第4話俺の平穏
邪神に病み勇者それに何故か女神も参加しているのは気のせいだろうか、どこか分からない立派な城の前に立っている俺は街に向かって歩き出した少しでも逃げたくて街に着くとリカンとは街の雰囲気が違った。リカンは活気があり人でいっぱいだったがこの街は人が余り居ないしあまり活気が無かった。
「こんな所に飛んできちゃったけど、どうしようかな」
流石に不安になり困っていると
「そこのお兄さん、今日の宿は決まってますか?」
中学生くらいの女の子に話しかけられた。もしかしたらやばい事に巻き込まれるかもしれないと離れようとするが
「少しボロいですが、ちゃんとしているので安全ですよ、料金も良心設定ですから」
そう言って少し力を入れれば折れてしまいそうな手で掴まれてしまった。振り払うこともできない俺はついていくことになった。
「俺の事騙さないよね?」
「当たり前です、お父さんの宿なんですからそんなこと起きませんお父さんはSランクの冒険者だったんですから」
そう言って頬を膨らます女の子を見ているとさっきまでの俺を殴ってやりたい気持ちになった。その子に引っ張られるまま道のりを進んでいくと少し古い家があった。
「ここですよ、ちょっと待っててくださいね」
そう言うと中に入っていった。しばらくして女の子はお父さんと一緒に出てくるとそのお父さんは俺を見るなり
「てめぇにうちの娘はやらねからな、どうしても欲しいなら俺と決闘しやがれ勝ったら娘をお前の嫁にやる」
そう怒鳴ったのだった。俺はその勢いに飲まれ何も言えずにいると
「おとうさん、私が決めたんだから良いでしょ、お母さんとの約束なんだから」
「いいや、あいつはな、あなたが娘の選んだ人に負けたらその時は、心から送り出してやってくれって言われてたんだよ」
「でも、、、」
「いやどれだけ粘ってもそれは譲れねぇよ」
父親と娘の言い合いを観ている側としては娘思いのいい父親だからなぜ俺が巻き込まえたのか検討がつかない。
「あのすいません」
「なんだやる気になったのか、俺はいつでもいいぞ」
そう身構える父親に慌てて手を振った。
「違いますよ、なんで俺が娘さんを嫁にもらう話になってるんですか?」
それを聞くなり娘を見る父親と視線を外す娘の冷たい戦いのあと説明された。
「この宿は別に客が来なくたってやって行けるんだよ、俺はまだ現役のSランクの冒険者出しな、だから俺はさっきも言っていたが妻の遺言を果たすために宿の亭主なんてやってるんだよ」
「分かりました、俺は違う宿に行きますよその方がいいと思うので」
その言葉に娘さんは悲しそうな顔をするとそれを見ていた父親は
「今日は迷惑を掛けちまったし、泊まっていけよ」
その言葉に寂しげな顔していた娘さんは目がキラキラしていた。
「分かりました、泊まっていきます」
「そう言えば自己紹介がまだだったな俺はクミハだ、クミハと呼んでくれそして、、」
「私はツクハです、よろしくね」
この可愛さに一瞬、引き込まれそうだったが黙ってるのも変だから慌てて自己紹介した。
「賀谷総司です、下の名前が総司です、好きなように呼んでください」
普通に自己紹介したはずなのだがクミハは驚いた顔をしてツクハは少し不思議そうな顔をしているどうしてそんな顔をするのか少し不思議に思った。
「なんか変でしたか?」
「いや、べつに、、、」
「おとうさん、私の効かな」
「わぁー」
聞こうと思ったが、ツクハは何かを言いかけそれを誤魔化すかのように声を荒らげるクミハそれを見て踏み込むべきじゃないと判断して部屋に案内してもらった、部屋の中は一人部屋にしては広くベットも3人くらい寝れるほど大きかった。
「今日は疲れた、明日から頑張ろう」
思った以上に疲れが溜まっていたらしくベットに入ると寝てしまった。総司が寝た後クミハとツクハは話し合いになっていた。
「本当に総司がお前の夫になるのか?全然そんな気がしないんだが」
「そりゃ、お父さんには分からないよ恋する乙女の力なんだから」
「また、訳の分からないこと言って、総司はお前の事は子供としか見てないぞ」
