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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
82/83

第21話ー①

「あっという間に3月だねぇ〜。」

「3年が卒業する時期、ですか。 」


 ほんとにあっという間だよぁ。

 といっても俺は今年の3年とはそこまで関わりがないから思い出も何も無いけど。


「美桜菜とかは思い出ある?」

「うーん……まぁ卒業に感動する程の思い出はないわね。申し訳ないけど。」


 だよなぁ。

 案外そうゆうもんで、でも卒業式には出るっていう。


「音露君なんか、思い出あるんじゃないかしら?」

「まぁ、僕はあるかなぁ。一応部活での付き合いで。寄せ書きを色紙に書いて渡すし。」


 俺らの中では唯一の部活所属組だもんな。


「にしても部長にはならなかったんだな。実力的にもてっきり……」

「それは丁重に断らせてもらったよ。がらじゃないし。て言っても副部長だけは引き受ける形にはなってしまったけど。」


 やっぱりなんだかんだでだよなぁ。

 リーダーっぽいことは苦手ぽいけど結局、引き受けたりするし。


「それはこの後か?渡しに行くの?」

「そう。昨日までは3年、自由登校で休みだったしね。」


 今日は卒業式のリハ的な感じで3年生が登校してる。

 そして、明日が卒業式当日、といった流れだ。

 それまでに3年が登校してくるのは2月に一回しかない。


「でも、来年は、私達が……と考えると、やっぱり早い、です、ね。」

「確かになぁ。もう来年には卒業、ってことだもんなぁ。」


 進路周辺のこともだんだん増えてきて、やっぱり実感出来る時多いもんなぁ。

 でも、俺はまだはっきりとはなぁ。どうなるんだろう。一応、就職のつもりだけど。


「美桜菜はもうほとんど進路とかって決まったようなもん?」

「そうね。まぁ、しっかり受験するしその為に勉強もするけど。何処に行くかは決めたわね。皆とは気軽に会えなくなってしまうけど。」

「何処だっけ?」

「ここよ。」


 そう言ってスマホの画面を見せてくれる。

 あー、なんか名前聞いたことある気がする。

 ここの経済学部って結構有名なんだっけ。詳しくは無いけど。


「行けなくはないけど、遠いねぇ。」

「僕たちにとっては、だねえ。」

「まぁ、それぞれのがあるからね。」


 そこに関してはほんとにどうなるかはわかんないしな。


「僕も、隣県で進学で考えてるからなぁ。」

「私も、進学、です。」

「というか、月輝君以外皆進学でしょ?私もだし。」

「まじかぁー……」


 なんて言っときながら、別にそこまで残念がってるかと言われればそんなことは無いんだけど。

 言い方はあれかもだが、いつまでも続くもんだとは思ってないしな。

 でも、既にここのメンツとはずっといるから、卒業後でも絡みは保ちたいけどな。


「まぁ、それはきっと大丈夫よ。最悪、私が何とかセッティングするわよ。」

「強い………」

「です、ね。」


 なんか絶対にどうにかなりそうな気がする。

 信頼と実績、かなぁ……?




















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