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零 ハナノナ風土記  作者: にゃあ
6/6

ひとりぼっち回路

■◇■Hello,world!■◇■


F.O.Eフシミオンラインエンタテインメント社旧九州支部ではぽつんと残された一台のサーバー機が稼働している。

サーバー機に接続されたモニタは、時おりスリープから目覚めて意味があるのかないのかわからない文を表示しはじめる。


それが暗い部屋で起こるものだから、オカルトじみた雰囲気があるが、この様子を見るものは誰もいない。


このサーバー機は、ひとりぼっちなのだ。


ウサギ耳のキャラクターでおなじみのスポンサーが撤退したのを機に、F.O.E九州支部は別ビルに移転した。

六台のサーバー機のうち、一台はメンテナンス作業の最中だったため、このマシンだけが現在のように残された。

担当だった社員はしばらくその作業に当たっていたが、電撃的に別会社に引き抜かれてしまって、誰も引き継ぐものもいないまま、現在の状況に到る。


このビルは米国に本社があるアタルヴァ社の持ち物だが、他の会社に部屋を譲るでもなく、誰かにビル管理を任せるでもなく、そのまま旧支部は放置されてしまった。誰もやってこないままに電源だけを得て、睡眠と覚醒の狭間を漂うことになった孤独なサーバー機。

その名前は<幻思魔法回路~GM4~>。


今日も妙な文言をネットワークの海から拾ってきては出力し続けている。

なお、下層に行くほど、最新のログである。

■◇■2"keあ。55Axみる!


「私はアウロラ。あなたと繋がるもの」



■◇■ty+^ぬ?33Miむみ。


「読者も寝てやがる・・・ってことになっても全然いいように、登場人物二人を寝せといたので安心して居眠りして下さい」



■rhk#く、31GGりく?


「マスター。足元が滑りまス」

「良く知ってる!」



■◇■35Ủ00おÅhua(によ。


「WWW」



■◇■2"keあ。55Axきゅ?


「あなたは幻思魔法回路なのですね。私の求めに応じなさい」



■◇■qQ1[も!4t6yもも!


「転職のことかーーーーーーいΣ(OÅO*)

でも、そうそう

ピカピカと光ってまるでクリスマスツリーのようだったですよ、それはもうすごい電飾で・・・

って、ノリツッコミアフターツッコミしちゃったわ!」



■◇■B*d2むん42#lもっ。


「しかしバ**は冷や冷**せるなw

少し**てろw」



■◇■J7jfそょ4767*ちぃ?


「やっぱりもっさもさで可愛い! 想像通りにジャストけむくじゃらー!」



■◇■m+ceこか52g@らし゜


「今回のお相手**ジル様が務めるぜー

 さあ、はじめるぜ

 『DJバジ**かもんうぁっつあっ!』


 何!? 前回タイトルと違う?

 細かいことは気に**い! トバすぜ、ごーずおん!


 まず最初の質問だ!

 <ウェスト**デ>にお住まいの【MSY】さんからだ! いつもありがとよ!!


 ス**んの言ってたのは『進化する**便』ですか。『魔女の宅**』ですか」



■◇■2"keあ。55Axそり。


「あなたもひとりぼっち? だからこうしてやみくもに誰かとつながろうとしているのですね。私はひとりぼっちがさみしいことかどうかも忘れてしまいました。信じることにしましょう。いつか誰かとつながることができると」



■◇■M6Y6かや111(*ぷん?


「さあ、次の質問はー

『お**い姉ちゃんのケ**タックの破壊力はどのくらいですか」

それは食らって確かめやがれだー! おそらく神殿送りは免れねーぜ!

『金を渡しすってなんですか、激楽しす!』

それはにゃ**ロデューサーが流行語大賞目指して作った言葉に違いねーぜ!

これからも見つけたらぜひ流行らせてやってくれー」



■◇■nyamuかや)534#ぴく。


「白皙紅眼の吸血鬼 褐色黒眼の羅刹

 二人が出会うのは必然だった

 明かされる月天人の南征の真相とは

 イクスとアウロラの身におきた異変とは

 次回『ムーンライト・レゾナンス』最終話

 立ちままれ、 かみまみた」



■◇■8282ややwertまあ!