「そんなの私が本当の姿になればきっと総司も悩殺しちゃうんだからそれにこれから総司の部屋に行くし」
「はぁ、行かせるわけないだろ、俺は約束したんだ、いくらお前でも力ずくで止めるぞ」
鼻息を荒くしてツクハ近づいていくクミハに5つある内の2つ外してクミハに手を向けた。
「私の邪魔は、いくらお父さんでも許さないから少しの間寝ててね」
そう言うとクミハはその場に倒れて寝てしまった。今そこに立っているのは先程の少女の姿では無く妖艶な女性の姿だった。
「今から行くからね、総司」
そう言って部屋へ向かった。着いた総司の部屋の鍵を開け中に入るとそこには気持ちよさそうに寝る総司の姿にツクハはクスクスと笑いながら総司のベットに潜り込んだ。
「総司起きて」
そう言って総司を揺らすと起きた。総司は寝ぼけていて腹の上に潜り込んでいる女性と目が合うや寝ぼけつつ慌てて離れようとするがすごい力で動けなくなってしまった。
「ちょっと、離して下さい貴方誰ですか?」
「誰だと思う?」
逆にそう聞かれても検討もつかない、ただ顔を見るとツクハに似ているが、判断がつかない。
「誰か分からない」
「本当にわからないの?」
「ああ、こんな綺麗な人だったら忘れるはずもないと思うけどね」
それを聞いた女性は顔を赤くして俺を見つめてくる。彼女なんていたことない俺はどうしていいか分からず見返すとそのまま口を塞がれた。
「むぅ」
いきなりされて変な声が出てしまった、そしてその女性は顔を話すと
「答えてあげるわね、ツクハよ」
俺は頭が真っ白になった、まだ起きたばかりという事もあり混乱していた、何も答えない俺を見るとニコっと微笑むと服を脱がされた。寝ていた俺は下着でいた為直ぐにやられてしまった。
「やめろ、ツクハ何でこんなことになるんだよしかもなんで大人になってんの」
「私は事情があってあの姿になっていたの」
俺は時間を稼ぐためにその事情を聞こうとするがツクハは俺の両手を抑えつけると
「総司、時間を稼ごうとしても逃げられないよ、もし逃げられたら辞めてあげるけど逃げられなかったら私と結婚するだから今から夫婦の営みをするのよ」
そう言って両手しか抑えている力が少し緩んだ。
「馬鹿にするのもいい加減にしろ、もし逃げられなかったら何でもしてやるよ」
「わかったわ」
俺は腹の上に乗っているツクハを落とす勢いで力を入れるがびくともしなかった。その現実に驚いてツクハを見るとクスクスと笑って
「それで終わりなの?弱すぎるわこれで約束どうり何でもしてもらうわね」
徐々に体に乗ってくる心地よい感触にながされそうになるが、それ抗いながら
「くそ、なんで動かないんだ」
その声に満足したのか笑顔で答え始めた。
「わかった答えたあげるね、答えはこれ」
そう言ってツクハはステータスを見せてくる
ツクハ
種族 超越した人族
job 超越した賢者
HP無限
MP無限
筋力 Error
素早さ Error
賢さError
運Error
称号
超越した者
「種族の限界を超えたもの成長の限界が無くなる、寿命の概念消失」
愛の女神の加護(強)
「運命の人と巡り会うまた全ての人を魅了する」
創造神の加護(最大)
「全てのスキル魔法の適正をえる経験値が10倍になる」
こんなふざけたステータスは見たことないが称号にありえないものがあった。
神様公認の総司の嫁
「総司の嫁と創造神自ら認めたもの、psやっと運命の人見つけたんだねおめでとう我ら神一同君ら夫婦の幸せを心から願っているよ、総司、私は認め」
なぜか女神を除く神に認められてしまった。そしてツクハを見ると今にも襲われそうだ、ツクハは服を着ていなかった。改めて抵抗するがびくともしない。
「ねぇ総司、私たちの仲は神様にも認められたしこれはもう夫婦だよねだから夫婦の営み始めようね」
そして営みは朝まで終わることが無かった。そして唯一止めることの出来たクミハは起きることは無かった。一方王城にいる有戸は、
「さぁ、明日から君との鬼ごっこを始めようかな」
いろんな意味で大変な事になっていくのである。




