南北戦争勝利後の北部による南部再統治(再建期) と、それに続く 英国北 米の自治領化~独立国家化への流れ
■ 第1章:北部による南部再統治(1864–1880)
南北戦争後、北部(英領北米政府)は前世紀以来の最大規模の社会改革へ着
手する。
【1】南部諸州の軍事占領
リッチモンド陥落後、北部政府は直ちに南部を軍政下に置く。
• カロライナ・ジョージア・アラバマなどに北部駐屯軍
• 南部指導者層(CSA幹部)の逮捕・追放
• 奴隷解放令を各州で強制執行
新海国とヌーベルフランスも、治安維持および国際監視団として小規模な部
隊を派遣し、治安の安定化に寄与。
【2】奴隷解放の実施と自由民局
北部は**自由民局(Freedmen’s Bureau)**を設置し、大規模な支援策を進
める。
• 解放奴隷への土地分配
• 黒人学校・黒人教会の建設
• 職業訓練・賃金労働の斡旋
• 黒人の治安維持組織の育成(新海国の治安制度に倣う)
この世界では、新海国が早くから先住民・移民保護制度を導入していたた
め、そのノウハウが黒人解放政策に転用されている。
【3】プランテーション解体と土地再編
北部政府は南部経済の根幹であった大規模プランテーションを解体する。
• 奴隷制地主の土地の没収
• 小作農・自由黒人・日系移民への分配
• 綿花単作からの脱却(作物多様化)
ヌーベルフランスの農業技術(混合農法)も導入され、南部の経済構造は大
きく変化した。
【4】南部白人層の抵抗とテロ
史実同様、白人至上主義団体が暗躍するが、この世界では状況が異なる。
• 北部軍駐留に加え、新海国の警備隊が治安を支援
• 日系移民の自警団が黒人コミュニティと協力
• 反乱勢力は早期に鎮圧
新海国警察制度が「自治武装警備隊」を抑制する手法を持っていたため、白
人至上主義テロは史実より短期間で制圧される。
【5】黒人参政権の早期確立
英本国は反奴隷制を国是としているため、南部に以下を強制:
• 黒人男性の参政権
• 州政府の黒人議員配分
• 州憲法の改正
黒人議員と日系移民議員が南部州議会に大勢進出し、南部政治は一時的に多
民族化する。
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■ 第2章:英国北米の自治領化への流れ(1880–1900)
南北戦争後、英領北米全体で「本国への負担増」が顕在化し、自治領化要求
が強まる。
【1】経済的独立性の増大
• 北米は工業生産力で英国本国に匹敵
• 五大湖工業地帯が「第二のマンチェスター」化
• 新海国との交流で太平洋貿易が急拡大
もはや英本国の重商主義に従う必要がなくなる。
【2】治安・軍事の自前化
南北戦争を経験したことで、北米植民地内の軍隊は常備軍化する。
• 北米陸軍の創設
• 海軍の独立指揮権の獲得
• 英本国海軍は徐々に引き上げ
北米は英帝国の軍事的支援なしでも自立可能になる。
【3】英本国議会での自治領論の高まり
大英帝国の側でも、財政難から以下の議論が生じる。
• 北米は自前で統治すべき
• 英本国はアジア・アフリカ維持で手一杯
• 新海国との同盟維持には柔軟な北米政策が必要
これにより「北米自治法案」が提出される。
【4】英領北米議会の成立
1885年、「英国北米自治領」が正式に成立。
• 内政は完全自治
• 外交・防衛は英本国が一部保持
• 首相・議会の選挙が実施
南部の黒人議員・日系議員も議席を持つ。
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■ 第3章:独立国家へ向かう流れ(1900–1920)
【1】新海国・ヌーベルフランスとの対等関係
北米は周囲の二大勢力(新海国とヌーベルフランス)と対等に外交を行う必
要を感じ始める。
• 国防協力
• 流通経済圏の統合
• 三国会議の定例化
英国を介した外交は非効率となり、独自外交の要求が高まる。
【2】第一次世界大戦の影響(この世界でも類似の戦争が起こる)
大陸ヨーロッパで戦争が起きると、英国は北米の軍隊を大規模徴兵しようと
する。
北米側は強く反発:
「我々の兵士を勝手にヨーロッパ戦争に使うな」
これが独立機運を一気に高める。
【3】北米自治領議会が独立宣言
戦後、北米自治領は以下を決定:
1. 独自の外交権を正式要求
2. 英本国が拒否
3. 議会が単独で独立宣言
英国は本土疲弊のため軍事介入ができず、事実上独立を承認。
【4】「北米連邦(North American Federation)」成立
1918年ころ、北米は正式に独立国家となり、一連の州をまとめて連邦共和国
が誕生する。
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■ 最終章:三国体制の安定化
20世紀初頭、北米には以下の三大勢力が併存する。
◎ 北米連邦(旧英領北米)
• 工業大国
• 民主政治
• 黒人・日系・白人の多民族国家
◎ ヌーベルフランス帝国
• ナポレオン系皇帝の支配
• 大陸内陸部の強大な軍事力
• ミシシッピと五大湖の覇権を握る
◎ 新海国(伊達国家)
• 太平洋側の海洋帝国
• 日本文化+先住民+欧州文化の混合
• アジア太平洋との交易の中心
三国は対立しつつも戦争には至らず、
北米の均衡を保つ形となる。




