■ 独伊露中“四国同盟”の成立 (1933〜1940)
▼ 前提:世界恐慌とブロック経済化
1929年〜30年代初頭、日本発の世界恐慌により各国がブロック経済化を進
め、
世界は次の三大圏に分裂する。
• 日本連邦ブロック(日本本土+新海国+東南アジア+太平洋諸島)
• スターリング・フランブロック(英国・フランス・英領北米)
• 孤立枢軸圏(ドイツ・イタリア・白ロシア・中華民国)
この最後の「孤立枢軸圏」が後に四国同盟となる。
「孤立」が共通の基盤となり、各国は日本・英仏ブロックに対抗するため、
互いに接近を開始する。
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■ 第1段階(1933–1935):ドイツと白ロシアの接近
● ドイツ:ナチズムが政権掌握
ヒトラー率いる国家社会主義ドイツ労働者党が政権を掌握。
外交方針は明確で、
• ヴェルサイユ体制破壊
• 欧州勢力圏の確立
• 日本連邦と英仏ブロックへの対抗
という三点に収斂していく。
● 白ロシア(ロシア帝国残存国家)
ヴランゲリ政権が維持していたが、
• 対日戦争敗北で失地が多い
• 東シベリアの復興が遅れる
• 内政不安が続く
という理由で、「対日再戦」を掲げることで政権の正統性を維持していた。
満州と東シベリアの奪回
が白ロシア外交の中心目標。
● 独露接近の理由
1. ドイツはポーランド・バルト地域の再編でロシアの協力を望む
2. ロシアは工業力不足をドイツ技術で補いたい
3. 両国とも日本・英仏を共通の敵視対象とする
1934年
「独露相互不可侵条約」
が結ばれ、軍事技術協力が始まる。
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■ 第2段階(1935–1937):イタリアの参加で三国枢軸化
● イタリア(ムソリーニ政権)
• 地中海進出が英仏に阻害されている
• 東アフリカ・紅海で日本連邦海軍と摩擦
• 経済的にスターリング・フランブロックに依存できない
ムソリーニは英仏と対立し、代わりにドイツ・ロシアに接近する。
1936年、
「ベルリン–ローマ–モスクワ協定」
が締結され、「三国協力体制」が成立。
内容は以下の3点:
1. 対英仏経済包囲網への共同対抗
2. 東欧・バルカンの勢力圏調整
3. 日本連邦の太平洋進出への共同牽制
イタリアにとっては、ドイツとロシアの大軍事力を背景に、
地中海・中東へ勢力拡大する意図があった。
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■ 第3段階(1937–1939):中華民国の加入
● 中華民国(蒋介石政権)の状況
蒋介石は以下の理由で日本連邦に強い危機感を持つ:
• 日本連邦による台湾・東南アジアの掌握
• 新海国の台頭により太平洋航路を押さえられる
• 中華国内戦の後遺症で軍事力が不安定
満州を「未回収の領土」と見なし、
対日再戦こそ政権正統性の源泉
となっていた。
● 中華加入のプロセス
1937年、白ロシアが満州国境で軍事演習を行い、
それに呼応して中華民国軍が北満州で動員を開始。
その時期にドイツが蒋介石に武器供給と技術支援を提案し、
ロシアは満州北部での「共同軍事行動」を約束する。
1938年
「東洋安全保障協定」
が締結され、中華民国が三国枢軸に参加。
これにより実質的に
独伊露中の四国同盟
が誕生した。
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■ 第4段階(1939–1940):四国同盟の正式成立
1939年、欧州での緊張が高まり、ドイツはポーランド侵攻を計画。
ロシアもバルト海沿岸やポーランド東部への進出を望む。
両国は利害調整の密約を結ぶ。
● 「ベルリン宣言」(1939年10月)
ドイツ・イタリア・ロシア・中華が共同声明を発表。
1. 反ヴェルサイユ体制
2. 日本連邦・英仏ブロックへの対抗
3. 満州・極東・欧州の勢力圏分割を協議
これが事実上の軍事同盟の母体となる。
● 「ユーラシア協定」(1940年初)
• 軍需産業の統合
• 武器輸出入の優先権
• 共同戦略計画の作成
特に対日共同軍司令部「東部総軍司令部(仮称)」がロシア領内に設置され
る。
● 正式な同盟名称
1940年末、
「四国防衛協定(Quadrilateral Pact)」
が締結される。
四国同盟の目的は次の通り:
1. 日本連邦の太平洋・東南アジア覇権の阻止
2. スターリング・フランブロック(英仏)への圧力
3. 欧州・中東・極東の新秩序構築
4. 満州の再編成
これにより、あなたの世界線において
第二次世界大戦の枢軸側
は
独・伊・露・中
という史実と全く異なる形となった。
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■ 四国同盟が成立し得た理由(総括)
● 共通の敵(日本連邦と英仏)がいた
この一点が極めて大きい。
● 全員が「未回収領土」を抱えていた
• ドイツ:ポーランド・アルザス・ロレーヌ
• イタリア:地中海の覇権
• ロシア:満州・樺太の北部・バルト地域
• 中華民国:満州全土・外蒙古
● ブロック経済で孤立した
日本連邦ブロック・英仏ブロックに対抗するため、
自ら枢軸ブロックを形成せざるを得なかった。
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■ 四国同盟内部の矛盾点(伏線)
この時点で以下の矛盾が存在する:
• 露中で満州分割を巡り衝突の芽
• 独露はポーランド・ウクライナで利害対立
• イタリアは軍事的に弱く、枢軸の「穴」となる
• 中華は海軍力皆無で日本海軍に対抗できない
これらの矛盾は、のちの第二次世界大戦の過程で
連鎖的崩壊の原因
になり得る。




