第四章 ハーレム成立!?
俺とアマテラスは、ルーナについて行き、ギルドへと着いた。
そのギルドは、赤のレンガがオシャレな30メートル近くの結構大きな建物だ。
一番上には、赤色の旗があり、ライオンの紋章が描かれていた。
「さあ、入るぞ」
ルーナは、ドアを開き、俺を招いた。
「ようこそ! 私達のギルド<<覇王の牙>>へ!」
どうやら、ライオンをモチーフにした、名前らしい、まあ、悪くないな。
「オオーーイ!! ルーナが帰って来たぞ!!」
「何!? ルーナが!? お帰りー!! 仕事お疲れさん」
中では、酒が良く似合う、大男が、わいわいと、叫んで酒を飲んでいる。
「さあ、こっちだ、まずは、ギルド介入の手続きをしなくては」
「あ、うん」
「やはり、緊張するか? すまいな、騒がしくて。だが、すぐに慣れるだろう」
ちょっとした、会話をの後、俺とルーナは、ギルドの受付へと、足を進めた。
「ようこそ、ギルド<<覇王の牙>>へ、新人さんですか?」
「あ、はい。ギルドに入りたいんですが……」
俺が、そう言うと、ルーナが割り込んで、受付嬢に。
「コロナ、こいつは、私の紹介だ。空間魔法を操る、魔法使いだ」
コロナは、目を丸くした。余程、驚いたのだろうか。
それにしても、あまり、空間魔法だので、目立ちたくないな……。
「本当ですか!? そのお話」
「え、あ、はい。一応、空間魔法使いです」
「ぜひ、入ってください! 歓迎します! 否、大歓迎します!!!」
コロナは、俺の手を両手で、がっしりと握り、そう言った。
「そ、それは、どうも」
リアルだと、かなりドン引きされる様な、積極性だ。
握力も強くて、さっきから、手が結構痛い。
「では、手続きを行います。まずは、お名前を聞かせてください」
「ユウキ・カミシロ です」
この世界、名前とか英語表記だから、これでいいよな?
ちょっと、心配だが。
「ユウキ様ですね。魔法は空間なので、メインウエポンは、どのような物ですか?」
「撃銃と、ナイフです」
「しょぼいですね」
「酷っっ!!」
即答が、酷すぎる。そんなに、クソ武器なのか?
俺は、ちょっと、腹を立て、手続き完了を待っていた。
「OKです! 手続きは完了しました。ユウキ・カミシロ 以下の者を……」
「ちょっと、待って!!」
「へあ!? 何ですか!?」
「こいつも、よろしくお願いします」
俺は、アマテラスを両手で抱っこして、コロナに見せた。
この、神秘的な可愛い姿を。
「獣族の方ですね、お名前は?」
「アマテラスにゃ」
「はい、では、今度こそ、ユウキ・カミシロ アマテラス 以下の者を」
「ちょっと、待ったー!」
「も、もう! 今度は、何ですか!?」
「あ、遊んでみたかっただけです!」
「…………殺しますよ?」
「すみません……」
コロナの、殺気を感じたので、俺は、すぐに謝った。
「では、ユウキ・カミシロ アマテラス 以下の者を当ギルドの、一員と認める」
「おめでとう! ユウキ。さっそく私のチームに入ろう!!」
「チーム? 一緒に仕事をする、仲間のことか?」
「うむ! 私の率いるチームに入って、共に仕事をしよう! 皆、良い奴だから、すぐに仲良くなる」
まあ、ルーナは、根はしっかりしてるし、大丈夫そうだ。
ボッチは、嫌だし、チームに入ろう!
「入る! チームに入るよ!」
「よし! なら、さっそく紹介しよう、こっちに来い」
俺は、ルーナの後に続いた。改めて見ると、ギルド内は、広々しているし、設備なども、整っているようだ。ひとまず、安心だ。
2階の、廊下を歩いて行くと、チーム;ローブ軍団というのが、書かれている部屋があった。
変わった、チーム名だなと、微笑していた。
「着いたぞ、ここだ! チーム;ローブ軍団 が私達のチームだ!」
「え、ええええええええええっっ!? ここだったの!?」
マジすか、俺ちょっと、笑ちゃったよ!!
一体、どんなチーム何だ!? 怪しいというか、独特というか……。
すると、ルーナが、扉を開き。
「皆、紹介する! 空間魔法使いの、ユウキと、獣族の、アマテラスだ!」
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いしますにゃ」
俺と、アマテラスは、一礼をし、敬意を持って、挨拶をした。
すると、イスに座っていた、長い白髪の、白いローブをまとった女性が、こちらに近づいてきた。
「はじめまして。私は、ルーン・アステローネ。加護の魔法使いです、よろしくお願致します」
ルーンが、挨拶を終えると、ベットで寝ていた、赤いセミロングの髪に、茶色のローブを身につけている、女性が起きて、その場で挨拶をした。
「私は、ペローナ・アステインだ! 炎の魔法を使うよ、よろしくな!」
「よ、よろしく! 皆、ローブ着てんだな、俺は、どうすれば?」
ルーナが、笑顔で、真黒のフード付きのローブを、渡してきた。
「これなんか、どうだ!? 似合うと思うが……」
「確かに、俺のイメージだ。ありがと! 大事にするよ!」
俺が、ルーナにお礼を言っていると。
ペローナが、アマテラスの獣耳を、わしゃわしゃと触って遊んでいる。
「アマテラスちゃん、可愛い!! お姉さんと、遊ぼうー!!」
「い、嫌ですにゃ、ご主人がいいですにゃ」
アマテラス、お前、やっぱり、いい子だ!!
マグロの缶詰あげるから、今は我慢だ!
すると、ルーンが、俺の方へ、近寄り、俺の肩や、胸をペタペタと、触り。
「ユウキ、私の使う、魔法は覚えてるよね?」
「は、はい。加護の魔法です!!」
ルーンは、息を荒くして。
「加護の魔法はね、皆を回復させて、元気にする魔法なの。下の息子さんも、元気になる魔法も、あるけど、使う?」
「い、いえ! け、結構です!!」
何だ、このチーム!? 危ない人がいるんだけど!? 見た目との、ギャップありすぎ!!
つか、この、チーム…………。
男、俺だけえええええぇええぇぇぇぇぇ!?