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第1話長いプロローグ

どこにいても追いかけてくる奴から隠れながらこの頃アサシンになれるんじゃないかと思っている俺、賀谷総司



何故こんなことになったか全く分からないただ見つからないように生きようと決心していると


「ここにいたんだね、酷いな、僕はこんなにも君のことが好きなのに」


その声を聞くとゾッとして恐る恐る後ろを見ると俺の背後に笑顔でこちらを見る彼女がいた。


そしてそれを確認するや否や動かない体に喝を入れて走り出す俺


「なんでまた見つかるんだよ、ありえねだろ」


そう言って走り去る姿を見て彼女は、笑顔を浮かべたまま


「君はいつまで逃げるんだろうね?どうせ僕のものになるのに」


そう言うと彼女は、その場から消えた。


やっと逃げられた俺は、一つ寂しげに置かれているベンチがあった何も疑わず座ってしまった。手を回され動けなくなった


「まさか、お前か?」


すると耳元に声が聞こえた。


「はい、旦那様いつになったら帰ってくるのですか?私は寂しいです」


「わかった、今度そっちに向かうからね今回は諦めてくれ」


「はい、分かりました」


抱きついてくるネヴァを抱きしめるとさっきまでと雰囲気が変わった。


「総司これ、女の臭いがする」


俺は直感的に感じた。ここから離れなければとだがもう遅い


「かの者の一切を自由を奪え、束縛ノ鎖」


ネヴァの想像魔法で動けなくなった俺は奮闘虚しく魔王城に連れていかれるのであった。


何故こんなことになったのか、それは少し時間をさかのぼる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いつもと同じように学校に入った俺はいつものように教室掃除から始めた。

理由はないが綺麗な方が俺的には気分がいいからだ、しばらくして終わると窓側で一番後の角にに座る。

そこが俺の席、このクラスになって1ヶ月だが、未だ同じクラスメイトと仲良くなった手応えがないだがなぜなら話しかけても反応が無かったからだそれを機に話す努力を辞めたのだが、この日は違ったいつもなら普通に席について話しかけられもせず1日が終って行くのに今日は違った。


最初に来たのは女子で一番人気の有戸詩葉が最初に来たのだった。いつもなら同じく一番人気の桐谷優希と登校しているはずなのに今日は1人だった。まぁ、それだけだが有戸詩葉とは話したこともないから寝よとすると


「ねぇ、賀谷君ちょっと用があるんだけどいいかな?」


寝る気満々だった俺は顔を上げて有戸の方を見た。


「何ですか?」


俺は、人と話す時いつもこれだ。素の話し方はあまりしない、あまりかかわり合いのない人にはこれの方が話しやすいからと言うのが理由だ。


「賀谷くん、同級生なんだから普通に話していいよ」


「いいえ、このままがいいです。で何か用ですか?」


そう言うと有戸は嫌な顔して、


「それだと壁を感じるから嫌なんだよね、普通に話してくれないかい」


そう言われても、もしそんなことをしたら有戸のファンクラブに目をつけられるかもしれないから絶対に認めるわけにはいかず、早く会話を終わらせようとして


「話がないのであればもういいですか?俺はわざと壁を作ってるんです。親しくもないに言われる筋合いはないのでもうほっといてください」


そう言うと有戸は無表情になった。怒っていなくなると思ってまた寝始めようと顔伏せていると同時に立つ足音が聞こえた、いよいよいなくなるのだろうとその足音聞いているとだんだん俺に近ずいてきて、机の前で止まってそこから動かない不思議に思って顔あげると目の前に有戸詩葉が立っている。


