第十九章 どうやら、異世界ではなく、未来だったようです
「なぁ、クレープ。魔王の居場所を教えてくれるか?」
俺は、痺れて動けないクレープの額に、撃銃を当てて言った。
「ふん、誰がそんなことを言うもんですかっっ!! こ、殺すのなら好きにすれば!!」
「いやいや、死よりも苦しい、苦痛を与えようかなぁ、なーんて……ニヤ」
「ひっっ……」
俺は、ダーク・フォスティルで、クレープの服の右肩部分を破いた。
クレープは「きゃあっ」と言いつつ、頑張って耐えていた。
何時までもつか楽しみだ……。
そして、次々と服を少しずつ、少しずつ、破いていった。
十分ぐらい経過しただろう。
クレープの姿は、もはや十八禁ギリギリだ。
残す部分は、胸部の乳首部分と、股間のあれ部分ギリギリだ。
胸に関しては、超ギリギリなので、ワガママボディを隠し切れていない。
うむ。実にいい眺めだ。
「ユウキ……あなた……あなたって人は……」
「えへへ、ユウキって青年期でも変態だったんだぁ」
「ご、ご主人っっ。そ、そんな過激すぎますにゃっっ」
おっと、エミルの視線が仲間を見る眼ではなく、敵を見る眼に変わっている。
そして、アイナは青年期など、意味不明なことを言っているが……はて?
アマテラス、おまえ何、顔赤くしてんだ……。
まぁ、そろそろ止めた方がいいな。
魔王の居場所をさっさと……。
「って。あれ!? いないっ!! どこにいった!? まさか、あの格好で……クソッ」
「ご主人……。クレープさんから、伝言を預かってますにゃ」
「何て!?」
「この借りは、いつか絶対返す。それから、町の通り魔に聞けば、魔王の居場所が分かるかもね。それから私の年齢は十九よっっ。BBAじゃないんだからっ」
「あいつ、十九だったの!?」
「そこじゃなくっっ……通り魔が魔王と関係している事に驚いて下さいにゃ!」
「お、おう。そうだったな」
なるほど、これは一旦町に戻る必要があるな。
そして、通り魔に話を聞く。しかないか。
俺は、銃をしまって。皆に告げた。
「これから、町に戻って、通り魔について調べたいと思う。協力してくれ」
「もちろんよ! それで、アイナはどうするの?」
「その前に、一つ確かめたい事があるんだ」
アイナはそう言うと、俺に急接近して来た。
そして、言った。
「あなた、本当にユウキ? 空間魔法使いの」
「ああ。そうだ」
「ローブ軍団のメンバーの名前は?」
「ルーナ、ペローナ、ルーン。ってどうしておまえがそれを!?」
「それは、私が説明しますにゃ!!」
アマテラスが言った。
まったく訳が分からない。別の世界の住人が何故、ローブ軍団を……。
「ご主人。どうやら私達は、未来に転送されたようですにゃ」
「はあぁっっ!? どうして!?」
「それは、分かりませんにゃ。しかし、アイナさんの発言によれば恐らく……」
ここが未来なら、アイナの発言の意味は理できる。
だが、何故ルーナは誘拐されたのだ? どうして未来に?
何か、理由があるのだろうか……。
「まぁ、私はユウキに着いて行くことにするよ。彼氏の手伝いはきちんとやらなきゃ」
「は? 彼氏? んん!?」
「うん。そうだよ。もっとも、こっちのユウキは死んだと言われてるが……」
「は!? 俺死ぬのかよ!?」
もう、何がどうだか、訳わかんねぇよ。
考えるのは止めよう。
とりあえず、通り魔の情報収集に励むことだ。
「とりあえず、帰ろうぜ。腹減って仕方ねぇ」
「「さんせーーい……」」
元気のない返事が、さらに俺達のテンションを下げた。
俺達は、宿に帰り。
最初は飯にすることにした。時刻は太陽を見る限り、昼過ぎだろう。
そして、らしき所に行き、椅子に座った。
「皆、何食べる? 俺は、この、オークステーキにするけど」
「私は、サンドイッチにするよ」
「んじゃ、私は、チョコレートパフェー!!」
完全治癒のアイナって、かっこいいわりには、子供っぽいんだな。
まぁ、可愛いに越したことはないが……。
ん? さっきからアマテラスの様子がおかしい。
なんか、泣きそうな雰囲気が……。
「ご、ご主人。この宿……マグロの缶詰がありませんにゃ……」
「な、なにいいっっ!?」
なるほど、そう言うことかっっ……。
非常にマズイ事態だ。可愛いパートナーの機嫌を損ねるなど、主として……。
「ご、ご主人……。オークステーキ一緒に食べてもいいですかにゃ……」
「お、おう。もちろんだ。俺ので良ければ……」
「あーーっ。ズルーイ! 私の彼だぞ! 浮気は許さんぞっっ」
「いやいや、そこは我慢してやれよっ。可哀想だろ。ったく……。なぁ、アマテラス……あ、アマテラス?」
アマテラスの様子がまた、おかしくなった。
何か、こう。猛獣の殺気と言うか……ヤバいものを感じる……。
「ご主人は、私のですっ。誰にも渡しませんにゃ!!」
おお、嬉しいこといってくれるなぁ。
そして、いつも以上に獣耳が、ピンッと伸びている。
「いーーや! 私のだっ。だいたい、ご主人って何だよ!? なに? SMプレイでもやっちゃてるわけー?」
「おいっ。何をバカなことっっ!!」
「はい、そうですにゃ。そんな領域とっくに超えてますにゃ!!」
「いや、おまえも何言ってんの!? 俺の評判悪くしないでっっ!!」
俺が叫ぶと、二人の視線がこちらに向いた……ゴクリ……。
そして、どんどん距離を詰めてきた。
「ねぇ。ユウキはどっちなの? もちろん私よねっ!?」
「いやいや、ご主人は私を選びますにゃ。ですよね、ご主人?」
くっ…………これは、俺に、年上完璧ボディ&無邪気なお姉さんと、獣耳と尻尾の可愛い、健気な幼女のどちらかを、選べという事か……。
厳しい。俺にはどちらも、選べない……。
が、この状況でそれは、許されないだろう。
だったら、俺は…………。
……………………俺はっ!!