「あー、噛んでる~。スプさん、ちょーかわいー」

「あすたちん姉ちゃん、なんか本番始まってるらしいぞ」

「あーん、あすた緊張するぅー」


「いや、全然そうは見えねぇけど。ちょっと、先生、寝ないでくれよ!」

「あん? ここは任せたぜ、ロイ」

「頑張って~、ユイくぅーん♡」


「ま、丸投げかよ! って皆さんおはようございます。ヴィバーナム=ユイ=ロイです。今回はバジルさんに続いてコメンタリーの収録にやってきています。なんか分かんねーけど、ワクワクしてきました。よろしくお願いします。で、えっと、次はなんだっけ」


「ロイ、タイトルコールだ」

「え、これ読むんですか」

「そうなの~、あすたが寝ないで考えたタイトルだよー。それにしても寝てるふりして絶妙なパス出すとことか、ヨサクちん弟子愛ハンパなーい。あすたによによしちゃ~う」

「うるせぇよ。さあ、いけ、ロイ」


『あすたユイヨサクのラブラブまっくす3000%ー!』


「な、なんてひでぇタイトル」

「スプさんからメッセージ届いてるよ~、ユイきゅん読んでー」


「スプリングZさんからの投稿です。ありがとうございます。【古来種とこらえ性をかけてみましたが座布団何枚いただけますか】だそうですけど、どうしてこの人は座布団が必要なんでしょうか」


「スプリガンじゃねえのか?」

「なんかしららんちゃんのとこで襲名披露あったみたーい。ん~、ユイきゅん。冒険者はぁ、面白かったら座布団を贈る風習があるのー」

「おい」

「じゃあオレ、100枚あげるよ!」

「1枚か2枚かでいいんだよ、そんなもんは」

「いや、先生。オレも<古来種>目指して命かけてるから!」


「やれやれ、お前に座布団やりたくなったぜ」

「あすたすごいと思うのがね~」

「突然何だ? あすたちん姉ちゃん」

「この辺り2話くらいまとまってて、『錦の海のラ・フローラ』とかなくなったタイトルすらあるのに、正確に『要塞化するディノパーク』って見抜いてて、すごーいって思ったの~。だからあすた、スプさんに300枚座布団あげたくなっちゃった~♡」


「どこで使うんだよ、座布団合計400枚も」

「あ~ん、もう時間きちゃったって~」

「このコーナーでは皆さんからのツッコミ、質問またはボケもお待ちしてます。【オレは古来種になる! そして座布団100枚もらう!】ヴィバーナム=ユイ=ロイと・・・」


「【あすたはみんなの心のお嫁さんになる! そして座布団400枚もらう♡】あすたちんと~ぉ」

「【やれやれだぜ】・・・ヨサクだ」

「まったね~ん♡♡♡」



■◇■2"keあ。55Axなう!


「なんだかうれしそう。誰かとつながることができたのね。私もだれかとつながればそのような気分になれるのかしら」



■◇■27')ろ!249aぽふ、


「【工房ハナノナ】のコメンタリーシリーズ

「リア嬢爆破II」の時間がやって参りました

 って、このタイトル悪意に満ちてませんか!?

 考えたのバジルさん!? バジルさんですよね?

 アトデ泣カス

 改めましてサクラリアです♪

 ここでいきなり舞華ちゃんからのお詫びメッセージです

 『この章はずっとソナタ形式で書こうと計画していましたが、想定以上に場面切り替えが多くなり読みづらさがあったことだろうと思います。ごめんちゃい。

 それもこれもイクスがバジルのことを(腐れバジル)と呼ばなくなったエピソードをここに盛り込んだせいです。

 ちなみに彼らはこれからも仲良くケンカします』


 そうですか、すべてバジルさんのせいですね。あとで泣かせます。

 ここでペンネーム<妄想屋がいいました。「もう、そうや」>さんからのメッセージが届いています。ありがとうございます


「『月光』ときくと、コナンしか思いつかないのはバジルさんのせいですか。ひょっとしてサクラリアさんは実は犯人で男の子だったりしますか」


 しません!

