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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
72/83

第18話ー③

「うーん………悩ましい……」


 俺はショッピングモールにて日花光にやるクリスマスプレゼントを物色していた。

 贔屓目だとかなんだとか言われるかもしれないが、日花光は賢い子だと思う。両親も言ってたが色々と苦労させてきたせいかもしれないが。

 だからなんだ、あの〜サンタに手紙出す的なやつ。あれも1、2年前ぐらいにやんなくなった。

 だから難しい。弟のことをちゃんとわかってやれないみたいであれだけど。

 ヒーロー物とかも見ないし、乗り物系とかも興味無さそうだし……かと言って可愛い系も好む感じは無いし……


「とりあえず別のとこ行くかぁ。」


 あまり迷っている時間も実は無い。午後からバイトだし。

 俺は、おもちゃ屋を後にしもう少し散策してみることにする。


「服……んん〜………」


 服は出来れば本人に選ばせたいしねぇ。

 クリスマスプレゼント、ってのもまた絶妙だよなぁ。

 いっそこそ逆にクリスマスプレゼントっぽいやつにするかぁ?感受性豊かだし気に入ってくれるかもしれない。

 そう思い立った俺は、雑貨屋を見て回ることにした。

 ちょうどおしゃれな雑貨を扱う店があったので入ってみる。値段もそこそこだしちょうどいいかも。

 クリスマスのポップとともに特集がされているコーナーへと足を向かわせる。

 スノードーム、砂時計、雪だるまやサンタなどの置物。マフラーとかまであるなぁ。

 一通り見終え顔を上げて辺りを見渡していると、見慣れた顔を見つけた。どうやらあっちも見つけたらしい。こちらに向かって歩いてきた。


「久しいのぉ。月輝や。お主も買い物かえ?」

「久しぶり、天。つっても、先週も学校であったけどな。」

「そうじゃのぉ。にしてもここで会うとは、これこそ奇跡じゃな。」

「まったくだな。」


 にしてもあれなんだな。相方はいないんだな。言い方あれだけど。

 にしても……私服てっきり着物かと思ったが、違ったか。流石に。どっちかって言うとガーリー?清楚系?よくわかんないけどそんな感じだな。なんか、コート高そう……


「まぁ、流石にの。浮くし着物は外じゃあまり着ぬよ。」

「流石にか。ちなみにそのコート高そうだけど……」

「うーん。なんて言ったかのぉ。前に付き合いで買ったものじゃな。なかなかおしゃれで着心地もええから気に入っておるんじゃ。値段は知らんの。」

「うん、その説明だけで高いのはわかった。」


 美桜菜の時も似たことあった気がする。あの後興味本位で調べたら万を余裕で超えててびっくりした記憶がある。


「それでお主は何故ここへ?」

「弟へのクリスマスプレゼントを買いに。サンタさんってことで。」

「なるほどの。わしの方は、水がプレゼント交換したい!とか言い出してのぉ。それでじゃ。」

「仲良いねぇ。」

「ま、そりゃあのぉ。」


 プレゼント交換ねぇ。それで水の方がいないのか。楽しそうだねぇ。


「月輝はお悩み中かの?」

「そちらも?」

「うむ。こうゆうことには縁遠くてのぉ。なーんにもわからんのじゃ。」

「俺も。なーんにも浮かばんくてなぁ。」


 そう言いながら自然と2人で店内を見て回る。

 俺らが居たのはクリスマスコーナーとして大きく作られていたが店内は至る所がクリスマス仕様であり、それに合わせたポップも多くある。それを見て回る。

 女性向けの化粧品コーナーは流石に俺は見なかった。これは違う。というか小一にはオシャレすぎるし。


「のぉ、月輝や。水は何色が似合うかのぉ。」

「自分で決めなよ。彼女さん。俺は付き合いが短くてよくわからんし。」

「確かにそれもそうだのぉ。」


 一通り見終えた天が立ち上がったので2人で次の場所を見る。

 ん?これはぁ……


「ん?どうしたのかや?」

「いや、これにしよっかなって。」


 俺がそう言って天に見せたのは、デフォルメされキャラクター間のある、サンタ帽を被った猫のキーホルダーだ。


「へぇ〜そうゆうのが好きなんじゃな。弟さんは。」

「うん、猫が好き。猫も飼いたい〜、って言うんだけど、今は少しって感じなんだよね。」

「にしても可愛いのぉ。というかもう少しインパクトある大きさじゃなくていいのかえ?」

「大丈夫だろ。というかうっすら察してると思うし。」


 あんまり日花光はサンタさんを居ると思ってないタイプだと思う。これは昔からで。俺の小さい時は信じてたんだけどな。

 だからこれでもいいのよ。………許して欲しい。


「後はわしじゃが……付き合わせて悪いのぉ。先に行ってもええんじゃぞ?」

「昼までなら付き合うよ。……ていうかこの状況、今更だけど水に後で俺、なんか言われない?」

「大丈夫じゃろ。…………おそらく。」

「えぇ……」


 最後のおそらくに、一抹の不安を覚えたが、まぁ大丈夫、か?

 そんなことを考えながら、天のプレゼント探しを続行した。

















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