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最狂の異世界転生記録  作者: 黒髪夜斗
異世界で異世界転生―ルーナ救出編
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第十五章 死者の谷に遠足だ!

 俺は宿の部屋で目が覚めた。

 ベットの上で寝ていた。視界には、アマテラスとエミルがいた。


「あれ……そいや、仙人は?」

「仙人が倒れたあなたを運んで来てくれたの」


 仙人、怪力だな。つくづく恐ろしいよ。

 さて、起きるか。速く死者の谷に行かないと……。


「まったく、あなた四日も起きないから心配したんだから」

「は? 四日!? こうしている場合じゃない、死者の谷に行かないと」

「ご主人、まさか、ルーナさんの手掛かりが!?」

「正解。だから速く行くぞ」


 俺がベットから、跳ね起き、部屋から出ようとドアノブに手をかけると。

 エミルが俺を止めた。手を握って。


「待って、危険すぎるわ! 死ぬかもしれないのよ!!」

「それなら、それで構わない! 何もしないよりずっといい!!」


 俺は、エミルを突き飛ばすように言った。

 だけど、分かってくれ。俺は絶対に助けたいんだ。

 雪奈に似ているからなのが、理由になっているが。


 それでも、あのギルドに帰りたいんだ。

 何をしてでも。これから、たくさん思い出を……。

 まあ、エミルの気持ちは分からなくこないが。


「なら、私も行く! 魔法には自身あるもの」

「頼もしいな、ありがとう」


 全員の意気が合ったところで、俺達は死者の谷に向かった。

 兵士が、2000人全滅したと言っていた、これはモンスターの仕業ではないはず。

 多分、魔王の幹部の仕業だろう。


 もしかしたら、本当に死ぬかもしれない。

 だけど、そんな事関係ない。

 俺は絶対、ルーナを助ける。



            ―死者の谷―


「一言で言うと、オカルトだな」

「いや、変な事言わないで、幽霊とか、幽霊とか!」

「ご主人は、幽霊とは言ってないですにゃ」


 エミルは意外とビビりだった。可愛らしいと言うべきか、以外と言うべきか。

 とりあえず、俺は足を進めた。

 なーんか、変な気配を感じるな……。


 もう、十分ぐらい経つが、一体もモンスターが出ない。

 もしかすると、敵が待ち構えているとか……待ち伏せ?

 なら、俺達今、危険な状態じゃないか?


 すると、殺人鬼のような鋭い、殺気を感じた。

 振りかえると、そこにいたのは……。

 赤い鱗、紅の翼、黒い瞳。


 間違いない、あれは神話やゲームで出てくる……。

 ドラゴン! 多分、あいつ吠える、モ〇ハンでも吠えてるもん、あいつ。


「皆、耳を塞いで伏せろー!!」


 俺の叫びにビクッとした二人だが、すぐに指示どうりにした。

 俺も、焦らず冷静に対処した。


「ガアアアアアアアアアア!!!」


 まさに、轟音の如く。うるさすぎる。

 耳が千切れそうだ。

 鳴りやむと、俺は叫んだ。


「レッツ、ハンディング!!」

「れっつ、はんでぃんぐ?」

「討伐するぞ! ってことだよ、行くぞ」


 俺は、右手を突き出した。

 そして。


「黒炎弾!!」


 咄嗟に思いついた、遠距離攻撃。

 文字通り、黒炎の弾。弾状の黒炎を作り、掌から放つ。

 黒炎はドラゴンの頭ぐらいのデカさだ。


 因みにドラゴンのデカさは、20メートル位だろう。

 黒炎は、まっすぐ飛び、ドラゴンに直撃した。

 に見えたが、ドラゴンは翼で防いでいた。さすがだ。


「聖水の衝撃アクア・ビート!!!」


 エミルが叫び、両手を前に突き出していた。

 その手からは水の円盤が現れ、無数の衝撃ビートが出た。

 綺麗な魔法だ。エルフに相応しい魔法だと言えるだろうな。


 衝撃は、ドラゴンの胸部をしっかりと捕えた。

 ドラゴンの態勢が崩れた。


「私も手伝いますにゃ!」


 アマテラスは麻銃を取り出した。そして、ドラゴンに何発も発砲した。

 銃弾は、ドラゴンの腹部辺りに着弾した。

 その後、麻痺がドラゴンを襲い、ドラゴンは硬直した。


 よし、このまま直接殴れば、ドラゴンは黒の炎の餌食だ!

 俺は、アマテラスを肩に乗せ、空間魔法を使った。

 そして、ドラゴンの背後に移動した。


「じゃあな……黒のファイヤー・デスニタス!!!」


 右手の黒の炎は、ドラゴンに燃え移り、ドラゴンは地に倒れた。

 炎は消えることなく、肉片も残らず燃やし尽くした。


 ああ、なんとか倒せたが、無傷ですんだのが、ほぼ奇跡だよな。

 ああ、考えてみりゃ、俺ってめちゃくちゃ強いんだな。

 ああ、さすが、チート魔法に、チート魔力、恐るべし。


「はあ、ユウキ、あんたすっごく強いのね!」

「それはもう、ご主人ですからにゃ!」

「ようやく分かったか、俺の強さが……我こそは、闇に仕えし……」


「アマテラス、いこーか!」

「はいにゃ」

「まってぇぇぇぇ!! 恥ずかしいじゃないか!」


 俺が厨二セリフを言いきる前に、呆気なく無視されたこの屈辱。

 胸に刻んでおこう。大切な黒歴史だ。

 

「んじゃ、早く魔王の幹部見つけようぜ!!」


 そう言うと、アマテラスとエミルの俺を見る、眼の色が明らかに違った。 

 ん? 何だその目? 怯えてんのか? ハハーン!


「ユウキ、あなた……お、お、お腹!!」

「お? 確かにお腹空いたな! 腹と背中がくっ付きそうだ!」


 と、俺が腹に触ろうとするが、触れなかった。

 あれ? もう一回触ってみる……触れない。

 不思議に思った、俺は自分の腹を見た。


 おいおい、腹と背中がくっ付くって、腹と背中に大穴開いてんじゃねーか。

 え? 大穴!?


「ぐほぉぁっっ!! い、いつのまに……」


 気持ち悪い、口から血が、溢れ出てくる。やべ、死にそうなほど痛い。

 脳内麻薬、分泌しなきゃ。

 つか、何で穴開いてんの……。


「は~い! こんにちは、大穴を開けた犯人は、あたしよ~」


 俺は、意識を失い、その場に倒れ込んだ。

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