【工房ハナノナ】の章
【工房ハナノナ】の風土を記す。
彼らは<ナインテイル自治領>にあるにも関わらず、<plant hwyaden>の支配を免れ、自由を重んじ創造性を尊ぶ専門家集団である。
<大災害>より九ヶ月の後、ぼくは<サンライスフィルド>に至る。四方を山が囲み、東西を川が貫く天然の要害の地である。そのため<トオノミ地方>の要所の中心にありながら、周囲から孤絶した営みを可能にしている。
ぼくは彼らに触れ合い、具に観察し、見聞きしたことをここに述べる。
■桜童子にゃあ/召喚術師/猫人族/男
・【工房ハナノナ】ギルドマスター
<ナインテイル自治領>を拠点にする、召喚獣より召喚獣っぽい召喚術師。<エルダーテイル>が日本語翻訳版でないころからプレイしていたため、かなりの熟練者である。初期のナインテイル自治領内で配布された【外観再決定ポーション】で、提供元のキャラクターになってしまった姿が特徴的で、〈兎耳のエレメンタラー〉と呼ばれることもある。現在は〈Plant Hwyaden〉や〈九商家〉の影響を受けず独立独歩の道を歩み、未知の資源〈ルークィンジェ・ドロップス〉を追う。
・サブ職業<画家>
画像データを多く保持しており、<大災害>後も有効活用している。特に彼が絵付した〈パンナイル〉産の焼きものは〈パンナイル様赤絵〉として貿易品にもなっている。
・本名<佐治蔵人~サジクラウド~>/社会人
<エルダーテイル>とともに成長してきたが、社会人になってからも<エルダーテイル>から離れることはなかった。長く臨時雇いで不遇の身分であったが、正式採用になった年、組織の不正事件に巻き込まれ、何の罪もないが突如クビにされる。この時期のみはログインしていない。この絶望の時代を救ったのも<エルダーテイル>であった。
・ぞんざいに聞こえる程度の若干大分弁
一人称:おいら。「手の内にあるものを全力で守る」という家長的雰囲気と愛くるしい外見と含羞の態度を絶妙な感じでつなぐちょっと雑に聞こえるしゃべり方。あざみを「たんぽぽ」と呼んだり、シモクレンを「レン」と略したり、サクラリアを「リア」と声かけたりするところから常に誰でも下の名で呼ぶように見えるが、呼ぶのは「家族」と認めたものであるらしい。大概は苗字に「さん」付け。
・現在確認されている<従者>
<ソードプリンセス>最高位まで高めてあり、髪型も鎧も豪華。
<ユニコーン>中距離移動だけでなく、サブヒーラーの役目も。
<ワイバーン>遠距離移動と高速飛行に用いる金色の竜。
<ウンディーネ>水の精霊。ゲーム時代は常にセットされていた。
<セイレーン>風の妖女。
<リュミエール>光の精霊。まだ卵の形で成長が楽しみ。
<エースオブトゥナキー>飛行状態を与える。〈ルークィンジェ・ドロップス〉を掘り起こす特技あり。
<火雷天神>ヤマト最強の怨霊であり、桜童子の<会話による盟約システム>による盟約従者。炎と雷を強力に扱うため、<兎耳のエレメンタラー>と呼ばれる。
■シモクレン/施療神官/ヒューマン/女
・【工房ハナノナ】サブギルドマスター
他の錬金術系RPGで遊んでいたが、<エルダーテイル>を知ってからはそちらで活動。同じ<錬金術SNS>で仲良くなったイタドリ、サクラリアを勧誘する。ソロプレイヤーだったあざみとも仲良くなる。桜童子に出会ってからは行動をともにする。他の生産系プレイヤーを率いて桜童子とともに【工房ハナノナ】を結成する。
・サブ職業<刀匠>
ヤマトサーバー屈指の<刀匠>。彼女の打った刀にはフレーバーテキストに<紫木蓮作>と明記される。作られた刀は質が高く<パンナイル>の貿易品にもなっている。彼女の作品を愛する者も多く彼女自身へのオファーもまた多い。大災害後最初の秋、level90を越える太刀【羽斬りの太刀・天筑後羽】を製作。
現在確認できている紫木蓮作品は、
短刀【猛肥後】【暮陸奥】
打刀【一豊前武】
太刀【天筑後羽】
・本名<矢車喜久恵~ヤグルマキクエ~>/大学院生
ビッグビューティフルウーマンという形容がぴったりとくる大柄な女性。あざみからは「ムダ巨乳」とあだ名される。能力の高さからか、温厚な性格からか、それともその容姿のせいか<黒狸族>から絶大な人気を誇る。履いているおパンツはローライズ。
