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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
60/83

第15話ー③

 昼食を終え、数分バスに揺られて俺らは、清水寺に着いた。

 ここからはここ限定の班での行動になる。学年全体で諸注意等をサラッと話された後、それぞれの班で集まって行動になる。

 俺と音露も班員の方に向かう。

 2人とも隣のクラスだから、ということで隣クラスの方に行き、探すがそういえば俺も音露も顔を知らない。いや、生徒会総選挙の時に見たっちゃあ見たか。でもほとんど覚えてないなぁ……

 宛もなくきょろきょろしていると、


「こっちじゃ、こっち〜」


 と呼ばれ、そちらの方を向く。そしてその方向に俺らは向かった。

 そこには2人の女子が『とても』仲良さそうにいた。


「おぬしらじゃな?班員は。」

「ああ。」

「一応自己紹介しとくかえ?」

「です、ね。しときましょうか。僕は雫葉音露。名前でいいよ。よろしく〜」

「俺は遥真月輝。俺も名前でいいよ。ま、よろしく。」

「うむ。わしは言乃院ことのいん そらじゃ。こんな喋り方じゃがまぁ、よろしくのう。わしの子も天で構わんぞ。」

「僕は江塚えづか すい。よろしくね。僕も名前でいいよ。水って気軽に呼んで欲しいな?」


 天に水、ねぇ。確か、天の方が生徒会長だっけか。

 天は、その見た目を一言で言うなら日本人形。むしろそれ以外の表現はいらないぐらいだ。艶のある黒髪、整った顔立ち。どれをとっても美しい、美人というやつだろう。話し方は独特だが、カリスマ性を感じる。美桜菜と似たタイプかな?

 水の方は、同じく一言で言うなら爽やかイケメンアイドル。そんな感じの雰囲気だ。黒にうっすらと茶色の混ざったような髪色をしており、ショートカットにしている。目鼻立ちもはっきりしていて、違うタイプの美人だ。全体的にボーイッシュと言った感じか。なんかあれだな。音露のクールバージョン?そんな感じの雰囲気もある。


「それじゃあ、行こうかの。」

「だね。時間も惜しいし。………あ、そうだ。一つ忠告。ぼ、く、の、天ちゃんに手ぇ出したら許さないから。」


 そうこちらを向いて少し睨むような顔をして言ってきた。

 手、出すって………そんな顔で見なくてもいいだろ。天も呆れたような顔をしているし。

 天が一つ咳払いをし、やれやれと困った顔をしながら口を開いた。


「ごめんね。説明面倒じゃから言っちゃうと私達付き合ってるんじゃよ。水が忠告したのはそれが理由じゃ。」

「そゆこと。ま、あんまり理解はされないだろうけど………」

「ふーんそゆことね。だからそんな仲良いんだな。」

「えっ?」

「あぁ、僕らは一応そうゆうの理解はある……のかな?だから安心しなって。」


 水は戸惑ったような顔をするが、天は何も驚いていないようだった。

 まぁ、実際に見たことはなかったけど。莉未関係でそうゆうのを勉強をした時あったからな。なんか、そうゆう出会い最近多くない?気の所為?


「さてと、話もまとまったようじゃからゆこうかな。1時間半ぐらいしか時間無いんじゃからの。」

「だな。行きます、か。」


 ふと前を見るともうどこの班も前に進んでいた。

 仁王門をくぐり、渡されたマップを見ながら進んでいく。

 進んでみると、色々なところがあるなと思う。本堂以外なんて知らなかったけどそれ以外も凄いんだな。


「雅じゃの〜。」

「そうだねぇ。」


 うーん気にしてないんだけど……目の前でこんなにイチャイチャされると所在無くなるなぁ。

 音露は音露で写真撮ってるのはいいんだけど、経杜に送って見せる〜、って言ってたから、結局こっちはこっちでイチャついてるようなものだし。なんとも言えない手持ち無沙汰があるよなぁ。


「2人って付き合ってることって隠してないの?」


 気になったことを素直に聞いてみる。


「隠してはないよ。ただ、わざわざ僕たちが付き合ってることを言ってないだけ。」

「正直どうでも良いからのぉ。何故か人は女子おなご同士だと多少恋人のような絡みをしても普通と感じるからの。ま、付き合ってるとは思われておらんのじゃないかの。」

「なるほどね。俺らはわざわざ言われたけど。」

「天は可愛い。だから釘を刺した。それだけ。」

「さいですか。」


 この2人はなんというか、強いな。芯がしっかりしているというか、“自分“がある。羨ましい、というかなんというか凄いと思う。

 そんな話をしてると本堂に着いた。ここがテレビとかでも見るあの景色かぁ。

 今日は天気がよくとても綺麗な景色を見れてるんじゃないかと思う。まぁ、紅葉こうようの時期は完全に過ぎてるけど。


「うっひゃー、たっかいねぇ。清水の舞台から飛び降りるってあるけどこりゃ無理だな。」

「何当たり前のことを。」

「そもそもそうゆうことじゃないんじゃがの。意味としては、死んだつもりで思い切ったことをする、じゃ。まぁ、無理だからこそ、と言えばそうじゃがの。」

「さっすがー賢い。」


 飛び降りる、ねぇ。………おっと、どうでもいいことが頭をよぎったよ。全く。忘れたふりしてたいのにさ。


「風、気持ちいいねぇ。月輝。」

「だな。音露。」


 どこか景色と雰囲気に浸っていると案外時間も過ぎていき、あとはお守りを買ったりして、集合場所に向かった。

















〈キャラクター解説〉

名前 言乃院 天

読み方 ことのいん そら

髪色 艶のある黒色

身長 156cm

名前の意味 空のように何処までも広い心と高い志を持って欲しい

その他 年寄りのような言葉遣いは祖父母の影響。彼女に助けられた人は多い。

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