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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
44/83

第11話ー③

「高校の文化祭って、楽しいですね。」

「まぁ、小中よりは自由だからな。」


 初めての文化祭の感想を莉未が言う。ぶっちゃけ、小中と高校……大学もか?だと自由度も違って自分達で作り上げていくもんだしな。


「大変でしたけど、始まるとなんだかんだ楽しめますね。」

「今は1日目だしこっからだよ。と言っても、明日はどこも忙しくなるとは思うけどね。」

「去年も、大変、でした。」

「僕らは、月輝と美桜菜のおかげで随分らくしたけどな。」

「さっき、写真で見たよ。」


 俺は、悠華のその言葉で去年の写真を撮ってなかったか、スマホのフォルダを遡ってみた。すると、3枚しかないが一応、あったはあったので皆に見せる。


「あ、凄い。スリーセブンですね。」

「これって、誰の手だ?」


 見せたのは、筐体のスロットのスリーセブン写真。音露の質問に少し考える。


「これは、一般の人だったかな。」

「さっきも思ったけどよくこれでいこうと思ったね。」

「1年だからこそ、かなぁ?それに高校生とかの方が居座ってた気がする。」

「ていうか、僕、シフトというものがなかった気がするんだけど。」

「面倒だから、俺らで回してた。」


 あの時は、本当に美桜菜としか関わってないからな。というか別に文化祭とかどうでもよかったし。


「2人で回すのも凄いけどね。他の業務もしてたって前言ってたくない?」

「してたよ。だから、もっと正確に言えば、ほとんど、かな?」

「それでも、十分、凄い、です。」


 ま、前回はなんだかんだスタッフがそこまで必要な内容でも無かったからな。今回は、流石に厳しかったかな。


「はー、相変わらずそこのコンビは相性バッチリ、無敵って気がする。」

「俺と美桜菜が?」

「そう。出会いとか教えてよ。付き合う前。」

「えー……」


 悠華の質問に少し考え込んで、答えても大丈夫かなと思い、答えることにする。


「最初に出会ったのは、あいつの仕事を手伝った時かな。つっても、先生の指名だったからだけど。でも、仲良くなったのはその後かな。」

「その後って?」


 興味津々で悠華がこちらを見てくる。なんだったら、他の皆も。こんなこともあろうかと先程、美桜菜にはどこまで話していいか聞いたから、答えはできる。美桜菜はレスポンスが早いからな。


「本格的に関わったのは、あいつの仕事の電話をたまたま聞いた時からかな。」

「仕事の電話、ですか?」

「あぁ、詳しくはあれだが割と大変そうでな。それで、学校の時だけでもってずっと手伝うようになったんだよ。まぁ、ざっと話すとこんなところかな。」


 おおー、というどうゆう感情だとツッコミたくなるような皆の感想が漏れる。でも、本当にそれだけと言えばそれだけなんだよな。


「でも、共通の、話題、ないように、思うの、ですが?」

「ま、ないな。」

「あっさりしてますね。いつも何の話してるんですか?」

「学校のこと。世間のニュース。その他、雑談、かな?」

「大人みたいですね。」

「…………そうかもな。」


 改めて質問されて、考えてみるが確かにこれといった話題もない。お互い特にゲームもやってない。まぁ、俺は日花光がテレビゲームとかやってるから偶にさわったりしてたけど。

 それに別に共通の話題を作ろうともしてない。なんか違う気がするし、これが俺らの距離感なんだろう。


「ほんと、2人ってなんか不思議な関係だよね。」


 なんか妬けないし、と小声で悠華が付け足したのが聞こえた気がするが触れるのもあれだろうし無視する。


「と言っても、お前らも美桜菜と普通に話せてたろ。特に、音露。」

「まあ、確かにね。なんか、まぁ、うーん、あれだよ。合うんだよ。不思議と。」

「あ、なんかわかる。合う合わないってあると思うけど、不思議と合うってなるんだよね。」


 それには空優と莉未も同意らしい。ま、俺も分からなくはない。

 あいつは不思議なところが多いからな。偶に物語の主人公かみたいなことするし。


「夏なんか、別荘行ったしね。」

「あれは、規格外の代表例ですよね。」

「ま、だよな。」


 あれは確かになー。でも、去年も長くいたから今回に関して慣れちゃってたな。


「でも、あれ、です、よね。私達も、案外、共通の話題、って、ないような…………」

「あはは、確かにぃ。でも、なんだんかんだ一緒にいるし、こうゆうのを結果オーライって言うんじゃない。」

「ですね。それを言うと私は、遥真先輩も紅里先輩と似ている気がします。不思議と合うってところが。」

「そうかぁ?」


 そんなこと考えたこともない。ただ、余計なことは触れないようにしてるだけだ。


「でも、僕は的を得ていると思うなぁ。僕もそうなんだし。」

「ま、確かにお前とは方向が真逆だしな。」

「そうそう。そうゆうこと。よく言ってる、感化された、ってとこのひとつでしょ。」

「あぁ。美桜菜にな。案外、思考が似る時があって驚く。ま、その方が大人の人との付き合いの時はありがたいけどな。」

「美桜菜ちゃんが1番大人って感じするしね。」

「それはそうだろ。半分働いてるし。」

「それもそっか。」


 なんだかんだで、話題は美桜菜のことに持ちきりで終わってしまった。謎多きゆえと結論づけた。

















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