・やわらかい関西なまり
一人称:ウチ。「八つ当たりしないで」を「当たんせんといて」などというところから京都方面出身ではないかという噂がある。現在は九州にいるためホームタウンは<ナカス>だった。<大災害>後からは<サンライスフィルド>をホームとしている。
・装備/
<刀匠>の特技としての熱への耐性を下地に、火や熱に対する耐性を上げる装備を充実させている。これにより皮手袋1枚でサラマンダーの子どもをなでることですら可能。また、巨大なハンマーは刀を打つためのものとは別。<リターニングハンマー>により、主力武器となる。
■バジル/盗剣士/狼牙族/男
・【工房ハナノナ】居候
エルダーテイル歴は長く、<ベアブック・ヘブングラス同時篭城戦>に参加したことから、ソロプレイヤーであるが篭城戦世代の知り合いは多い。手先の器用さを生かしてジャグラー型ビルドを選択するが、レイド戦では持ち前のこそこそした動きを見せることから散々なあだ名も多い。
・サブ職業<楽器職人>
手先は意外にも器用で<大災害>前から楽器いじりは得意である。楽器屋の楽器では満足せず、自分で楽器を作って動画投稿する趣味を活かして、楽器職人を選択するが、本人の奇人ぶりを象徴するような作品作りでも名を馳せる。歌もそこそこ上手いと思われるが、歌ったところを見るよりも身体を揺らすように踊るところを見るものの方が多い。
・本名<樺地瑠羽仁~カバジルート~>/社会人
熊本県菊池出身。自作狼面をかぶったまま、<大災害>に巻き込まれたが、自分の使うキャラクターも狼面をかぶっていたため<大災害>に気付かなかった。PvPでは<デッツハメ>の使い手として<バジル=ザ=デッツ>とあだ名される。
・饒舌なオレ様言葉
一人称:オレ様。「愚狼」「厨二狼」「カワードウルフ」などのあだ名は彼の自己中心的で短絡的な面をよく表している。しかし自分より弱いものは身を挺して守るなど情に厚い面も彼の大きな特徴といえる。だが、基本的にはバカ。
・装備/
ナイフを中心とした投擲武器が主力武器となる。基本は50本1組のナイフで巧妙に隠し持っている。<フォーランド・ガラパゴス>時に描写はないが装備している皮製の胸当てはジョークアイテムの一種で、そのときの気分で書いている文字が変わる。(人狼・逃走・混乱など)
■イタドリ/守護戦士/ドワーフ/女
・【工房ハナノナ】初期メンバー
錬金術SNSでシモクレンと意気投合。<エルダーテイル>に誘われ、<宝珠技師>として活動。初期メンバーとして【工房ハナノナ】に加わる。生産職として活動していたため、そこまで<守護戦士>としての能力は高くなかったが、ディルウィードとともに修行を重ねる。
・サブ職業<料理人>
<大災害>直後、味の異常に気づいた桜童子のすすめにより<料理人>に転職。ところが長い実家暮らしのため目玉焼きくらいしか作ったことがなく、<料理人>でありながら生焼け肉や焦げ魚ばかりしか作れていない。いつか、桜童子たちのソウルフード<豚骨ラーメン>を作るのが目下の夢。
・本名<板取花純美~イタドリカスミ~>/大学生・アルバイト勤務
必要な単位はほとんど取ってしまっているため、時間はあるが金はない学生の典型。この春から社会勉強のために一人暮らしを始めるが、結局自炊したのは初日のカレーと、目玉焼きの2回のみ。あとは、コンビニ弁当、学食、カップラーメンで済ましている。連休は「実家に帰らず自分で生活してみろ」と言われ結局<エルダーテイル>だけをしていたところであった。
・なぜか、言葉を2度繰り返す。ひどいときは3回繰り返す。
一人称:わたし。ディルウィードに完全に依存してしまっていたのだが、そのことにはまったく自覚はなく、むしろ自分がお姉ちゃんだから世話してあげているくらいに思っていた。甘えん坊気質が喋り方に見え隠れしてるがこれも本人は無自覚。ディルウィードの<パンナイル>留学が決まると、留守番できない小学生のような事態に。
・装備/火炎牛の骨兜<秘宝級>/虎杖印のハルバード<制作級>/星守の円盾<秘宝級>
ソフトテニス部出身のため、敵の攻撃をハルバードの側面で受け止める癖がある。このハルバードは<龍頭鯉尾>の突撃を受けて大破。
その後、<ドワーフ>村に単身逗留。新武器<穂首刈>とともに帰還。
