第16話ー③
お昼を食べ終え、次の目的地の法観寺、というか八坂通へと向かうために動き出した。
バスに乗り、目的地へと向かう。
「疲れたぁ。」
「また言ってるよ。」
「だってぇあんなきついと思わなかったんだもん。」
「それだけは同意する。」
昼食を食べてる時も、みんなぐったりしてたからなぁ。
まぁ、俺も結構疲れたがな。
「皆、情けないわねぇ。」
「美桜菜が頑丈すぎるだけだよ。」
「体力が無いとやっていけないのよ。なんてね。」
そうおどけた調子で美桜菜が言った。
まぁ実際問題体力も無いと働けないとは思うけど。
そんなことを話していると、バスが目的地に到着した。
そこから少し歩き、目的地に到着した。
歴史情緒溢れる街並みを見ながら、のんびりと歩く。
「おおー、テレビとかで見たとこだぁ。」
「綺麗、です、ね。」
「ほぉ、あれが法観寺かぁ。」
皆がそれぞれの感想を口にする。
「ねぇねぇ、どっかで休憩しない?」
「結局?」
「結局。」
「んじゃあどっか探すかぁ。」
少し歩いた辺りでそのような提案を悠華が
皆も別にそれでいいとなったので、何処か手頃なお店を探しながら街を歩く。
そこからもう少し歩くと、ちょうど良さそうなお茶屋さん、というか和カフェ?があったのでそこに入ることにした。
中に入ると、奥の座敷部屋に通された。そこでメニューを見て、とりあえず飲み物を注文する。
「だはぁ〜疲れたぁ。」
「ずっと言ってるわねぇ。」
「僕ら基本的にこんな動かないもんなぁ。」
「アクティブ、とは、無縁寄り、です、から、ね。」
「まぁ、な。」
基本的に、どっか遊びに行くことも少ないし、夏休みの時だってショッピングモールに買い物行ったぐらい?かな。だからな。
そんなことを言ってると、空優の頼んだ緑茶と、悠華と音露の頼んだ抹茶ラテが運ばれてきた。
というか結構和風な感じのお店なんだけど、抹茶ラテとかあるんだ、って思ったよね。
「んん〜美味しぃ。」
「な!美味し。」
「というか、悠華はさておき音露がそうゆうの飲むの意外だなぁ、って思うんだけど………」
「まぁ、あんまり飲まないけど、たまには、ね?修学旅行テンション?」
「あーね。」
まぁ、言いたいことも分からなくはないんだが。こう、テンション上がって。ね?
そんなことを言ってると、俺と美桜菜の頼んだ抹茶とお茶菓子の栗羊羹が運ばれて来た。
抹茶はちゃんとした茶碗に入っており、しっかりとしたものだ。栗羊羹も二つに切り分けられており、、綺麗に盛り付けられている。
運ばれてきた、抹茶を美桜菜がとても綺麗な所作で持って口に運ぶ。こうゆうの見ると、お嬢様って感じがするなぁ。
そんなことを思いながら俺も、それっぽく茶碗を回してから、口に運ぶ。美味しぃ。
「はぁ、お茶の作法とか私全然分からないなぁ。月輝君も作法わかるんだね?」
「なんとなくよ?1回聞いたことはあるし、興味本位でやったことあるぐらいで。」
「私が、無理やり彼氏アピールさせるために連れ回してた時の話ね。」
つっても、そんな使うこともないし、うろ覚えもうろ覚えだからなぁ。
「僕も、うろ覚えだったらできるよ。」
「私、も。うろ覚え、ですけど。」
「えっ、何?わかんないの私だけ?何処で知るの?」
「僕はぁ、放課後子供会?公民館でやるやつ。」
「同じく。」
あー、何回か行ったことあるなぁ。つまんなくてやめたけど。小学校低学年辺りを対象に平日の放課後に行われるやつだな。毎日違うのをやる。お菓子作りとか。
「私、そうゆうの興味無かったからなぁ。」
「俺だって数回だよ。つまんなかった。」
「僕は結構色々やってたかな。楽しかった。」
「私はぁ、無縁だったわねぇ。叔父上のとこに入り浸ってたし。」
「私も、比較的、言って、ました、ね。」
なんかこうゆう過去?の話をするのって俺らだと結構珍しい気がする。
俺らはその時の状況で雑談する時が多い。終わりに感想話したりとかな。
そんな感じのことを言って見ると、
「確かに、です、ね。でも、話すような、ことも…………」
それもそうだよなぁ。俺も話せるようなことなんてないよ。くだらない話、ってのと話せないって話しかない。
まぁ、別に興味もないしな。
「あ、じゃあさ、月輝君と美桜菜ちゃんが付き合ってた時の話とか興味あるかも。」
そう、純粋に気になるといった顔で悠華が聞いてくる。
それに対して、俺と美桜菜は顔を見合わせて、何話す?という顔をする。
「言いたくないなら………」
「ん?あぁ、違うわ。話せるようなことぉ……って感じになっただけよ。」
「んじゃあ、あれだ。何をリクエストする?」
「リクエスト………じゃあ、付き合った時の話。」
序章辺りかぁ。言い方が変だけど、
あれはまぁ、話せるかな?別に嫌な話でも無いし。
「でも、面白くはないよ?」
「でも気になるじゃん。」
「僕も気になるかな?あれ一部始終見てたけど、あの時は全然他人だったからね。舞台裏知りたい。」
「舞台裏って………」
「じゃあ、話す?」
「話すか。」
少し選んで話さないと、分かりづらいし無駄に長くなるから、俺らは話すところを考えながら話し始めた。