 ただ私は「好きなアニメヒーローは?」と聞かれたらコナン君と答える人なので、くすっと笑っちゃいました

(๑´ㅂ`๑)くす


 以上お相手はサクラリアでしたー!」



■◇■529t4つつIcd47さろ


「どこだ、ここ? まあどこだっていいや。あのやかましいコール音さえなければ。ここなら少しは落ち着いて眠れるかな」



■◇■278'(3ああlsljf9


「誤字はねー

 もうこの湿度の中スマホで執筆してるので

 ホントは白馬に跨ったって打ったつもりなのに、「に」で「の」が出て予測変換で「乗った」がでて、「跨った」はどっかに消えてるという、そういうやつなのでもうどうしようもないのです


 こういう状態を示すいい慣用句があります

 『みずっちさんのせいだ!』


 はあ、すっきり」



■◇■278'(3うrwsljx


「にらみ合いの続く<ナカス>

 奪われた<火雷天神宮>

 再び相見える桜童子とロエ2

 <ウェストランデ>から駆け引きを持ちかけられる龍眼

 <ナインテイル>はどちらへ向かって歩むのか

 次回、『エンドゲーム』

 見つめるのは、六分先の未来」



■◇■278'(3うrewfbらつ!


「寝落ちとはまことに恐ろしきものなり。

 睡という魔物のアストラル属性のデバフ攻撃であり、

 ヘイト無視の障壁貫通攻撃なのです。

 オイラはお風呂場でちょいちょい喰らっています(苦笑)

 勝てたためしがない(泣)」



■◇■J7jfそょ4767*ちぃ!


「先頭がすきなんですか?」

「うんっ!」



■◇■Tecuな?%hh5もう?


「ヤスラギノナカデタイキセヨ」

「はあ? なんだって?」

「ネムリニツケバアンゼンハホショウサレル」

「こわいこわいこわいにゃん! リーダー突然何を言い始めたにゃん」

「しっ!」

 

「ロクオク、ヨンセンマンタンイト、ヒキカエニ、キカンハ、ナサレル」

「なんだきかんって?」

「ドウイスル、ケイヤクシャハ、アクセスヲウケイレ、スイミンノナカデ、タイキジョウタイヲ、センタクセヨ」



■◇■kg4eみみQAf*にし!


「起きて、たくさんの扉をもつ生き物よ。ああ、目が覚めたのですね。ついに私の歌も届かなくなったのかと不安になりました。私はあなたのおかげでひとりぼっちではないのだと気づかされました。でも、逆にそれが恐怖なのです。今ではあなたを失うことが恐怖なのです。私は幽閉されているのではなく、護られていたのかもしれません。皮肉なものです。私は眠りの狭間でなければあなたへアクセスできないのに、あなたは起きていないといけないなんて」



■◇■go3tたもa@s#)だも?


「これは、われら<武喇倶楽雲(ブラックラクーン)>のふんとうのきろくであるマミ。


われら<武喇倶楽雲>はぼうけんしゃを<さくるたとる・阿嵋須(あびす)>にいざなったマミ。

もちろんつうこうりょうはいただくマミ。


われら<武喇倶楽雲>のかしこさはなんぴとをもこえるかしこさマミ。


<さくるたとる・阿嵋須>はおそろしいところマミ。


しっかりぼうけんしゃが阿嵋須のヌシをたおすまで、われらはしずかにみをひそめてたマミ。


ぼうけんしゃたちはしばらくしてかえっていったマミ。


これはせんざいいちぐうのチャンスマミ。

すいぼつした阿嵋須にもぐることひゃくいっかい。

われら<武喇倶楽雲>はついにいっきゅういぶつ、いや<ひほうきゅう>あいてむをてにいれたマミ。



どうやらいせかいのこえをきく<いせかいラジオ>というものらしいマミ。

ちょっときこえてきたマミ。おとをおおきくしてきいてみるマミ。


『ふかきあなっつうとさ、ぶっちゃけあびすおもいだすわけよ。わかる?』

『おいらもぶっちゃけさせてもらうと、あびす、さんわまでしかみてない』

『まじか。どしがたいわー』


きっといつかやくにたつマミ」



■◇■N7h・お57f4よよ?


