#ヤンキー少女飴を舐める
3話をまるごと消してしまいました(泣)
昨日アップするつもりだったのに…
遅くなってすみません。
◎3話◎~あたし美少女に出会う~
そっと辺りを見回し カメラマンやスタッフを探す。どこにもいないみたいだ。
改めて 目の前の男達服装を、観察する。映画でよく見る村人風の服装をして。それこそ、指輪の映画とかライオンが王様の国の物語に出てきそう。
それと、男に倒された少女 目深に被っていたフードが脱げたのかキラキラ光る金髪に 水色の瞳の…美少女が‼
「美少女⁉」
木漏れ日の光りに 金の巻き毛が反射して、輝いている。潤んだ水色の瞳は 富士五湖みたい‼(←語録が乏しいので、精一杯)
「ιΨθεφΣ!」
美少女の出現で一瞬忘れかけたが あたしが 蹴り飛ばした男が 使いこんだ斧を手に一歩前に出てきた。怒り浸透て感じで、おそらく 汚い言葉をはいた。
その 低い声に美少女はビクリと華奢な肩を震わす。
あたしと目の合った 美少女は、震える唇で掠れた声で助けを求めた。「σэξμ」言葉は解らないがハッキリとわかった。
美少女に助けを乞われたら、救わない訳にはいかない‼
男達も それぞれの武器を構え じわじわ距離を詰めて来る。
あたしも鉄パイプを上段に構えると、間合いをとり 男達に意識を向けた。お腹の中からじんわりと何かが湧き出す。
目の前が クリアになり、一段高いところから 全てを見通す感覚がする、背景が消え。今、ここには あたしと男達だけ…
「…」
吸って、吐いて、静かな中に呼吸音だけが聞こえてくる。右手側からジリリと土と、ブーツが擦れる音を拾う。吸って 吐いて 吸って 吐いて…吸って吐く‼
男達は 一斉にあたしに襲い掛かって来る。まず 正面の剣を振りかぶった、無精髭の男の懐に 素早く飛び込むと同時に 左側から抜け背後に回り込む。
「はいっ!ど~んっ‼」
無精髭の背中に蹴りを入れ 斧を持った男の方に倒すと、2人して無様に転がった。次、あたしの後ろ 跳び蹴り被害者を 振り向き様に鉄パイプで 顎に一発。崩れ落ちて 動かない。
「1人目。」
小娘ひとりと 侮っていた男達の 空気がかわる。いい緊張感だね。今の あたしには、男共の一挙一動が、よく見える。
さっきは 不完全燃焼だったしね。サァあたしをワクワクさせて。
「φΨΣ!λσαБωω‼」
無精髭と転がっていた斧男が何か喚き散らしながら、立ち上がった。顔が真っ赤なのは、怒りのためだろうね!
「何を言ってるか、さっぱりです。」
さっぱりですの です。でジャンプ 斧男を飛び越え 歯の黄ばんだ山賊風の男の顔面に爪先をめり込ませる。
『ギャアアアッ‼』
お?悲鳴は万国共通なんだ。何て考えながら 蹴りの反動を利用して、空中で1回転して着地。
「…ん~2人目。」
手に持っていた、刃の欠けた剣を落として顔を両手で覆ってうずくまった。
やっぱり、体が軽い。力の加減 気を付けないと、大変な事になるな~これってば。
「ΨωΣБ!ΨωΣБ!」
無精髭が 剣をめちゃくちゃに放り回しながら突進してきた。紙一重でよけ、足を引っ掛け よろめいた所で襟ぐりを引っ張り起こして溝尾に膝を決める。
「!!α、αω…」
口から、涎を垂らし震えながら 無精髭は何事か呟いて倒れた。
「3人目。」
何かもう 可哀想になってきたよ。
「できれば、さっさと逃げて欲しいんだけどね。」
これ、多分弱い者虐めになると思うし。それにしても 一体どうしたんだろう?あたしの体は。夢にしてはリアルなんだよな…
「…Л、ЛμσλωБ、λωБ」
「ξλΨΣΘ、φЛμζ」
無傷の男は 無事なもう1人と何かを話しあっている。
その間も 倒れた男が3人、1人は白目を剥いて、仰向けに倒れ。もう1人は腹を押さえてピクピク痙攣している。
黄ばんだ歯の男は、鼻血を吹き出し悶絶している。口からは蹴られた衝撃で歯が折れたのか、前歯が無くなっていた。
「まだ、やるつもり?」
ゆっくり 男共に日本語で話しかけた。この時、余裕に見せるために、若干微笑みを浮かべると効果抜群です‼
すると、ほらどうでしょう 。あわてて意識の無い 男を担ぎ上げ、悶絶してる2人を 捲し立てて逃げ帰って行来ました!
訪れた 静寂 あたしは美少女に向かって歩いていく。
「さて、と…大丈夫?」
恐がらせないように近づくと いまだに震える美少女に視線を合わせて、しゃがみ込み安心させる様に笑ってみせる。
「Лμ、φЛωμζΨεЭσ」
美少女は、小さく息を吐くと あたしに微笑んでくれた!
まじ天使‼まじ天使‼
「ケガは無い?痛いとこは?立てる?」
テンパって捲し立てた あたしに美少女は上目遣いで 可愛らしく首を傾げる。小さく 細い人差し指を自分の唇に当てて これまた可愛らしい声で…
「ΘεσЭЛ?」
「あー…」
解らないので、ヘラりと笑って誤魔化してみる。
すると 美少女は深緑色のマントの下から、何かを取り出しあたしの前に差し出した。
「?」
なんだろう、握られた手に顔を近づけると 美少女は、ふふふ と笑い声を上げて指を開くと…
「ビー玉?」
薄いピンク色のビー玉が 手のひらに乗っていた。
それを、美少女は 人差し指と親指で摘まんで あたしの口に近付けてきた。えっと、あ、飴なんだろうか。
「い、いただきます?」
あたしは 美少女から飴を受け取ろうと、手を出すが 美少女はニコニコしながら あたしの口に飴を押し付ける。
これは、あーん、と言うやつなのか‼
「σωθ?」
いつまでも口を開けない あたしに美少女は表情を曇らせた。
何て事を‼天使を悲しませるなんて‼
あたしってヤツは!あわてて、大きく口を開けた。
「あ、あーん‼」
「!σωθ」
口に、飴が投入された。歯にコツンと当たる 以外と硬い…?
コロコロと口ので 転がしてみる、無味だ。
「ん?」
舐めていると、いつの間にか無くなった…。不思議な飴だ。
あたしは、口をモゴモゴ動かしていると
「どうでしょう?私の言葉がわかりますか?」
美少女の声が届く 今度は何て言っているのかもわかる。
「え‼あれ?」
目の前の美少女は嬉しそうに、目を細めて笑っていた。
「座り込んだままでは、何ですから 立ちませんか?」
そう言うと、美少女は あたしの傷のある手をとり、立ち上がった。