「あの、何のようなんですか?さっきも言ったんですけど」


「親しければいいんだよね」


「え、」


そう言った瞬間に有戸にキスされた。


「な、何を」


顔が真っ赤になりながら有戸を見るとさっきとは比べ物にならない笑顔だった。


「だって君が言ったんじゃないか、親しくもないのにほっといてくれって」


「だからって、キスしなくてもいいじゃないですか、俺の初めてだったのに」


そう言うと有戸はクスクス笑って


「君は女の子みたい事を言うんだね、可愛いよ」


その言葉に腹が立った。


「アンタと違って大事だったんだよ、好きな人としょうと持ってたんだどう責任取るんだよ」


口調が、変わったのがそんなに嬉しいのか上機嫌になっている有戸


「やっと変わったね、親しくなったってことかな」


「いや、なってないしなる気もない」


「またそんなことを言うとはね仕方ないな」


そう言ってじりじりと寄ってくるとそれに合わせて下がる俺それを繰り返すうちに下がれなくなり腕を掴まれた。


「おい離せよ、近寄ってくんなよ」


その言葉を無視しながら顔を近づけてくる、さっき同じ状態になりかけそうになった時、最初のチャイムがなった。


「ああ、終わっちゃったよ」


そう言って離れると俺は少し気が抜けて床に座り込んだ。(助かった)と思っていると


「これで終わりじゃないからね、君がさっき言っていた責任は、君と結婚する事だよ」


「俺が欲しかった責任は、結婚じゃなくて何か奢ってもらえばいいから結婚なんかするか」


「いや、君は絶対そうなるんだよ、僕からは逃げられない」


俺は有戸に恐怖を覚えた(接点が無いはずなのにこれはおかしいどうしてこうなるんだ)


「君は今接点のないのにこの状況はおかしいと思っているだろう」


何故か考えていることがよまれている俺をよそに有戸は話し始めた。


「僕はねぇ、賀谷くんを入学式で見てから狙ってたんだよ、それなのに桐谷のせいで邪魔されてねこの1ヵ月何も出来なかったんだよ」


「俺はそんなに目立つことはしてないぞ、誰かと間違えてるじゃないかな」


「それは無いよ、見間違えるはずが無い」


この絶対的な自信はどこから来るのか分からないが、俺がこいつの物になるわけがない。


「自覚が無いのも罪だと思うけどね、顔も良くて気遣いのできるそんな人がもてないはずがないだろう」


「俺がそんなふうな人間なら今頃友達とか彼女とか出来てるに決まってるだろ」


「それは、僕があの手この手を使って君のところに行かないようにしてるからさぁ」


どうりで入学した間もないのに、人に話しかけても反応が無かったのかこれで分かった。


「そうと分かればこっちのもんだ、友達ができない無いのは俺のせいじゃなくお前のせいなんだな、だったら簡単だ」


「君が僕の彼氏になればこの問題は解決でしょ、そうしたらみんな普通に戻ると思うよ」


「いやならない、このクラスで友達作んのはもう諦めてたしな」


「えっ」


「だから、俺はもうどうでもいいから、好きなようにどうぞ」


形勢逆転だと不敵に笑うと、下を向いた有戸は頭を上げて笑い出した。


「フフ、甘いよ賀谷くんまだ僕の方が優位にたっているんだよ」


「何を言ってんだよ、俺の方が」


「さっきのキス、実は写真を取ってあるんだよね」


そう言って有戸は、小型カメラを隣の机から取り出した。


「君が今から出す条件を飲まないなら、このカメラに入ってる写真をクラスのみんなに見せて、あることないこと言っちゃおうかな」


あっという間に形勢逆転された俺にはなす術もなくのむしか無かった。


「まず条件は、3つ、一つこの事を話さないこと2つ一緒に帰ろうねそして最後は僕のものだから無いとは思うけど浮気しないでね」


そう言って俺は開放された。後になって桐谷が来て有戸に何か言っていたが開放されたあと俺は今まで話したことなかったクラスメイトとの初めての交流に慌てながらその日を楽しく過ごしていたために気に求めなかったがそれが後々面倒くさいことになる。


次の日いつものように学校に行くと桐谷が俺の机の前に立っていた、昨日のことについて言われるのだろうと思いながら近づいていくと桐谷も気づいてこちらに寄ってきた。


「おはよう、賀谷総司くん、唐突で悪いんだが聞きたいことがあるんだけどいいかな?」


「はい、何でしょうか」


「今日、詩葉が来たと思うけど何かあったかい」


「急にどうしたんですか?いつもなら2人で登校するのに今日は早いですね」


そいつの顔は笑っているが目が笑ってない友好的ではないのは確かだ、さっさと追い出したいが相手が相手だけにめんどくさい出来るだけ早く終わらせようとすると桐谷が


「昨日の朝から詩葉が君のことずっと見ていたからね何かあるんじゃないかって、俺はね詩葉のことが好きなんだよ、だから詩葉に俺以外の男を近寄らせたくないんだよね」


いきなりそんな事言われても……俺には関係ないし好きにしてくれと言えたらどれだけいいか、もしアレがバレたら何されるか分からない内心もうぐちゃぐちゃ、それを顔に出さないように、桐谷を見ようとした次の時、俺は神を恨んだ。なぜなら桐谷の後ろで冷たい目をしている有戸が、俺をじっと睨んでいるそれに挟まれながら話を続けていく