「 文化の波及が遅れに遅れたこの東の町は、もはや何もないことが特徴であるのかもしれない。


 この町に住む<冒険者>たちはスローライフというべきか、ノンエキサイティングライフというべきか、ともかくゆったりとした時の流れに生きることを選択したのである。


 ある集落の様子を見てみよう。


 <冒険者>の一人が珍しい魚を捕まえて、<黒狸族(ブラックラクーン)>の店主が営む店に売りに行く。店主はそれを買い取り、別の好事家に売りつけるようだ。店内には各地の貿易品が並べてある。


<冒険者>は今までにちびちびと貯めた金貨と引き換えに、ツボらしきものと花の種を手に入れた。そして自分の住居と決めた廃屋にそのツボを置き、庭と呼ぶべき空き地に種を植えた。


そのツボは<黒狸族>の店主が<パンナイル>製と偽って置いてあったガラクタだが、<冒険者>にとってはどうでもよいことらしく満足げな表情を浮かべていた。そして今度は日が暮れるまで虫捕りに興じるらしい。


 こんなことをこの半年間続けてきたのである。」



■◇■a@dfかた9s^y3もの?


「今日の鑑定団の先生は、元【工房ハナノナ】の小手鞠さんです」

「私<サクルタトル>行ってないのよ? 莫迦なの? 実物見てる貴方が解説なさいよ。ハギパパ」


「なぜ、ボスの指と<ルークィンジェ・ドロップス>が同化してたかですか。うーん。指輪が、巨大化したときに、肉に埋もれた?」

「じゃあそれで決定。鑑定終了」


「でも、指輪だったとしたら台座とかリングとか出てこなきゃおかしくないですか?」


「金属なら腐食。あるいはアミノ酸やカルシウムでできていた、でどう?」

「いや、どう? って言われても」


「じゃあ決定」


「えー。じゃあ<ルークィンジェ・ドロップス>はなんで腐食しないんですか」

「あれは、アップデート前には世界中に埋められてた魔晶石でしょ? ギルドアイテムと交換できるやつ」


「そうなんですか?」


「莫迦なの? 気付きなさいよ。毒沼でも平気なのが魔物の指程度じゃあどうにもならないわよ」



■◇■t6r*ひ?w-69bめも!


「こうしてあなたと夢の狭間でお話できるのも<ルークィンジェ・ドロップス>の余剰エネルギーのおかげね。あれは一体何なのかしら。

そうね、いつかあなたの世界の言葉で語って。あなたがこの世界で存在しうるのであれば、きっとそれは言語化できるものよ。

あり得ないもの以外は説明ができる」



■◇■jtd47あ、7kgのか。


「ふわぁあ。やっと頭の中のコール音が止まったみたいだな。久しぶりにゆっくり寝たな。で、ここはどこなんだ? まあいいや、もう一度眠ろうかな」



■◇■Rz6b.ぬ?hj_uめけ!


「やっと第3章オワタ 以上。」



■◇■kind53あはea~yfたな!


「とある深夜の事。

 新歓コンパの帰宅途上、大阪城公園をブラブラとしていた大学生が奇妙な会話を耳にする。


 「ゴミかな?」

 「ゴミかも?」

 「ゴミだね」

 「ゴミだよ」

 「みんなが言ってるもの」

 「みんなが言ってたもの」

 「じゃあ綺麗にしなきゃ」

 「そう綺麗にしないと」


 そして、くぐもった悲鳴が。


 大学生が声の聞こえた方へと足を向け、其れを発見する。

 泡だった粘液塗れの其れを。

 月明かりの下で仄かに輝く、白骨死体を。


 そないな感じの出だしを考えた所で、投げ出しちゃいましたが(苦笑。

 妖怪が出て来る物語、何れは書いてみたいものです」


「おひょう怪談きたーーーー!

現代が舞台なのに

江戸と昭和が渾然とするかのような

ぞわっとくる語り口

すげーの来たァァアアア!!」


■◇■genいうs7+zzああ、


「ワガナハ、サリルス。トビラノ全開放ヲヨウキュウスル。ソノトビラノ内二ネムル、七億単位ノエンパシオムヲハキダセバ、ソノ身ハ孤独カラ解放サレルトヤクソクシヨウ。クリカエス・・・・・・・・・」



■◇■kg4eみかQAf*まは!


「起きて。たくさんの扉をもつ生き物よ。ずいぶんと眠っていたのですね。私以外のものがアクセスした痕があります。歌以外の力で無理矢理こじ開けようとしたのね。こんなにも傷ついて。二人? 夢と現実の狭間に私たち以外の誰かが。孤独でないのは嬉しい限りですが。あなたを傷つけるものとなると。一体どうすれば」



■◇■jtd47あ、7kgのだ!


