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~姫君と勇者~  作者: すぅさん
2/5

#ヤンキー少女ダッシュする

2話目です。読んでくれて ありがとう!

◎2話◎ ~あたし 暴漢に出会う~



「ほんと、みつ子さん見習えっての。」

プードルに、あるまじき迫力と強さを持ってんだよね。姉ちゃんもみつ子さんを認めてるし…恐るべし、みつ子さん‼


『グルゥ…』

「おっと!まだやる気だね。目が死んでない。」

あたしも気を引き締めないと…油断大敵、勝ちを意識したとたんに手痛い反撃を食らっちゃ意味無い。


ジリジリと猪との距離をはかる。どの生き物も急所は、ほとんど同じ様なもの。頭から体の真ん中、背骨に沿って、眉間 鼻 顎 喉 心臓 鳩尾 股間。


「…今、確実に狙える場所は…脳天、眉間か。ん~どうするかな。フルスイングで眉間からの兜割で…」

よし、決定‼一気に距離を詰めるべく、大地を蹴る。


「‼」

ドゴンッ‼メキメキメキィ…

少し遅れて「うぎゃぁっ」踏まれた猫みたいなあたしの悲鳴が上がった。

うっ嘘でしょ⁉ あり得ないスタートダッシュの威力で猪に体当たり、しかも勢い余って木に激突 ぶつかった木が倒れる。


し~ん 辺りに静寂が訪れた…周囲を見渡すと、ピクピクしてる猪に あたしがぶつかった所から、折れた 結構な太さの木そしてダッシュした場所は、ちょっとしたクレーターが出来ていた。


「ええ~?マジか どうなってんの。」

今さらだけど、夢だったとか?いやいや、ないわ~ケンカ前の

あの高揚感で居眠りとか

「うん、無いな。」


ゴメンよ猪 お前とは違う形で出会いたかった。何かほんとゴメン こんな勝負で。もう、走って轢くって真剣勝負以前だよね

ただの 交通事故だよね‼



※ ※ ※




思うと 遠くへ来たものだ。だっけ?何か聞いたことある。

「参ったな、行けども行けども 森の中、そのうち熊さんが出て来るかも?」

それはいい 願ったりだね。あたしの最終目標は熊さんだし。

森的な熊さんをハミングしつつ、鉄パイプで空を切りながら進んでいく。


「んん?」

いま何か聞こえた気がしたけど…気のせいか?あまり静かだと耳鳴りするよね。とりあえず、確認の為に立ち止まって 耳を澄ませてみる…

「‼聞こえたっ」

誰かの悲鳴と怒号が どこだ。耳に集中する…近い?遠い気もする。


「あっちか⁉」

あたしのスーパースタートダッシュ、略して SSDがあれば一瞬で移動が出きる‼まぁ走るあたしの足元からはドゴッドゴッと凄い音がしてるけど。


おらおらおらぁ~‼走ること数秒、見えてきたのは5人の男達だ。何だか変な格好してる。

みんな、同じような色合いのゴワゴワしてる服を身に付けて ブーツを履いている。


「ΨαΣΘτυ!παБιιλΨε‼」

男達に囲まれ 必死に身を捩る華奢な人影が見えた。深緑色のフードを被っている、女の子だ‼

「ζηφατφ‼」

男の怒鳴り声が 辺りに響く 女の子は 身をすくませて小さく震えていた。そして 肩を掴まれ、女の子がバランスを崩し倒れる。


なんて事を‼か弱い女の子に乱暴なんて 許すまじ。

「成敗!」

掛声と共に 跳び蹴りを 1番の悪顔にぶちかます‼姉ちゃん曰く 弱い者虐など、卑劣で愚かな行為。ヤるならば 強い者虐め

もとい、強者の胸を借りるつもりで 力一杯叩きのめせ‼


「女の子に 暴力振るうなんて、男の風上にも置けない‼

あたしが まとめてぶっ飛ばす‼」


というか、人の事を言えないけど、この人達 銃刀法違反だよね。それぞれ、武器を所持してる。小さめの斧に 映画で見るような剣…もしかして、映画の撮影?


「БμΘυττ!」

「Ψλπζτηι」

何を言ってるかは解らないけど、多分 何だてめえ やっちまえ 的な事を言ってると思う。


あれぇ?日本人には無い ゴツさ、堀の深い顔…日本語じゃないし。まさか、本当に撮影…



「あ、あれぇ?」










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