■たんぽぽあざみ/武士/狐尾族/女
・【工房ハナノナ】ながら放浪癖あり
ソロプレイヤーとして<エルダーテイル>で廃人となるまで遊び続けた高2の夏。シモクレンに出会い、できたばかりの【工房ハナノナ】に加入する。生産系のギルドにあっては異色の戦闘系プレイヤーだが、高難易度イベントでしか手に入らない素材を入手するほどの実力者。しかし秋からぱたりと辞めたかと思うと、大学入学が決定してからは完全復活。
・サブ職業<武侠>
武侠の中でも聞き慣れぬ特技<独狐九剣>(ヤマトサーバーでは孤ではなく狐で表記)の秘伝級使い手。中華サーバーで<軽身功の腰布>とともに入手。九方向への剣閃入力が発動条件で神仙的な身のこなしが可能になる。この特技に加え、<火車の太刀><朧渡り>、変わり身の一尾で取得した<トリックステップ>を併用することで口伝を開発した。
・口伝<紅旋斬>~スカーレットタイフーン~
加速・跳躍・緩急をつけた身のこなしと、九つの斬撃による体さばき、および<独狐九剣>発動後に可能になる疾走・滑空などの軽功術が合わさって、数瞬の無敵時間が生まれる。<大災害>後、初めての秋に開発。
・本名<丹穂亜咲実~ニホアサミ~>/大学生
とにかく集中力と鍛錬の積み方が人並み外れているので、数日で古典のくずし字が読めるようになったり、数ヶ国語が話せるようになったりした。眠りながらも何か考えているらしく「あと、数分目が冷めなければNP問題に高速解が生まれる破れが証明できそうだったのに」と疲れた表情で起きることがある。この力を研究に活かせば相当な研究者になったであろうが、没頭できなければ凡人以下という気質と相まって、その能力のほとんどが<エルダーテイル>に注がれている。
・口は決して良くないが、人恋しさを所々に感じる標準語。
一人称:アタシ。人付き合いも相手や気分次第でガラリと変わる。桜童子にはべったりと甘え、ヨサクにはツンデレ。シモクレンとは仲良くケンカし、バジルとはほぼ接点がない。
・装備/短刀<暮陸奥>/打刀<一豊前武>/軽身功の腰布<秘宝級>/北海龍王の鱗鎧<幻想級>
シモクレン作の短刀<暮陸奥>は<ユーエッセイの歌姫>の求めに応じて手に入れた<ルークィンジェ・ドロップス>と引き換えに、セルデシアの内部魔法物質と同じ色、同じ硬度となり、最高の斬れ味を誇るようになった。
■サクラリア/吟遊詩人/ヒューマン/女
・【工房ハナノナ】初期メンバー
シモクレンに誘われ、イタドリとともに【工房ハナノナ】に入る。当初は桜童子とコンビを組み<ブレイドシンガースタイル>を選択していた。<大災害>後ユイと組むようになってから、自分の依存心の強さに気づき<ヴァチュオーソ>目指し、たとえ一人であっても強くなると決意する。
・サブ職業<細工師>
シモクレンが打つ刀の、鞘や束に使う拵えを主に製作。指先が器用な上、音感も良い。シモクレンがまだ<刀匠>に上位転職する前に作った剣、<舞い散る花の円刀>が風切り音を発していることに気づき、白兵武器でありながら楽器である剣となるよう細工した。<エルダーテイル>の常識の枠にとらわれない柔軟な発想をする。
・本名<佐倉莉愛~サクラリア~>/高校生
物事にまっすぐ向き合う純粋さと、恋愛気質の強い女の子な精神性と、臆病ながら豪胆な度胸を程よいバランスでもつが、人によっては「ぶりっ子」と捉えられてしまうことも。それは成長過程におけるほんの断面にすぎない。力の強さではなく心の強さをもとうとするところに本質があると言える。
・若干語尾が伸びるくらいの、ごく標準的な女子高生の言葉遣い。
一人称:私。桜童子には崇拝に近い感情を抱いているためか「にゃあ様」とテンション高く呼び続けているが、あとは実に穏やか。容姿が可愛らしいのでたくさん男子から告白されるが、リアル男子には一向に興味がなかったため誰とも付き合ったことがないという。とあるゲームキャラクターの主人公が好きで桜童子と同じように「様」をつけて呼ぶが、本編で語られることはないと思われる。
・装備/楽器剣<舞い散る花の円刀・改>
