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【仔牛を使ったロースト料理】について

 先日……というほど最近の話でもないが、洋食のディナーを食べに行く機会があった。


 メインディッシュとして出てきたのは【仔牛を使ったロースト】で、結論から言ってしまうとあまり美味しくかった。……最初に言っておきたいが、別に筆者はビーガンでもベジタリアンでも、特定の肉が食べられない宗教に入信しているわけではない。


 ただ、グルメでもなんでもない筆者が思ったことは〝これ仔牛である意味あるか?〟だった。


 ファンタジー物書きの方や、歴史に詳しい方ならば聞いたことは思うが、そもそも近年まで牛肉は【積極的に食用するもの】ではなかったらしい。働く動物さんであり、その肉質はとても固く、靴の底なんて揶揄されていたほどだ。


 では【仔牛】は何故そこまで重宝されたかというと、出生から12か月未満の牛は肉質が柔らかく、豚肉よりも美味であるため、高貴な料理として貴族の食卓に並ぶほどのものだったから……らしい。


 んでだ。〝この時代に、この店が【仔牛のロースト】にしたのはなんで?〟と思った。


 今は〝食べるための牛さん〟が多数飼育されており、〝美味しくなるため育てられた牛〟の方が旨いんじゃないだろうかと考えたのだ。


 穿った見方で申し訳ないが、〝見栄で【仔牛】なんて使ってんじゃねぇの?〟と思ったわけである。


 好物がビーフジャーキーの人間が何言ってんの!?と笑われて然るべきだが、若干一年も生きられず、挙句不味い料理にされた、調理済みの姿しか見ていない【仔牛】に同情してしまった。


 ……じゃあ今後一切【仔牛】は食べないのか?


 そんなことはない。出された料理は残さないのが信条であるし、美味しくて安ければリピーターにもなるだろう。人間とは業が深い。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 文字通りの雑文 とっても解ります 理不尽だけが人生です [一言] タイトルは ”ヲヤジのツボヤキ” ですね(^_^;)
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