1970年代の世界(確定世界線)
総論:この世界の1970年代とは何か
1960年代までに第二次世界大戦は終結したが、
• 明確な勝者がいない
• 敗者が完全に消えていない
• 新秩序を設計できる国家が存在しない
結果として1970年代は、
「戦争は終わったが、平和は始まらなかった時代」
となります。
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Ⅰ.世界構造の基本
覇権構造
• 超大国:存在しない
• 二極構造:存在しない
• 世界的同盟ブロック:弱体
代わりに存在するのは:
• 地域ごとの部分的安定
• 地域ごとの放置された混乱
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Ⅱ.ヨーロッパ世界
1.フランス(欧州)
• 戦争には勝った側
• しかし国力は消耗
• 国民の意識は「もう戦いたくない」
政策原則:
• ドイツの完全解体は望まない
• 欧州再戦を防ぐことを最優先
• 東欧・欧露の惨状には介入しない
国内:
• 経済成長は鈍い
• 社会不安と厭戦感情が強い
• 植民地帝国はほぼ消滅
フランスは1970年代、
「勝ったが、世界を動かす力を失った国家」
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2.ドイツ(国防軍系政府圏)
• 西・中部ドイツを支配
• ナチ体制は崩壊済み
• 親衛隊とは事実上断絶
特徴:
• 再軍備は限定的
• 経済復興を最優先
• 英仏との協調路線
国民感情:
• 罪悪感よりも疲労感
• 東方の惨状から目を背ける
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3.親衛隊支配地域(東欧・ヨーロッパロシア)
• 国家と呼べるか怪しい
• 国際社会から半ば無視
• 民族浄化とパルチザン戦争が継続
1970年代でも:
• 戦争状態が終わっていない
• ただし外部からの介入はない
ここは:
「地図にはあるが、世界には含まれていない地域」
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4.英国
• 本土を守り抜いた象徴的存在
• だが覇権は放棄
• 欧州の安定維持役
特徴:
• 外交は調停型
• 軍事力は抑制的
• 海洋国家としての自覚を再確認
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Ⅲ.北米世界(完全に別世界)
5.ヌーベルフランス(北米)
• 欧州戦争の影響をほぼ受けていない
• 工業・農業・資源が安定
• 社会は比較的楽観的
外交:
• 欧州フランスと文化的連帯
• だが政治的には距離を保つ
• 世界秩序の担い手になる気はない
位置づけ:
「静かに繁栄する文明の避難所」
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6.英領北米
• 英国の影響は残る
• だが実質的には独立国家群
• 北米内部の安定を重視
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7.新海(太平洋国家)
• 太平洋交易国家
• 日本連邦との結びつきが強い
• 北米の中で最も国際志向
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Ⅳ.東アジア:世界最大の未解決地域
8.日本連邦
• 核兵器を保有
• 戦争を生き延びた国家
• 拡張主義を完全に放棄
国家戦略:
• 海上交通の安全確保
• 周辺の不安定を管理
• 直接統治は避ける
国民感情:
• 戦争への強い忌避
• 経済復興と生活安定を重視
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9.中国(中華民国名義)
• 国際法上は統一国家
• 実態は:
• 内陸:軍閥内戦
• 沿岸:都市国家化
1970年代の中国は:
「世界最大の非統一国家」
列強の態度:
• 統一を期待しない
• 崩壊もさせない
• 利益の取れる都市とだけ関係
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10.朝鮮半島
• 大戦で全土焦土化
• 日本が南端を保持
• 残りは名目独立・実質空白
評価:
• 投資対象にならない
• 戦略的価値も低下
• 世界から忘れられつつある
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Ⅴ.ロシア世界
11.自由ロシア(シベリア)
• 皇族・亡命者・残党の国家
• 国家としては弱体
• 欧露奪還は不可能
生存戦略:
• 国境防衛
• 日本・北米との限定協力
• 内向き国家運営
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Ⅵ.核兵器と軍事の意味
核の役割
• 覇権獲得の道具ではない
• 最終防衛手段
• 使用は誰も想定しない
軍事衝突の主流:
• 局地戦
• 内戦
• 代理戦争ですらない「放置戦争」
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Ⅶ.1970年代の世界の空気
共通する感覚:
• 進歩への不信
• 国家への期待低下
• 大義なき政治
• 都市と地方の断絶
しかし同時に:
• 都市経済は成長
• 技術は静かに進歩
• 国境意識は薄れる
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総括
1970年代のこの世界は、
「世界大戦後の秩序形成に失敗した文明」
であり、
• 安定している場所は静かに繁栄し
• 不安定な場所は放置され
• 誰も世界を背負おうとしない
そんな時代です。