「だから、賀谷君は詩葉に近づかないでくれ」


早いことその提案を飲んでしまえばいいそうすれば楽になるそう思って口を開くと携帯が鳴った。


「不愉快かもしれないごめんよ賀谷くん、俺に構わず電話に出てくれ」


「別にいいですよ、すぐに終わらせるから」


「いいんだ、君に時間をもらっている立場なんだから、慌てなくていいよ」


桐谷の了解を得て、スマホをみるとスマホには『未来の妻』と表示されていた、登録した覚えは無いのだが電話に出た。


「あのもしもし」


「ダーリン良かったよ、さっきアイツに近寄らないなんてこと言っていたら君との事をクラスのみんなじゃなくて世界中に配信する所だったよ気づいてよかったね、それと桐谷が見たらどうなるだろう興味があるよ」


電話の相手は有戸だった。絶望的な状況で俺は先程まで恨んでいた神様に心から願った。


(かみさま、さっきはごめんだからどうか、こいつらをどこかに飛ばしてくれ)


(わかったわ、貴方の願い確かに聞き届けた)


その声が聞こえた後、目の前が真っ白になった、気づくと俺は白い部屋に立っていた。


「すごい目が痛い、なんだこの部屋」


「なんだい、その言い方はせっかく願いを聞いた助けてあげたのに」


白い部屋の奥から美少女が近づいてきた。


「神様の部屋なんて、大体こんな感じよ」


「そうなんだ、さっきの声って君?」


「私だけど貴方、女神の私に少し馴れ馴れしいとは思わないの?」


「ごめんでもね、直そうと思っても直せなくて」


「そう言えばこの部屋は、相手の本性が出るの」



「そうなんだ、そう言えばなんで俺まで飛ばされてんの俺が願ったのはあの2人だけだよね」


女神は申し訳なさそうに理由を話し始めた。


「実はあなたの願いを聞いて飛ばしたんだけど、君たちで言う異世界のリカン王国の召喚術が割り込んで何故か私のと合体して対象が2人からこの階にいる人になっちゃったのよね」


「でも君は神様でしょ、それなら止められるんじゃないの?」


「私は止めようとしたけど、止められなかったのだからこうして貴方を呼んだのよ」


「わかった、その世界とかリカン王国はどうなの?」


俺は、異世界に行けることが嬉しかった、それは異世界転移物が大好きで異世界に憧れていた。女神に、バレていたらしく


「貴方が思っている通りの世界よ、剣も魔法ありドラゴンだっているわ」



女神は悲しそうな顔していた。


「魔王はいるわ、ただ貴方が思っているのとは違って魔王は敵じゃないの」


「魔王が敵じゃないってどういう意味?」


「魔王はいや、あの子は邪神の封印の管理者だったのそれなのに魔族領の資源に目が眩んだリンカ王国にやられてしまったのそれにより邪神が解き放たれてあの子は邪神が封印されていた場所に閉じ込められてしまったのよ」


魔王ってイメージ的に恐怖の存在だと思っていたけど、現実は違って魔王は世界を守るためにやっていたのにくだらない欲の為にその努力を水の泡にしたリカン王国はとてもじゃないけど許せない


「ねぇ、女神様」


「な、何かしらさっきと雰囲気が違うけど」


何でだろう、普通に話をしている筈なのに顔色が悪い体調でも悪くなったのだろうか


「どうしたのさっきよりも顔色が悪いけど?」


「別にどうもしてないわ、それよりもお願いがあるの」


「奇遇だね、俺もお願いがあるの」


そう言って女神と同じように願いを言った


「「魔王助けて欲しい(助けたい)」」


同時に言ったその願いを聞いた女神は俺の顔を見ながら驚いていた。


「助けてくれるの?」


「ああ、話を聞いて思ったんだよ、お願いも聞いてもらえたし今度は俺が出来ることをやろうかなって」


女神はその言葉を聞いて泣きそうだ

「ありがとう、私、彼女を見ていることしかできなかったけどこれで彼女を救えるわ」


「うん、ところでどうやって助けに行くの?」


「そこは私が力を貸すわ、貴方は魔王が封印されている所まで行って連れてきてちょうだい」


「わかった」


女神は何かを呟くと白い壁が崩れ空洞が出来た。


「真っ直ぐ行けばそこにいるはずよ、後はお願いね」


そして俺は薄暗い空洞に入っていった。

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