第13話ー②
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
片付けも終え、少し時間もあるので空優と共に自分のクラスの様子を見ることにした。
教室に行くと、流石に列は出来ていなくすんなりと中に入ることが出来た。
中に入ると経杜が居たので、そこにむかい、相席することにする。空いてる席から椅子を持ってきて座る。そして周りを見渡すがやっぱりというか基本的には誰が誰かは分からない。
「なぁ、音露はどれ?」
「えっ、あぁ……多分……僕から1番離れてるあの女性、かと……」
「ほーん。なる、ほど……あっ、そういえば、経杜と空優は初対面だったよな?」
と、思い出し、お互いを紹介させる。といっても経杜とはついさっき、お昼頃からの付き合いだが。とりあえず、お互いの挨拶を済ませてまた、考察に入る。
というか流石美桜菜プロデュースだな。クオリティが高い。本当に誰が誰かわからない。
考えていると空優が誰かを見つけ、呼んだ。呼ばれてきたのは赤髪の人。男装なので女子か。ひそひそ話という訳でもないのか普通に話している内容が聞こえてくる。どうやら、誰が音露か聞いているようだ。
聞いた後にこちらを向き、聞いた内容を報告する。
「えっと、あの、緑髪の左サイドテールに緑眼の子がそうらしい、です。」
「お、じゃあ経杜が正解じゃん。」
そうゆうと、嬉しそうにドヤ顔をする。
音露は、いわゆる、エルフって言うのか?なんかそんな風な感じの雰囲気に仕上がっている。美人系の。服装は赤のニット服にジーパンでボーイッシュ寄りだ。暖かそう。
しばらく見ていると、先程の赤髪女子が音露に話しかける。そうするとため息でもつくかのようか仕草をした後にこちらへと向かってくる。
「なんで、お前ら来てんだよ。」
「だって、音露先輩を見たくて。」
「お前、写真送ったろ。」
「でも、生でもみたいですし。似合ってます。綺麗。」
「………ありがと。で、じゃあお前は、なんで来たんだ?」
とりあえず、経杜の方は納得したらしく、矛先はこちらに向いた。
「俺らは、とりあえず一段落したからこっち来てみた訳。それよりも、口調どうにかしろよ。」
「流石に接客中はちゃんとやってるよ。」
「ならいいけど。」
そんな会話をしながら近くの空いている席から椅子を持ってきて座ってしまった。それでいいのか?まぁ、回ってはいるけど。
「そいや、経杜、今の話聞いてると最初から音露のビジュアル知ってたんじゃないのか?」
「あー………ははは………ま、まぁ?」
「いや、別に怒ってるわけではないが……」
「まぁ、ちょっとした独占欲、ですかね?」
「ん〜、なら仕方ないか。」
そうゆうと、当の本人は意味が分からないと言いたげに首を傾げている。
こりゃ、本当に気づいていないんだろな。経杜の気持ちは。ていうかあれだな、人の色恋は楽しいな。他人事だからか。
「そういえば、美桜菜ってこの時間、最終のはずじゃなかったっけ。」
「そうだったんだけど生徒会の方で呼ばれて出てった。」
「有能だからなぁ〜。」
美桜菜は学級委員であり、生徒会では無い。というか学級委員の時点で生徒会役員にはなれないんだが。でも、優秀で頼れるために生徒会の手伝いもよくしてるからたまに勘違いしている人もいる。確か、生徒会長にも立候補しなかったはずだし。
まぁ、駆り出される所は流石というか、当たり前な気がするが。ちらっとスマホを見るが特に連絡は来てない。手伝いは必要ないのかな?
「忙しそう、です、ね。」
「美桜菜だから。これぐらいは、別に忙しいに入らないんじゃないかな?そもそも、学生と会社の手伝いの2足のわらじだし、会社経営にも実は関わってるから、日々の業務と比べれば全然だろ。」
「んあ〜……すっごい、です、ね。異次元、です。」
「ははっ、こうゆうところでやっぱ違うということを感じるんだよな。」
俺らが美桜菜について話している間に音露は経杜に美桜菜について教えていた。まぁ、多分説明されただけじゃあ理解するの難しいような人物だと思うけど。というか、こっちも説明するのが難しい。
「そんな凄い先輩がいるんですね。」
「あれは別格だけどなぁ……」
「美桜菜と同レベルで会話できるのは、僕は月輝だけだと思うねぇ。」
「会話は完全について行けてる訳じゃないぞ?付き合いが長いからまだ分かるってだけよ。」
「僕と音露先輩みたいな感じですね。」
「お、おう。……そうだな。」
と、唐突にそんな例えが経杜からでたので、音露は戸惑ってしまっている。
こうゆう音露は新鮮だからか見ていて楽しい。ちらっと見ると空優もそんな感じにくすくすと笑っている。
「そういえば、経杜。写真どうだった?」
「最っっっっ高、でした。いっぱい撮れました。」
「そうかそうか。音露はどうだった?」
「恥ずかった……」
「はは、だろうよ」
しばらく雑談していると気づけば2時になり、経杜は帰らなければ行けない時間になったらしい。
荷物を持って、
「んじゃあ、会計して僕は帰りますね。今日は楽しかったです。」
「そか。じゃあな。」
「さよう、なら。」
「はい。」
そう言って別れ、経杜は教室を出ていった。ちなみに、音露は玄関まで送りたかったらしいがシフトの関係でいけなかった。




