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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
78/83

第20話ー①

 どうしよっかなぁ……こっからどうアレンジするか……


「調子はどうですか?」

「良くも悪くも、かなぁ……」


 俺は今、店のバレンタインメニューを考えてみな、と言われ試行錯誤を繰り返していた。

 店に出すメニューなので、もちろん味は大切だ。だが、それ以外にも見た目も気にしなきゃ行けないし、店の人達が作って同じクオリティになる難易度にしなきゃいけない。

 俺が今、苦戦してるのは見た目などのオリジナリティ。

 一応ガトーショコラってのは決まったんだけどなぁ……


「まぁ、このままでも採用はできるとは言われてるんだけど……」

「しっくりこない、ですか?」

「そう。なんかできる気がしなくも無いんだけど……そもそもレシピ通りしか作んないようなやつにアレンジはまぁ、難しいんだけどよぉ……」

「はむっ……うん。美味しい!いいと思いますけどね?」

「まぁ気持ちの問題だしなぁ。」


 試作を見つめ、一息吐いて椅子に座る。

 とりあえず、一旦休憩するか。足も疲れてきたし。頭も疲れたし。

 期限は今日まででギリギリまで考えていいと言われてたので丁度今日は定休日なので莉未に付き合って貰っていろいろと試してる。

 と言っても莉未には悪いことしてるよなぁ。正直味は実はそんな変わんないし。

 もうなんか動物の形にでもするかぁ。絶対俺のキャラじゃないのは分かりきってるけど。


「もう大分迷走してきた気がするなぁ……」

「でも、ここまで出来るだけやっぱり遥真先輩は凄いです。」

「店長とか、店の他の人の方が凄いよ。俺は、素人だし。」


 もうちょっとなぁ……

 まぁ、うん。でも諦めも絶対だめだとは思うしなぁ。

 こうゆう時に、パッ、とアイディアが降ってくるような才能もないんだよなぁ。

 盛り付けは、そうゆうセンス無いからねぇ。


「それも一応考えなきゃだなぁ。」


 いろいろとトッピングを試してみる。

 むしろ俺がやるとセンスが無さすぎて微妙になっちまうなぁ。


「まぁ、こんなもんしかできないよなぁ。」


 完成品を見つめて、軽く頷く。

 正直、デコレーションといったデコレーションはしていないが、とにかく見た目が丁寧に作られているとわかる物にはなっている。

 といっても、結局ほとんどいじらずじまいだったな。

 余計なことはしない。初志貫徹。そんなとこかな。


「とりあえず、午後一には来るって言ってたし、これでだすか。」

「いいと思います。シンプルで。らしいです。」

「ありがと。まぁ、ここに就職する気もなければ料理関係に行くつもりも無いからな。でも、せっかく任されたんだし挑戦はしたかったんだよね。」

「いいと思いますよ?逆にそれが個性だと思います。」

「センスとアイディア力が無いだけだけどな。」


 そんなことを自分をからかうように笑いながら言い、深く椅子に腰掛けるように座り直す。

 まぁでも、とにかくいい経験にはなったとは思うなぁ。流石に。


「でも私は遥真先輩の作るお菓子好きですよ?というか、料理全般。」

「数食わせてないと思うけどな。」

「たまに賄いとか作ってくれるじゃないですか。」

「ほんとにたまにだぞ。誰も手ぇ話せない時だけ。」

「それでもです。」


 そう莉未が力説するので、優しく頭を撫でてやる。

 まぁ、そう言ってくれるのは素直に嬉しいねぇ。

 生きるために必要だったから身につけただけなのにな。まぁ、多少は趣味にもなってきてるけど。


「会社鍵閉めてお昼行くか?正直そんな腹空かないだろうけど。」

「あはは、まぁ。でも、普通に食べたくもありますけど。今日はそんな食べてないですし。」

「どっちかと言うと食べたのは俺か。じゃあ、ちょっと早いけど昼行くか。」


時刻はまだ11時を過ぎた辺り。まぁ、お昼食べに行くなら妥当な時間かもな。

 とりあえず、店を施錠し外に出る。

 外食って、あんまりしないから何あるか分からないんだよなぁ。


「何処行きます、か?あんまり私、詳しくなくて。」

「同じく。まぁ、適当に歩いてみて決めますか。」

「ですね。」


 そう話して適当に歩き始める。

 といっても確かここら辺ってたいしてお店とかなかったんじゃなかったかなぁ。

 適当に歩いて見て回るが、飲食店は見当たらない。というかなんというかシャッター多いねぇ。ここ商店街でもないのに廃れてきたかぁ?

 そんなことも思いながら歩いていると、1件の定食屋を見つけた。

 このままぐるぐると宛もなく歩いても見つかるかも分からないので。とりあえず、そこでいっか、となりそこに入ることにした。


「そういえば、遥真先輩と外食行くの初めてですね。」

「うーん、まぁ、それもそうだろうな。」


 そんなことを喋りながら、席に座って、注文をし、雑談をしながら過ごした。

 ちなみに俺はラーメン。莉未は鯖の定食。ちょっと驚いたが、それを頼んだ。

 会計は、莉未の静止を振り切って俺が払ってやった。

















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