艦化なんかよりはるかに大規模、かつ派手なものとなったわ。その紹介を始めたいのだけど……この辺でもう一回休憩を挟んだ方が良いかしらね。
ム:?(理由が見つからないようだ)
ガ:それくらい面倒くさい内容なのよ。だから仕切り直し。
ム:それじゃまた作者になにか買ってきてもらう? さっきは甘い物だったから、今度は軽い食事的な物にする?
ガ:そこまで貧乏な作者にたかってどうするの? 一緒に買ってきてもらったスナック菓子とジュースで充分。いいわよね(有無を言わせない強い表情)。
ム:うん、それでいいかな。私ポテチも好きだし(軽く怯えている)。
ガ:じゃあ準備するからムラリンは座って待ってて。それとそこに次回紹介予定の画像の未完成版を置いていくから見ていてもいいわよ。ただし急いで完成させた物だから荒が目立つし、次回までに変更点があると思うけど(と言って下を指差し部屋を出て行った)。
ム:えっ!? なになに? ……ってなにこれーっ!(絶叫)
/扶桑型強襲揚陸艦試案Ⅰ
後半へ続く──
ちょっと慌ててアップしたために前回タイトルの入力にミスがありましたので修正しました。そうしたら今回もミスしかけまして、公開を急ぐのと丁寧に仕事をするのは同等でないといけないと改めて認識させられました。
今後はこのようなミスはなくしていきたいと思いますので、末永いお付き合いをお願いします。