↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
21/110

「上杉体制の崩壊」と「大日本会議(大名連邦)」成立の詳細描写

■ 上杉体制の崩壊と大日本会議成立(大名連邦化)

1. 上杉幕府の構造的問題

関ヶ原を制して以降の上杉政権は、武断・律令的中央集権を志向していた

が、実際には大名領の海外膨張によって次の問題が発生した。

■ 問題1:海外領の統治を中央が制御できない

• 伊達家は蝦夷・樺太〜アラスカ・カリフォルニアまでの北太平洋圏を掌握

• 島津家は琉球・台湾・フィリピン・ニューギニア方面で軍事〜交易支配

• 大友・有馬などのキリシタン大名は香料諸島〜インド洋での勢力を深化

• 四国・九州諸藩の多くが海外移民事業や交易会社を設立

これにより 海外利権=大名の独自権力 となり、江戸(上杉幕府)の規制が

効かない。

■ 問題2:上杉政権の財政赤字と軍の弱体化

上杉政権は軍備を本州に集中していたが、海外戦争(対オランダ戦争、スペ

イン紛争など)の実戦はほとんどが大名艦隊で行われた。

その結果:

• 中央軍の経験不足

• 財政赤字(海外税収を大名が握る)

• 上杉家のカリスマの衰退

という「名目上の幕府」となりつつあった。

■ 問題3:文化・社会の多元化

• 南方ではイスラム改宗大名(大友家など)が台頭

• 北米では「日仏混成社会」が形成されつつある(ヌーベルフランス帝国の

成立)

• 蝦夷地では和人・アイヌ・ロシア商人の雑居社会

• 台湾・琉球では多民族自治機構が成立

これらが「単一の日本文化圏」という幕府の前提を破壊した。

---

2. 大塩平八郎の乱が引き金に

史実同様に、江戸の社会不安は広がる。

しかしこの世界では、以下の背景が異なる:

• 大名連合の独立気運が高い

• 海外領の利益が江戸に回らず、国内経済は疲弊

• 上杉家が財政難で「海外領税の本州送金」を強要

■ 1837年:大塩平八郎の乱(拡大版)

史実よりはるかに大規模化する。

• 上杉幕府の失政批判が、海外大名の独立主張と連動

• 大塩勢に伊達系商人・西洋式軍術家などが密かに資金供給

• 上杉家は鎮圧に手間取り、威信を完全に失う

「大阪での民乱を鎮圧できぬ幕府に、もはや海外を制す力なし」

という世論が生まれ、これは致命的だった。

---

3. 上杉体制の崩壊(1840〜1845)

大塩の乱鎮圧後、上杉家は大名に対して

海外領収益の10%を江戸に収める「洋領税」

を法制化しようとする。

これに対し大名側は激しく反発する。

■ 反発の理由

• 伊達家:「北米経営は我らの功績、幕府は何もしていない」

• 島津家:「台湾・琉球は島津の版図であり、江戸に指図されぬ」

• 大友家:「南海交易とイスラム移民政策は我々の自治に基づく」

• 四国諸侯:「海外移民で人口圧が解消したのに幕府が口出しするな」

■ 内戦寸前の状態

伊達・島津・大友を中心に「三海連盟」という同盟が形成され、

上杉家に対して連名で抗議書を提出する。

江戸は慌てて譲歩するが、もはや権威を完全に失い、

「幕府は海の向こうを治める力はない」

という事実が露呈した。

---

4. 大日本会議の招集(1846年)

混乱を収拾するため、諸大名・有力豪商・海外植民地代表を含めた

「大日本会議」 が大阪で召集される。

議題は主に以下の4つ:

1. 海外領の地位をどうするか(本州直轄か、大名自治か)

2. 日本全体の外交方針(英国との同盟、仏・蘭との関係)

3. 軍事統合(艦隊の統一指揮の必要性)

4. 上杉体制を存続させるか否か

---

5. 大日本会議の決定(1847年)

① 上杉幕府の終焉

名目上の将軍職は存続するが、実質的な政権は解体。

上杉家は「議長家」としてのみ残り、政治的権力を失う。

② 大名連邦(連合王国制)への移行

正式名称:

大日本海陸連合国

(通称:大日本連合、または大名連邦)

構造は以下の通り。

• 本州・四国・九州:旧来の大名領制を維持(半独立)

• 蝦夷・樺太・アラスカ:伊達自治領(北海自治省)

• 台湾・琉球・南海諸島:島津自治領(南海総督府)

• 東南アジア方面:大友・有馬・松浦らによる「南海イスラム共同体」

• インドネシア:日蘭戦争後の譲渡領、自治商館都市が乱立

中央政府は大阪に置かれ、構成は以下:

• 大日本会議(各大名+海外代表)

• 外交評議会(英国との協議担当)

• 連合海軍本部(艦隊の一元化)

③ 外交方針:英国との緊密化

• 日英同盟を強化(対ロシア・対スペイン・対仏の牽制)

• 海軍技術の共同開発

• オーストラリア・ニュージーランドの分割管理を協議

④ 海外領の正式な位置づけ

• 蝦夷・樺太・アラスカ:「北海自治国」として伊達が統治

• カリフォルニアなどの新海州:日本連合国の共同保護領

• 台湾・琉球:島津の「南海王国」的地位を承認

• 東南アジア:イスラム大名の自治連合を認める

---

6. 結果:日本は「帝国」ではなく「連邦」へ

この世界の日本は、中央集権的な大帝国ではなく、

多民族・多宗教・多大名が緩やかに結束した「海洋連邦国家」

として19世紀後半を迎える。

• 英国との対等な海洋同盟が可能

• ヌーベルフランス帝国とも連携可能

• ロシア・スペイン・オランダに対して強力な防衛圏を構築

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。