<舞い散る花の円刀>に指貝と開閉板を取り付けることで、三色の風切り音を発生させることに成功。<楽器職人>バジルによって<楽器>と認定されたことにより、<楽器>のタグが増える。(当時、音の鳴るものを楽器職人が製作すれば<楽器>扱いになることを誰も知らなかった。)シモクレンとバジルとサクラリアがメンテナンスをすることで、楽器としての効果や剣としての効果も蘇る。
■ハギ/神祇官/法儀族/男
・【工房ハナノナ】初期メンバー
<神祇官>の式神はぴらっぴらの紙人形で、欧米のアニメーションのような動きをするものが一般的。ハギは特殊なクエストの報酬として童形の式神と鳥型の式神を得た。これが<ヤクモ>と<ハトジュウ>である。それでも、ブラウニーやグレムリンほどの能力しかなかったが、<大災害>後は言葉を理解するようになった。
・サブ職業<符術師>
当初は<刻印呪師>で、シモクレンの作った刀に属性を付与する係であった。<大災害>後は刻印の良し悪しで刀の質に影響が出るようになってしまったため、<フォーランド>行きの直前に<大地人>符術師に師事し、転職した。自身で作った符は<断ち得ぬ人形の鎖>のみ。結界内部に貼って使用。
・本名<萩原薫樹>~ハギワラシゲキ~/社会人
好戦的な性格を持ちながらも、人への接し方は常に穏やかである。その大人な対応とヤクモを連れている様子から「ハギパパ」とあだ名がつく。頭を下げることに関しては自他共に認める超一流。ただし、交渉がうまいかというとそこまでではない。営業の成績は推して知るべしである。
・のんびり口調で私やボクを使い分ける。
一人称:私、ボク。バジルと組んで【工房ハナノナ】の良心(ツッコミ役)として振舞うことが多いが、他メンバーにとってはよきお兄さん。<大災害>直後に瀕死のところをナカスのギルド<PINK SCANDAL>に拾われたが、その中心人物であるイングリッドに見初められるなど、隠れた人気もある。
・装備/(式神)<式神童>ヤクモ・<式神鶏>ハトジュウ/(護符)<現身符>・<断ち得ぬ人形の鎖>
装備は和服のみでほぼ防御力の向上は見込めない。加えて法儀族の体は打撃ダメージに対して非常に弱い。装備で防御性能を高めるよりも、いかに結界術を強力にしていくかが彼のテーマ。
■ディルウィード/妖術師/ハーフアルヴ/男
・【工房ハナノナ】初期メンバー
年の離れた姉が<エルダーテイル>を導入したのがきっかけで、中学生時代からのプレイ歴有り。勉強と部活とゲームとを両立させるため生産職として細々とプレイするスタイルだが、長期休業中にはリバースエンジニアリングして魔法の研究をするなど研究には余念がない。【工房ハナノナ】には<木工職人>の先輩に誘われて加入。
・サブ職業<魔具工匠>→<採掘師>→<機工師>
大災害後、<魔具工匠>では何も製作できなくなってしまったため、ヨサクの影響から<ルークィンジェ・ドロップス>を追うために<採掘師>に転職。しかしまったく成果はなく<機工師>を目指して<パンナイル>を訪れたが、大災害後最初の正月に巻き込まれた<死霊たちの騒乱事変>で大活躍を果たす。
・本名<井ノ戸空慈雷~イノトクジラ~>/高校生
普通科だが情報処理系の授業を選択。興味の方向はロボット工作なのだが部活動はサッカーであったり、休日に菓子作りに励んだりなど、彼が器用貧乏と言われる所以である。実際のところ、イタドリが<料理人>にならなければ、【工房ハナノナ】は彼が作るおいしい料理に舌鼓を打ったに違いない。
・口伝<魔導を紡ぎ直す者>~カクテル・シェーカー~
魔法の動作・範囲・効果・演出は命令文に従っているとの考えの元、それを詠唱・歩法側から操作し、既存魔法を命令文レベルで分解・調合する。
作成した魔法カクテル
・<騎士の巡歴>~ナイト・ツアー~
作成する魔法陣を25分割し、チェスのナイトの歩法で陣を形成することで完成する移動阻害呪文。
使用する魔法ベース<サンダーボルトクラッシュ>
混合する魔法<ブリンク>+<ロバストバッテリー>+<スペルマキシマイズ>
・人当たりのよいさわやか系男子の口調
一人称:おれ。年の離れた姉<依月風>の影響もあってか、言葉の半分は優しさと思いやりで出来ている。しかし、だんだんと【工房ハナノナ】のメンバーの影響が強くなっている。
・装備/
