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探し物(指輪)

 僕はライオン、僕はある探し物をしていた。

 それは人間の人、僕がサバンナで倒れている時、救ってくれた人だ。その人はとても優しく印象的な赤い指輪をしていた。

 腹が減ると、見境なく襲い掛かるそんな僕だけど、そんな僕が瀕死だった時助けてくれた優しい人。

 僕はその人を探しいつまでも歩いていた。 

 やがて僕は食事が摂れなくて倒れた。

 その隙を狙って空から禿鷹が、向こうからはハイエナが僕の肉を漁りにやって来た。

 倒れた僕の体に襲い掛かり僕の肉体が僅かな意識の中食べられていくのが分かった。

 死にゆく意識の中、僕の腹の中で赤い指輪が光るのが見えた。

 そうか……僕が彼女を気付かぬまま食べてしまったのか。

 激しい後悔の中僕は深い、永遠の眠りに就いた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何とも切ない読後感が味わい深いですね。 見境ない状態で、自分の救い主を… 主人公がライオンという事もあり、子供の時に読んだ絵本の「ぼくたべないよ」を思い出しました。
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