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夏祭り

今回は付き合ってる前提の水玄ですよ!楽しんでいってぇ!













水玄ぷまぁ(^p^)


 様々な屋台が連なり、様々な音が溢れる中、物語から切り抜いたかのような者達が集まっている所があった。

「おい、どんだけ食うんだよお前」

青い髪に青い瞳、青龍柄の打ちかけに紺色の襦袢。けだるそうな目の美丈夫。

「そうそう。お金大丈夫なの?・・・って、大丈夫か」

黄色の髪に黄色の瞳、向日葵柄の明るい着物が、明るい笑顔に似合っている美男子。

「いいじゃありませんか。ほら、食べます?美味しいですよ」

白銀の髪と瞳、黒に銀色の刺繍の入った着物に、結わえられた銀髪。項が艶かしい美女。

「ちょっと、私は男ですよ?」

「誰に向かって言ってんだよ」

「ええ、ちょっと」

「それよりさ!2人とも!せっかくの夏祭り、楽しもうよ!」

キラキラと笑顔を輝かせて言う夏花。2人もその言葉に頷く。

「そうだな。何する?」

「僕ナンパしてくる~」

「俺は射的してくる」

「私は水龍君と居ますね」

「うん。それじゃ!・・・・・・ねえねえそこの――」

夏花は早速ナンパをはじめている。

「さ、行きましょう」

「ああ」

傍から見ればとてつもない美男美女のカップルなのだが、双方とも男である。

「ああ、ありました。一回500円ですって。安いのですか?高いのですか?」

「高いんじゃねーの?まあやるか」

2人とも千円札をだし、射的の銃を構えた。

「お、お前って狙撃系なのな」

玄武の構えが様になりすぎていたため、水龍が言う。

「ええ。貴方は、近距離ですか」

「まあな」

そして、2人同時に撃つ。軽快な音が響き、大きな熊のぬいぐるみと、プリンの形のぬいぐるみが落ちていった。

「なんで熊のぬいぐるみなんだ?」

カランコロンと下駄を鳴らして歩く玄武に水龍が問うと、

「可愛いでしょう?」

と答えた。玄武は両腕がふさがるほどの大きな熊のぬいぐるみを抱きかかえて、熊の手をちょいちょいと動かして見せた。無邪気な笑み付きで。

「ああ。ぬいぐるみがか?それとも、それを持ったお前がか?」

こちらも、見るものが卒倒しそうな笑みをつけて言う。

「・・・・・・私が、ですか?考えていませんでした」

虚をつかれたかのような顔をした後、少し頬を赤らめて、目を逸らした。

「・・・・・・・・・・・・誘ってんの?」

「な!さ、誘ってなんか・・・!」

顔を赤くし、ぬいぐるみを抱く腕に力が入る。

「・・・やっぱ誘ってんだろ」

「そんなつもりは・・・っ!」

ふと玄武が辺りを見渡すと、人気の無い神社の陰になる所だった。

「・・・キスぐらい、いいだろ?」

「え・・・ですが、人に見られたら・・・あぁ、この格好じゃ女性にしか見えませんね・・・」

「そう言うk「あれ~?2人ともこんな所で何やってんの~?」チッ」

水龍がけだるそうな目を鋭くして睨む。玄武は些かほっとしたような目で黄色い乱入者を見る。

「え?何で僕こんな扱いなの?え、ちょっと睨まないでよ水龍」

「それより、可愛い女性は捕まったのですか?貴方の容姿なら幾らでも相手が見つかりそうなものを」

夏花は頭を掻きながら言う。

「いや~・・・相手の娘がいいのが見つからなくってさ~。それより、玄武さんに似合いそうなの買って来たんだ!ほら!」

夏花が手に持っていた狐の面を見せると、玄武はそれを受け取り、頭の右側に着けた。

「気に入った?」

「・・・・・・悪くはありませんね」

「気に入ったんだ。良かった」

突然、大きな音と共に色とりどりの大輪の花が夜空に上がった。月の無い夜空に一層映える。

「綺麗ですねぇ・・・」

「ああ」

「あ、僕あれが好きかなー!」

夏花が花火に目を取られている中、そっと水龍の手に触れた華奢な白い手に、水龍は自分の手を絡めて、赤くなった顔を手に持った扇で隠しているだろう恋人の頬に軽く口付けた。






 勿論、玄武が花火を眺める余裕が無かったという事は、言わずもがなである。









書いてて楽しかった!言いたいことはそれだけさ!

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