電子部品のような文様のあるローブの由来は不明。これに描いているクジラの絵は桜童子によるもの。ローブの下に防具らしきものを付けているようだが、<魔具工匠>時代に作成したものか。いろいろと不明。
■ヴィバーナム=ユイ=ロイ/大地人/ヒューマン/男
・【工房ハナノナ】2期メンバー
サクラリアが<ツクミ>でさまよっている頃に出会った大地人少年。<大災害>前後に<古来種>と<典災>との接触があったらしいので<拡張パック>との何らかの関係があると思われる。最初は<古来種>から譲り受けたサイズの合わない鎧に藁を詰めて装備していた。
・メイン職業<暗殺者>→<武闘家>
彼に技を授けたという<古来種>が<暗殺者>出身だったため、その技を使っていた。ただし、受け継いだ鎧は<古来種>専用であるので、ただの重石としてしか機能しなかった。<古来種>を目指し強くなる道を探す彼は、【工房ハナノナ】と何度か冒険を共にした<冒険者>ヨサクに師事し、転職を果たす。
・人懐っこい少年口調。
一人称:オレ。【工房ハナノナ】では一番年下で全員に「あんちゃん」「ねえちゃん」などをつけて呼ぶ。サクラリアと行動をともにすることで<冒険者>の「常識」も身につけつつある。しかし「<古来種>を目指す」という筋は一本通っていて、ここだけは決してブレない。
・装備/<爆砕の旋棍>
ヨサクから譲り受けた秘宝級装備。<フレーバーテキスト>の効果で<タイガーエコーフィスト>との相性は抜群。キック主体のビルドでありながら、これを用いた攻撃は敵を一撃で倒すほどの破壊力を有する。
■イクソラルテア/盗剣士/猫耳族/女
・元<パンナイル>ドンキューブの森屋敷使用人・現【工房ハナノナ】居候
<大災害>直後、龍眼により在野の<冒険者>をスカウトするため東方に派遣され、<サンライスフィルド>に至る。その後の旅を共にし、【工房ハナノナ】に所属することを希望する。また、<大災害>から約1年経った3月、アイテムの効果により<冒険者>に変貌する。
・サブ職業<調教師>
元は<パンナイル>の<冒険者>施設、【ドンキューブの森】の使用人として雇われていたため、職業は<二級市民>であった。<調教>の能力を持っていたことから<剣牙虎>山丹とともに生活する。しかし<冒険者>になったことで職業が<盗剣士>となり、サブ職業は<調教師>となった。
・通称<イクス>/<シルバーイクス>
耳は前傾したいわゆるスコ耳。頭から尾の先まで黒い毛並みだが、首元にだけ白いふさふさの毛がある。この二つがコンプレックスで帽子や襟巻きを着用していたが、正式に【工房ハナノナ】に入ることに決めてからは、露出が増えるようになった。首飾りの影響で全身銀色の鎧をまとった姿に変身することがある。これは<シルバーイクス>と呼ばれる。
・猫人族公用語尾の<にゃ>をふんだんに用いる。
一人称:イクス。自分のことをイクスと呼ぶ。「サ」と「ソ」の微妙な中間音がイクス自身面倒なためだと考えられる。
・装備/<二姫の竪琴の糸巻き>の首飾り
強力な<獣を獣ならざるものに変え、人を人ならざるものに変える呪い>によって装備したもののステータスや見た目、能力に影響を与える。先端に<ルークィンジェ・ドロップス>がはまっているが、<大災害>前は<魔晶石>だったという。<ウフソーリング・トライアングル>のキーアイテムの一つ。
・従者/山丹
召喚笛で召喚する<召喚獣>の一種だが、二十四時間を越える召喚継続が可能であるためほぼ従者と化している。
■きゃん=D=プリンス/吟遊詩人/猫耳族/男
・【工房ハナノナ】2期メンバー
<シュリ紅宮>のあたりで、日がな一日楽器を弾くというゆるーい日々を送っていたが、【工房ハナノナ】とともに<典災>と戦ったことから加入を決意。
・本名<喜屋武皇子~きゃんこうし~>/
真顔で冗談を言うので、どこまでが真実かは明らかではないが、きゃん=D=プリンスのDは母方の苗字である「大工廻」からきているらしい。読みはだくじゃくではなくダイダロスだと言っているが、そこら辺が嘘くさい。ちなみにきゃんDのイントネーションは「キャンディキャンディ」と言ったときの最初のキャンディと同じイントネーションで言ってほしいとのこと。
・ウミトゥク・マヅル・カニハンディーン・クガニ
彼らは<フィジャイグ地方>に暮らす【工房ハナノナ】の仲間である。