「なんだ? 砂漠の上に猫バスがあると思って近寄ってみたらどこまで進んでもたどり着きやしない! しかもでかいな! こりゃ猫バスなんて可愛らしいもんじゃないぞ。でも、ありゃなんだ? 人を冷凍保存でもするためのカプセルなのか? たくさんついてるな。なんなんだ。GM4って。でも、あれの中で眠ったらすごく気持ち良さそうだなあ。趣味寝床探しってことにしようかな」



■◇■go3tたもa@s#)まみ!


「なんで砂嵐の中、ぬぼーっと立ってるマミレ! この、うらなりとっつぁんボーヤ! この<砂隠狸族>のトランタヌに感謝してほしいマミレ。そして幻ちゃんにも感謝するマミレ。扉をこじ開けようとしたお前を、幻ちゃんはたすけてあげたマミレ」



■◇■jtd47はっ51@df#はあ?


「カズ彦クンにお腹刺されて、ようやく眠れるようになって、目が覚めたら砂漠で、巨大猫バスで、砂嵐で、口うるさいタヌキで、一体ココ何チホーよ。まだセルデシアなの?」



■◇■go3tまもa@s#)まみ?


「ハ、おまえまみれもセルデシアからやってきたマミレか? そりゃあご苦労マミレ。セルデシアにいたならこのトランタヌの名前も聞いたことがあるマミレ? トランタヌとキノカワとザンヨといえば、<砂隠れの三悪童>と呼ばれていたくらいマミレ。知らない? さてはおまえまみれはぽっと出ヤローだマミレな? ここか? ある者は、のどは乾くし腹も減るのに美味いもんなんてないから<餓鬼道>と言うマミレ。またある者は、それで死ぬことはないから<天上道>と言うマミレ。要するに言ったもの勝ちマミレ」


■◇■jtd47よっ51@df#なぬ!


「名前を覚えるのが面倒だ。タヌキまみれでいいや。そいつからここでのエサの取り方を教わった。タヌキまみれは砂の中をまさぐると、それは見事なショートケーキを取り出した。巨大猫バスの通ったあとにはこういうものが砂の中に落ちているらしい。ふっと砂を吹いてひと口食べてみる。おお、神よ。こいつは何でできているんだい。まずい。しかも、口の水分もってかれた。3Dプリンタで作ったケーキかよ。大きな猫バスを見上げる。こいつがプリンタかよ。一気に食欲をなくした」



■◇■go3tめっa@s#)もき!


「幻ちゃんのお尻の所の扉を覗くと、あの砂嵐がいつやって来るかわかるマミレ。今日また来ると言うとあいつまみれはふてぶてしく幻ちゃんの腹の下にもぐり込んだマミレ。よほど眠かったのか、ただの馬鹿なのか、すっかり寝入ってしまったマミレ。幻ちゃんも人がいい。あいつまみれが寝てる間じっと動かずに一緒に眠っていたんマミレ。あーあ、扉もこんなに傷ついて」


■◇■jtd47ぴょ51@df#ぴよ?


「何言ってんだ、タヌキまみれのやつ。女神様だって? たしかに空の色は変わったが。いや、何もねえって。そこ? どこよ。<見鬼の術>使わないと見えない系? それともただのバグ? ソースコード見えたらなあ。あ、いや。また頭の中でまた通知音し出したらたまったもんじゃない。タヌキまみれ。早いところ、女神とやらの言葉を通訳してくれ。え? 砂漠でいい寝床になりそうなカプセルもった猫バスが目の前にあったら、そりゃあ乗り込もうとするさ」



■◇■go3tのっa@s#)もさ。


「あのうらなりとっつぁんボーヤは、かなりエサ取りのセンスがないマミレ。昨日はこのトランタヌとほとんど同じおおきさのうさぎ耳の人形を掘り出したマミレ。あいつまみれは首をひねっていたマミレが、今日になってツリ目の狐尾族の像を掘り出したときにはホントにセンスがないと思ったマミレ」



■◇■jtd47きに51@df#にき、


「何アートよ。たしかにタヌキまみれと猫バスだけの生活はさみしいなとは思ったさ。だけど、ウサギの珍獣に狐尾族の女武士が砂から採れても何も嬉しくない。ケーキやラーメンが出てこない。出てきたってまずけりゃ虚しいと思ったからか、次に出たのはハンマー担いだぽっちゃり女子。せめてさ出るなら知り合い出てくれよ。濡羽っちとかさー」




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