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朝鮮南端での日本軍防衛戦と沿海州・朝鮮からの日本本土空爆と本土防空戦

■ 1. 朝鮮南端での日本軍防衛戦 ― 「朝鮮大包囲」と釜山防衛線

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▼ 独伊露中四国同盟の基本戦略

四国同盟の戦略はシンプルではあるが極めて危険なものでした。

「開戦初期に日本連邦中枢(本州)と外征軍を分断して、朝鮮半島で連邦軍

の主力を包囲殲滅する」

このため、以下の同時作戦が採られます。

• ロシア極東軍:沿海州から朝鮮北部に南下、咸興・元山へ電撃的侵攻

• 中華国民革命軍(蒋介石指揮下):満州・朝鮮北部へ雪崩れ込み、鉄道・

港湾を制圧

• 独伊の軍事顧問団と航空支援:作戦計画と航空戦力の連携を提供

日本連邦側は、連邦本庁(東京)と帝国陸海軍、さらに各自治領軍との連携

により、本来なら強固な防衛線を張れたはずでしたが――

満州正面で中露が想定より20〜30%速い速度で進撃し、日本軍は後退戦に追

い込まれる。

▼ 北部戦線:満州~平安道での崩壊

• 旧関東軍(日本連邦軍北方方面軍)は兵力分散と鉄道麻痺により、後退が

急務

• 咸興・清津・平壌まで一週間で到達され、後方の道路網も寸断

• 偵察機・連絡機不足により、包囲突破のタイミングを逸する部隊が多発

結果として、日本連邦軍は「遼東半島〜京城ソウル〜平壌ライン」を放

棄し、後退を余儀なくされます。

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■ 2. 「漢江―洛東線」の防衛 南端への総退却

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京城ソウルの放棄

京城の防衛は政治的象徴性が強かったが、軍事的には維持が困難となり、連

邦軍は開戦後2〜3週間で撤退を決定。

撤退はパニックには至らなかったものの、

• 中露軍の空爆

• 独製急降下爆撃機(Ju-87相当)の使い方が洗練

• 民間人避難と軍の後退が重なり道路混雑

によって、秩序だった撤退とは言えませんでした。

▼ 釜山大防衛線(洛東江防衛線)

日本連邦軍は、最終的に朝鮮南端の「釜山―馬山―蔚山」ラインを中心に防

衛線を構築します。

この地域が選ばれた理由

1. 天然の山岳地形が多く防衛に適している

2. 釜山・蔚山の軍港・重工業地帯が残存

3. 日本本土からの距離が近く海空補給が可能

4. 日本連邦艦隊の護衛下で輸送線を維持できる

ここで、日本連邦軍は以下の方針を取ります。

• 兵力の集中と塹壕・トーチカ・高射砲陣地の急造

• 北部から撤退してきた部隊の再編成

• 連邦内の支援(オーストラリア・ニュージーランド・新海から増援)

▼ 中露軍の攻勢は鈍化

中露側も補給線延伸によって攻勢速度を失います。

• 満州〜京城〜洛東江までの全線が長大

• 装甲部隊の燃料は満州・沿海州から輸送で逼迫

• 鉄道は日本側の撤退時破壊で暫定運用

• 日本海側には連邦海軍が強力に展開

つまり、満州・朝鮮北部での電撃戦の勢いは釜山近郊でストップします。

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■ 3. 日本本土への戦略爆撃開始

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▼ ロシアと中華の航空攻撃能力

主に沿海州の航空基地、そして占領した咸興・清津の飛行場が活用されま

す。

爆撃機はロシア製の大型機が中心で、

• ウラジオストク

• 咸興

• 清津

• 元山

から飛び立ち、日本海を横断して本州北部へ侵入します。

主要攻撃対象

• 新潟・金沢:日本海側の工業地帯

• 舞鶴:海軍基地

• 敦賀:補給・鉄道の結節点

• 大阪・名古屋(可能な場合)

しかし、航続距離の制限から、

関東地方や九州・四国は基本的に射程外

爆撃は日本海側の都市が中心

となります。

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■ 4. 日本本土防空戦 ― 「日本海上の戦い」

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▼ 日本連邦の防空体制

この世界では日本連邦の工業化や航空機技術は歴史上より高い水準にありま

す。

• 早期警戒:対空監視網と気球観測、電波探知の初期型導入

• 戦闘機:零戦系統の高性能艦上機の陸上運用

• 迎撃戦術:日本海側に迎撃拠点多数

また、日本連邦海軍は日本海での制海権を維持し、航空戦力を艦載機で補完

します。

結果として、爆撃機の撃墜率は高くなり、敵側は攻撃効率が急速に低下しま

す。

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■ 5. ロシア・中華側の戦略的問題

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1. 朝鮮半島南端で補給線が限界

2. 日本海で制海権を取れない

3. 空爆の損失率が上がり撤退が増加

4. 中華軍の損耗が激しく士気が低下

5. ロシア内部の反トゥハチェフスキー派が不満を拡大

つまり、彼らは初期攻勢の成功を活かしきれない状況に陥ります。

これは史実のドイツのバルバロッサ作戦と似た構造で、

初期突破 → 補給線延伸 → 停滞 → 反撃に脆弱化

という典型的なパターンです。

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■ 6. 日本側の反撃準備

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1941年末〜1942年初頭、日本連邦は以下の体勢を整えます。

• 連邦軍総司令部の再編

• 本土の戦時体制移行

• 海軍・空軍の大増強

• 英仏スターリングブロックとの物資協定

• ニュージーランド・新海からの航空部隊増援

さらに、アメリカ大陸側の新海(日本連邦自治領)は、太平洋側の拠点とし

て中露の海上補給路を脅かす潜在力を持っています。

▼ この後の展開予測

• 日本連邦軍は「釜山正面」で防御を固めつつ消耗戦に持ち込み、

• 海空から中露補給線を絶えず攻撃し、

• 1942年以降に「反攻作戦」に転じる可能性が高い。

この反攻は、

満州正面か、沿海州正面か、あるいは朝鮮西岸への逆上陸か

その選択が大戦後半の大きなテーマとなります。

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