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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
80/83

第20話ー③

「あら、もうチョコ貰ったのね。」


 そう言って話しかけてきたのは美桜菜だった。

 明らかにからかうような口調で言う。


「また凄いの用意してきたのかぁ?」

「ちゃんとそっちのお家に届くようにしたわよ。」

「の方がありがたいよ。」


 今年は何を用意したんだろうな。

 去年は本当にびっくりしたもんな。


「だからその反省を込めての郵送よ。」

「じゃあ、俺も送っとくわ。後で連絡して。」

「わかったわ。」


 一応期待はしといて損は無いだろうな。

 去年も有名な高級店のチョコだったもんな。不躾だとは思ったけど値段見てみたら流石にびっくりしたよ。

 今年もきっと悩むんだろうなぁ。お返し。


「これ可愛いわね。」

「ありがとう、ござい、ます。」


 机に置かれた、クッキーを見てそう感想を言う。

 唐突に褒められたせいで驚いて照れたような表情になる。


「私、お菓子作りとかって苦手なのよねえぇ。」

「意外、です。」

「よく言われるわ。というよりもやってきてないってのも多いけど。興味もないのよねぇ。」

「料理もやんないもんな。」

「でも少しづつ勉強は始めてるわよ。花嫁修業ね。」

「するんだ、花嫁修業。」

「失礼ね。まぁ、婿入りしてもらう予定だけど。」


 相変わらずしっかり考えてんだなぁ。

 そこいらへんに関しては未知の世界だからなんにもわからん。


「ま、まぁ。美桜菜ちゃんは、頑張ってる。ってこと、ですよ。」

「あら、そう言ってくれてとても嬉しいわ。」


 この人は一応大抵の事はすぐできるようになるけどね。

 きっと調理関係もそうだろ。

 

「今度、何か用意してあげるわね。」

「あ、はい。」

 

 何かを察した美桜菜が俺に食べさせようとしてきた。

 いやまぁ、別に美桜菜はメシマズでも無いからいいんだけど。


「というか、あれよね。別に料理苦手な人いないわよね。音露君もやらないだけじゃなかったかしら。」

「多分な。……確かにそう考えると作れる人しかいないな。」


 これって確率的には凄いのかね。よく分からないけど。

 まぁ、確かに頻度とか上手さと考えたら変わってくるけど。


「あっ、そうそう。危うく忘れるところだったわ。これ、空優ちゃんに。」

「わぁー……ありがとう、ござい、ます。」


 そう言って美桜菜が渡したのは明らかに高級そうなパッケージのチョコが出てきた。

 これには流石に察したような顔を空優がしていたが今更受け取らないという選択もできないわけで……

 まぁ、うん。そうゆうことだよ。俺が感じてたのは。


「さすがに今年は私は学習したのよ?だから控えめにしたわ。」

「絶対、俺らの基準じゃ控えめじゃない。」

「まぁ、かもしれないわね。」


 うーん、まぁ、軽く自覚あるならいいかな…… ??




















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