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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
63/83

第16話ー②

「まだ続くんだ鳥居って。」

「です、ね。」

「は〜、軽率に来るもんじゃないよぉ、これ。」

「音露、あんまし愚痴んない方がいいぞ。否定はしないが。」

「否定しないのね。」


 果てしなく感じる階段を軽口を叩きながら、歩いていく。

 登り始めてすぐにあった神社や、今着いた神社などは少し見るだけで通り過ぎている。

 ぶっちゃけ疲労がねぇ。なかなかに辛いもんで計算を見誤った感が凄い。


「あとぉ………どんくらぁい。僕驚きを隠せないよ。」

「で、でも、気持ち、分かり、ます。」

「自分の現在地はさすがに分からないものね。」


 そんなことを言っていると急にキツイ階段になり、無言気味で上がる。

 無数の鳥居を過ぎると一気に視界が広がり、俺らは頂上に着いたのだと気づいた。


「着いたー!!」

「うわぁ〜いい景色。」

「ここが一ノ峰、かぁ。」

「達成感、ね。」

「です、ね。最高、です。」


 お参りをして、景色を休憩と兼ねて見る。

 今日は天気が良くてよかったな。いいものが見れてる。

 数分休憩した後、行くかとなり、下山をする。


「おー、どこにもあんだなこの鳥居。千本以上あんじゃね?」

「かも、な。今も増えてるんじゃないか?」

「寄贈品でもあるから有り得るわね。」


 登りよりかは少し楽な気持ちで降りながら景色を見る。

 まぁ上がりより下がりの方が実は大変らしいんだけど。気持ち的には楽に感じるんだよな。人って不思議。


「神社、本当に、沢山、あります、ね。」

「こっちでも3つは見たぞ。」

「もう少しで元きたとこじゃない?」

「おっ、そんなこと言ってたら見えたぞ。」


 四つ辻に戻ってきたので少し休むかという話になり、前と同じところで休む。

 座ろうと思ったところで、誰かが上がってきた。見ると俺らの学校の制服みたいだ。

 というか見たことある顔じゃ………


「うん?おぉ、お主は、えーと月輝と音露じゃったか。昨日ぶりじゃな。」

「え?ああ、あの時の男子二人。」

「ああ、天と水か。」

「おぉ、奇遇。」


 2人は生徒会メンバーで班を作っていたらしく、ついでにここで小休憩をとることにした。


「あら、お久しぶりね、天ちゃん?」

「あら、そうね、美桜菜ちゃん?」

「「うふふふ」」


 えっ、何この2人?知り合い?確かにお嬢様のような雰囲気って意味では似てるけど。ていうかなんか怖い。

 お互いに挨拶をしたと思ったら、にこにこと笑顔で見つめあっている。


「えっ、えっとぉ……2人って知り合い?」

「うんうん。気になる。」


 意を決して、疑問に思ったことを悠華が聞く。それに追従する形で水もその質問に同意する。皆もそれに関しては気になるらしく頷く。

 その質問に、天と美桜菜はお互いに顔を見合わせると、こちらを向き質問に答えた。


「取引先の子供同士みたいな間柄じゃよ。まぁ、美桜菜は正確に言えば違うがの。」

「と言ってもそれよりも高校で、委員長とかでの関係での付き合いのが大きいのだけどね。そんな交流が深い訳では無いわよ?」

「なんというんじゃろうな。ビジネスパートナー。それに似たような関係じゃの。お互いにプライベートな部分については基本的には知らんし、知ろうともせぬ。ただわしらは共に何かをなすことでそれがプラスに働くと知っておるから仲良くしておるだけじゃな。」

「そ。まぁそんな感じね。」


 俺らは2人の言うことに圧倒されて何も言えなかった。

 なんだろうな。大人の関係?そんな感じがする。このふたりは違うなぁ。


「ていうか、会社の付き合いなんてあったんだな。」

「わしの家の場合はもう殆どやっておらんよ。付き合いの長いとことしかもう取引しとらんよ。そうゆうので生活費を細々と稼いでおるんじゃよ。まぁ、普通に両親は働いてるがの。」

「私も昔の話よ。それこそ、小中の頃のね。」


 なんか意外というか、世間は狭いとはこのことかね。

 そんなことを思いながら、お茶を飲む。さっき、上で休憩した時に自販機で買ったやつだ。

 昨日会っていなかった、こちらの女性陣(と言っても美桜菜は天に限り、顔見知りだったが。)の紹介をする。天と水もその後に自己紹介を済ませる。


「なんか、水ちゃんと音露くんって雰囲気似てない?」

「「そう?」」


 あっ、ハモった。でも言いたいことは何となくわかる。細かく言えばいろいろと違うが。


「僕なんかと似てるなんて、音露君も可哀想に。」

「ふん。それはこっちのセリフ。なんつって。」

「「ははは。」」


 あっ、やっぱ似てるかも。うーんなんだろう。普段の音露のテンションと水のテンションは真逆だとは思うんだけど……こっちが音露の素?

 それから数分ほど雑談し、天達は上へ、俺らは下へと別れた。


「なんか、面白い、2人、でした、ね。」

「そうね。天にあんないい人ができるなんて。うふふ。」

「美桜菜?なんか怖いよ?」


 女性陣がそんなことを言いながら、話をしている。その後、そちらはそちらで盛り上がったせいで俺らの入る隙がなくなってしまい、俺と音露は無言で下山した。まぁ、俺ら2人だと大した話題も無いしね。

 俺らは、昼食も兼ねて次の目的地へと向かった。

















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