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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
52/83

第13話ー③

 文化祭も終わりの時間をむかえ、閉会式が執り行われ、片付けの時間になった。

 俺と空優、あと1人を連れて家庭科室に行き、サンドウィッチを取ってきて戻ってくる。そして、クラスの人たちへと配った。


「ほい、美桜菜。」

「あら。ありがと。」


 1人、片付け作業を続けていた美桜菜の元に行き、サンドウィッチを手渡す。

 椅子や机など美桜菜経由で使ったものはダンボールに入れ、元に戻す。既にトラックもきているらしい。


「片付けは割と早く終わりそうじゃないか?」

「そうね。これをまた下まで運んで積んで、という大変さもあるけど、ね。」

「それは仕方ないだろ。」

「えぇ、知ってるわ。」


 美桜菜と俺、他男子二名で下へとダンボールを運び入れる。

 上に戻ると綺麗に教室の小物なども片付けられ、机も戻されている。そして、昨日きた時にあった黒板に書かれた店名だけが残されている。

 弥嶋先生が、集合写真を撮るということで、教卓と机を後ろにやり、適当に集まって黒板の前で写真を撮ることにした。

 俺らは、イツメン?でいいのかな。で、集まって左寄りに固まる。身長的に女子を前に俺と音露が後ろで中腰になる。中腰が1番辛いよな、地味に。


「よーし、撮るぞー。」


 各々が自由なポーズをとり、写真に写る。何回か写真を撮ったりして、集合写真撮影は終わった。

 後は、各自下校となり、女子たちは楽しそうに個人個人で写真を撮っている。


「ねぇ、私達も撮らない?」

「お前がそんなこと誘うの珍しいな。」

「叔父上にね、見せようと思うのよ。だから。」

「まっ、いいんじゃない?」


 全員が賛成ということでちょうど空いていた黒板の前で写真を撮る。俺はサラッと美桜菜のカメラを受け取ってカメラマンに回ろうとしたが、こっちに来いとツッコまれてしまった。


「自撮り苦手だからパス。」

「僕も、パース。」

「私も〜。」


 と、俺から音露、悠華と美桜菜のスマホが渡されていく。てか、人の事言えないが皆、自撮り苦手過ぎだろ。

 最終的には、空優が撮ることになった。というか、この中で1番こうゆう、なんだ?俗に言うリア充?みたいなこと慣れてるの多分空優だろうな。

 それから、美桜菜の提案で莉未も呼ぶことになり、俺が莉未を呼ぶ。程なくして莉未がやってきて、恐る恐る教室に入ってきた。まぁ、他の教室だしね、しかも上級生の。


「呼んでくれて、ありがとうございます。」

「いいのよ。全員集合の方が、叔父上も喜ぶだろうしね。」

「じゃ、じゃあ、撮り、ます、ね。」


 そう言って、カメラを構えるので皆で枠内に収まろうと空優の周りに集まる。自撮りって、こんな密集度高いのな………

 何枚か撮り、それを全体で共有することにした。


「っと、こんな感じ、です、かね?」

「あぁ、そうだな。」

「おぉーこれが自撮り……」


 と、なにやら関心そうに悠華は送られた写真を見ている。何かそんな驚くべきところもないだろうに。

 そんなことを思っていると、


「あっ、そういえば。」


 そう言って、莉未が自分の荷物からなにやらナイロン袋を2袋持ってくる。


「それは?」

「景品の余りです!」


 中を覗くと大量のお菓子が入っていた。中身は、いわゆる懐かしの駄菓子、と言ったところか。まぁ、俺らが景品で貰ったのと中身は類似している。当然と言えば当然だけど。


「そんな、余ったのか?」

「基本、先輩達に渡したのは全問正解者用で……想定より、全問正解者がいなかったんです。」

「あ〜まぁ高クオリティだったからなぁ。」

「なに?お前ら全問正解?僕、2問落としたのに?」


 俺らの話を聞いていた音露がそんな風に驚いたように聞いてくる。間違えたのか、まぁ俺らも人の事、実は言えないけど、


「私たちは、空優ちゃんが無双したからね。」

「なんでお前が得意げなんだ、悠華。」

「えへへ、頑張り、ました。」


 悠華に褒められ、嬉しそうに照れる空優。でも、実際ひらめき力は1番だったしな。

 莉未が袋を床に置いたので、みんなでどれにするか選ぶ。


「はーい、いる人〜。取ってっていいわよ〜。」


 そう言いクラスに残っていた人達にも取っていくように呼びかける。

 呼びかけながら、莉未の方を向いて、


「別にいいわよね?」


 と、確認もしておく。

 それに対して、


「大丈夫です。むしろ助かります。」


 と、莉未が返した。

 その呼びかけのおかげもあってか、とりあえず1袋ぐらいは消費に成功した。

 それにしても、なんだってこんな量のお菓子を莉未が持ってるんだ?クラスで分割すればもう少し少なく出来そうなものだが。

 その疑問を素直に聞いてみると、


「いえ、これでも分けた方です、よ?ちょっと想定よりもお客さんを上手く流せなかったのと、全問正解者がいなくて、かなーり余ったんです。これより大きい袋で、6?ぐらいですね。」

「はは、じゃあしょうがないか……」


 あの難易度と迷路の距離を考慮するとまぁそうなるのはなんとなくわかる。ていうか、お菓子用意しすぎだろ、じゃあ。

 残りについてはどうしようもないので、莉未が1袋持ち帰ることになった。


「あまり、お菓子は食わないんだけどなぁ……」


 そう呟く莉未を見て、日花光が喜ぶだろうとも考えもう少し持っていくことにした。

















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