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詩*見つめて*

街/迷子

作者: a i o




拡張した道路

真新しいアパート

食堂の跡地には

駐車場の広いコンビニが建ち

様変わりした街並みに

目を凝らし

面影ばかり探す


暮らしもまた

老いていくのだ


新しい血が巡れば

描き直されていく地図に

残る目印は

一層寡黙になり

身を寄せ合い


私の中から

子どもだった私を

取り出せないように


新しい街の中から

昔の街を

取り出すことなど出来ずに


止まらない街の歩みに

古いネガを重ね合わせては


曲がり角さえ消えてしまった

道のつづきを

探しさ迷っている









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― 新着の感想 ―
[一言] 古い記憶は記録の中に それはきっとそれ以上書き換わることがないように 大切に箱の中にしまっておく感じに似ているのかもしれません 昔の写真を見た時 あぁ、こうだったって思い出せるように そ…
[良い点] 新しい家が建ったら、前に何が建っていたのか思い出せないことを思いました。そこまで思い出せないものかなと、悔しいような、悲しいような、また、諦めのような気持ちを。 子供だった私をを取り出せ…
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