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①Leveler  作者: 日暮之道吟醸
第二章 現実は厳しい
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守護獣

遅くなりました。


パソコンに続いて携帯まで不調になりはじめたんでしが(T-T)


今回も短くてごめんなさい。

 この世界に来て、何度仕方がないと自分に言い聞かせただろう。辰巳は膝を抱えて座り、ベヒモス・オーガの卵を見つめていた。

 仕方がなかった。ベヒモス・オーガを倒してしまったのは紛れもなく辰巳なのだ。ならば責任を持つしかない。

 しかし、バーサク状態の魔物をどう育てればいいのだろうか。

 今後の生活に不安しかない。


「っはぁぁぁぁぁ」


 辰巳が盛大に溜息をついたとき。


 ピシッ――。


 懐かしい音が響いた。しかし、次に響いた音は辰巳の記憶にはないものだった。


 ガンッ。

 ガンッ。

ガンッ。

 

何かが殻の中でぶつかっている。


 ガガンッ。

 ガガンッ。

 ガガンッ。


 音の度にすごい勢いで卵に罅が入っていく。そして――。


 バリッ。


 卵が割れた。と、同時に何かが殻を突き破った勢いのまま木に激突し、そのままドシンッと尻餅をついた。


「ガボッ」


 頭を振って起き上がり、辺りを見回す。その動きは実にのんびりとしていた。ようやく辰巳に気付くとのっそのっそと近づいてくる。それは辰巳の前まで来ると、器用にぺたんと座った。


 大きさは辰巳の身長と同じくらい。真ん丸な体に捻れた角。短い尻尾に短い手足。そして草食獣の癖に無駄に生えた鋭い牙。すこし厳つい顔の小さなベヒモスがそこにいた。


「バーサクにはかかってないのか?」


 暫く、観察していると辰巳は違和感を覚えた。

 目の前のベヒモスからは、先ほどまで戦っていたベヒモス・オーガの荒々しさが感じられなかったのだ。


 物は試しと辰巳は【情報強奪】を使う。すると、直ぐに辰巳の脳裏に目の前にいるベヒモスの情報が流れ込んできた。そこには『狂乱する聖獣(ベヒモス・オーガ)』の名はなく、代わりに『聖なる守護獣(ベヒモス・ガード)』という名が刻まれていた。


「ベヒモス・ガード?」


 また聞いたことのない魔物だった。

 自分の知らない魔物がこの世界には多すぎる。

 一抹の不安が過ぎるが、それも直ぐに頭の片隅に追いやった。


 今考えなければならないのはそんなことではなかったからだ。

 勿論、ベヒモスのこと――。


「そういえば『火喰い蜥蜴(レッド・リザード)』を討伐すんの忘れてた」


 でもなかった。

 最初に遭遇したレッド・リザードは、ベヒモスによってミンチになってしまったため、もう一度探さなくてはならなかった。罰金は怖いのだ。


「服もボロボロだな。帰ったら真っ先に服屋か」


 辰巳は帰った後のことを考えながらベヒモス・ガードを一撫でして、レッド・リザードを探しに森の奥へと入っていく。


「ガボッ」


「ぷい」


 プルティナとベヒモス・ガードは出来ているのかわからない会話をしながら、笑いあっていた。

お読みいただきありがとうございます。


携帯はやっぱり打つのが大変です。

しかし、次回からはなるべく長くかけるようにします。

あと早くもね笑。


そういえばこれパソコンでもちゃんと読めてますか?あと読みやすいですか?

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