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◆ 第二次大日本会議(1932)の背景

日本発の世界恐慌(1928〜31)が直接の契機。

日本本国(上杉政権)は以下の危機に直面していた:

• 新海国(北米西海岸)の銀行危機と独自通貨要求

• インドネシア大友イスラム政権の反乱寸前の財政不安

• 小西フィリピンのカトリック自治要求

• 島津南洋の航路停止による飢餓危機

• 本国農村の不況、暴動、右翼台頭

このままでは連邦が自壊する恐れがあった。

そこで上杉政府は、京都に

「第二次大日本会議」

として連邦全域の代表を招集した。

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◆ 会議参加者と構造

会議は総勢約600名規模で、史実の英連邦会議よりもずっと政治統合度が高

い。

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● 主要出席者

◆ 日本本国(上杉日本)

• 内閣総理大臣(上杉系)

• 貴族院および衆議代表

• 海軍統帥部

• 外務省(連邦外交の中心)

◆ 新海国(北米西海岸)

• 総督+自治政府代表

• 新海海軍将官

• 産業界(造船業・漁業・港湾)

◆ インドネシア(大友イスラム)

• スルタン兼総督

• イスラム法学者代表ウラマー

• バタヴィア商人ギルド

◆ 小西フィリピン(キリシタン)

• 司教団代表

• 総督府参事会

• マニラ商人組合

◆ 島津南洋

• 南洋軍政長官

• 海軍基地司令

• 現地海運業代表

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◆ 会議の基本対立構造

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● 本国上杉 vs 地方自治領連合

本国

「連邦の一体性と軍事力を維持せねば世界恐慌に対応できない」

自治領側

「本国の金融政策が原因、我々は自衛のため独自通貨と関税が必要」

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● 宗教・文化の対立

• キリシタン小西領 → 教会権限拡大を要求

• イスラム大友領 → シャリーア自治を要求

• 本国 → 宗教自治は分裂を招くと反対

• 新海国 → 宗教より経済自治を優先

宗教問題は連邦内で最も火薬庫だった。

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● 中央海軍統制 vs 地域陸軍自治

• 海軍は本国指揮を維持したい

• 新海国は「太平洋艦隊を自分たちで運用したい」と主張

• 南洋は「連邦海軍だけが命綱」と本国支持

軍事の扱いは最大の焦点となった。

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◆ 会議の経過と政治的駆け引き

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● 第1段階:連邦崩壊の危機

(1932年1〜3月)

議論は決裂寸前。

新海国代表

「本国の銀行は我々を破滅させた。通貨発行権を渡すべきです。」

大友スルタン

「我らはシャリーアに基づく経済を望む。本国の法とは別だ。」

小西フィリピン司教

「カトリックの自治権拡大がない限り、連邦に忠誠は誓えません。」

本国の上杉政権は追い詰められ、

「連邦分裂か?」という空気が漂う。

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● 第2段階:妥協案の提示

(1932年4〜6月)

海軍が仲裁する。

海軍統帥部:

「連邦が崩壊すれば欧州の独伊露が太平洋に進出する。

各自治領の独立を一定認めても、軍事と外交を中央に残せば連邦は維持でき

る。」

海軍案の骨子:

• 内政・経済 → 自治権拡大

• 外交・軍事 → 中央集権維持

• 通貨 → 地域通貨を認めつつ、連邦共通通貨を上位に置く

これに新海国と大友領が乗り、議論は前進する。

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● 第3段階:宗教自治の取引

(1932年7〜8月)

宗教問題で小西フィリピンが反対していたが、上杉本国は以下の譲歩を行

う:

• 小西フィリピンに宗教自治省を設立

• 大友インドネシアにシャリーア法廷を容認

• 本国は国教を定めず、宗教多元主義へ方向転換

これで宗教問題は沈静化する。

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● 第4段階:連邦中央機構の再編

(1932年9〜11月)

最終合意として、中央に「連邦府」を設置する。

• 連邦外交庁

• 連邦財務庁

• 連邦海軍省

• 連邦軍事総参謀局

• 連邦経済委員会(ブロック経済管理)

日本本国は、もはや単一国家というより

連邦の一構成国 + 中央政府

の二重構造になる。

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◆ 最終決定:日本連邦の再編(1932年末)

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■ 連邦憲章改訂のポイント

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★ 1. 各自治領の「内政完全独立」

• 独自通貨発行

• 独自議会

• 内務・警察の自治

• 教育・宗教政策自立

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★ 2. 外交・軍事の中央独占

• 大使館・条約・外交交渉は連邦府が担当

• 海軍は完全統一

• 陸軍は地域保持だが装備規格統一

• 戦時は連邦総司令部に統合

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★ 3. ブロック経済の確立

• 関税・輸出入管理を中央が統一

• 連邦内貿易は無関税

• 連邦外に高関税を課す

• 戦略物資を集中管理

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★ 4. 宗教・文化自治の保障

• キリシタン小西領 → 教会自治

• 大友イスラム領 → シャリーア法廷

• 新海国 → 世俗主義維持

• 本国 → 宗教多元主義へ転換

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★ 5. 連邦議会(大和会議)の設置

• 上院:各自治領から平等代表

• 下院:人口比例

• 予算・外交・軍事を議決

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◆ 再編後の「日本連邦」の姿

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● 多民族・多宗教・多通貨

だが外交と軍事は1本化された

超国家連邦が成立する。

• 全体としては史実よりも欧州連合(EU)に近い

• ただし軍事統合はEUよりも強力

• 経済はブロック化し自給自足率が高い

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● 欧州・ロシア・米国への影響

• 英仏は日本連邦ブロックに恐怖

• 独伊は対抗ブロック形成を模索

• ロシア(ヴランゲリ政権)は極東への影響を懸念

• 英領北米は日本連邦との提携を強め独立を加速

世界は多極化へと強く進む。

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